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2010.04.04
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 昨日のTBS報道特集で、一昨年のある自転車事故の発生経緯とその後について取り上げられていました。

 ビア○キのクロスバイクでジテツウの途中、突然フロントフォークがサスペンションの中で破断、そのまま抜けてしまい前輪を失った自転車は突然前のめりに転倒し、運転していた男性は頚椎損傷で身体を動かすことができなくなり通常生活もままならない状況で今も暮らしているとのこと。

クロス.jpg
(参考写真)
こういうクロスやMTBに見られるサスペンションフォークで、内部のバネが折れてフォークの下半分がスッポリ抜け落ちるという事故だった。
(注)写真のバイクは事故車種とは違うものです。フォークの構造も事故車種とは異なります。


 ブランド元のビア○キ、サスペンションフォークを作ったRS○、自転車を組み立てた台湾穂○、設計企画のア○ボウ、販売元のサイクルヨー○ッパジャパンはそれぞれ責任を明らかにしない。というか自社の責任は否定。

 こんな様なことを言っているわけです。

・ビア○キ:ブランド名を貸しているだけ。自転車自体は他所でデザインされ、作られているので知らない。
・サイクルヨー○ッパ:ア○ボウに聞いてくれ。そもそもその自転車を選んだのはユーザだし、どういう乗リ方をするかもユーザの判断。
・ア○ボウ:台湾穂○とRS○に聞いてくれ。
・台湾穂高:当方は指示により組み立てただけ。部品メーカーはア○ボウが指定している。ウチに責任はない。部品メーカーに言ってくれ。
・RS○:保険会社に任せているので判らない。同じサスを今も製造しているが事故はない。当該事故の事は詳しく知らない。ウチの製品だったのかどうかも正式には知らされていない。

 とまあ責任転嫁の嵐。被害者の男性は未だに補償を受けておらず、係争中。

 あのビア○キの自転車でさえこういう状態なのである。皆さんの自転車は大丈夫ですか?

 国内の検査機関によれば、サスペンション内への雨の侵入や結露等により内部のバネがさび、やがてその細いバネが破断。バネ以外にフォークを固定しているものが無いためそのまま抜け落ちたということらしい。RSTは未だに同じ構造のサスを供給し続けている。

 男性は自転車を趣味とし、休日はツーリングなどにも出かける自転車人で、メンテナンスも十分に行っていたと言う。しかしフロントサスペンションの中までは見ていなかったとのこと。自転車は雨の日は乗らず、保管も雨にあたらない場所だったという。

 フロントフォークを分解してサスの中までメンテをする人なんてそうそういませんよね。そんなところを分解して却って不具合が起きるのもイヤだし。

 でも、雨に当てたまま放置していたりすると自転車は内部から腐食し、表面は綺麗なままでも内部はボロボロ、突然崩壊することがあっても不思議はありません。

 何年かに一度は必ずオーバーホールするなど完全分解&チェックをしたほうがいいと思います。自動車に車検があるように自転車も自主的に車検を受けるつもりでいたほうがいいですね。

 しかし今や自転車ブランドなんて名前だけなんですね。デザインもパーツアセンブルも全て別の会社で、ブランドを持っている側(今回はビア○キ)は何処でどんな部品を使った自転車に自社のブランド名が書かれているのかさえ把握していない。

 もはやビア○キは自転車なんて作っていないんですかねえ。

 ビア○キに限らず、自転車に書かれているブランド名は単なるブランド名でしかなく、製品の品質を保証するものではないということですね。


 ちなみにRS○のフロントサスはビア○キだけじゃなくて有名ブランドの多くが採用しています。

 昔は
 
 「その自転車、メーカーはどこ?」
 「ビア○キだよ」

 今は

 「そのビア○キのバイク、どこ製?」
 「○△×だったかな」


 それでも事故が起きればブランドの名前がに傷がつくし、当然ブランド側で牽制するだろうと思うのですが・・・どうやらそうでもないらしい。

 今や空前の自転車ブームです。作れば売れる。ユーザは昔のようにパーツ一つ一つの特性を吟味したりはしないし、雑誌に掲載された適当なインプレッションを鵜呑みにしてブランド名に釣られて高いバイクをどんどん買う。軽いと書いてあれば軽い軽いと大はしゃぎして「坂が楽になった」なんてブログにどんどん書いちゃう。

 「軽い=良い」という固定観念が浸透すると、市場は軽いほうへと流れざるをえない。「安全性を考慮して重いパーツを作りました」なんて言ったら最早まったく売れない時代。

 「○○年のツールドで××が乗って優勝」なんて売り文句でコンシューマ向けの市場に投入された自転車を大枚はたいて買うホビーユーザ。

 あなたその自転車何年乗るの?

 ツールドで××さんは優勝したけど、次のレースで乗ってる自転車は別の自転車ですよ。あの自転車を使うのは一回コッキリかも・・・ですよ。

 まあ、極端な話しだし大きなお世話ですね(爆)



 イタリアンバイクと信じて乗っている自転車が、実はデザインもパーツも組み立ても全て別の会社。製造の殆どは台湾なんていうのは今や周知の事実だと思いますが、その品質管理や安全管理は利益至上主義に押されておろそかになっている恐れもあります。

 欠陥によって事故が起きても責任の所在は不明確だし補償もまともに受けられない。そんなアブナイ自転車に乗っているのかと思えば自ずと整備もしなきゃ駄目なことに気付きますよね。

 フレームやフォークの内部とか、大丈夫ですか?

 最近は軽量化軽量化でパーツの点数も減る傾向にあります。場合によってはその分見えないところの耐久性が犠牲になっている場合もあります。
 軽量化がそのままコストダウンにつながるような改悪が行われているとは思いたくありませんが、使う側が厳しい目で製造工程を見ているわけでは無いのですから、ユーザ自らも安全確認を行う努力が必要です。


 我々ユーザのやるべきことは・・・

 日頃のメンテは勿論ですが、数年に一度くらいは普段見ないところも見るべきです。そしてそれは、できれば信頼できるショップにお願いして診て貰うことをオススメします。

 年季の入ったバイクのオーナー様、こういう機会に是非一度、愛車のオーバーホールをしてみてはいかがでしょう。



 今日はブログを初めてお休みする予定でしたが、思わず書いちゃいました(笑)

 これからお花見に行ってきます!





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Last updated  2010.04.04 07:10:12
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