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2011.12.07
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 随分前になりますが、自転車の防犯登録について書いた事がありました。

記事はこちら

 高額な競技用自転車の場合、盗難後は即座にバラされ非合法な流通ルートに乗せられるため発見される事は稀有であり、よって防犯登録はあまり効果がないという話をよく聞きます。

 防犯登録は販売店が自転車を売るときに手数料を取って登録する事になっていますが、法的に登録義務があるわけでもないので拒否することも出来ます。

 そもそも「防犯登録」とはいえ防犯に役立つものではなく、その車両を車台(しゃだい)番号と登録番号を紐付けることによって管理しているに過ぎず、誰の所有物かを特定するための手段としてしか機能していないのが実情です。しかも都道府県別に管理されているため、県をまたがると照会すらできないというものです。

 本来であれば登録時に支払う500円が駐輪場の整備や防犯対策活動の資金となるべきですが、実情は年間数億円にも上るこの登録費用はそのまま自治体の金庫に入り、何に使われているか判ったもんじゃないわけです。


 先日、こんな事があったことを知りました。


 今年の夏、大阪での話です。

 ある人がアパートの駐輪場に止めておいた自転車を盗まれました。チェーンキーで地球ロックしていたようですが、それを切られて持っていかれたようです。

 警察には届け出たものの、通常、警察は盗難自転車の捜索なんてしてくれません。これはどこの警察でも同じです。届出があると不審者が乗っている自転車や放置自転車として通報があった際に防犯登録番号があれば照会してくれるだけで、「運よく見つかれば知らせてくれる」という程度です。

 この話の被害者の方も、もちろん防犯登録はしていたのですが、後にこの防犯登録が予想外の結果をもたらします。




 自転車を盗まれた彼は自分でも探そうと、同じ特徴を持った自転車をネットオークションにアラート登録(該当する商品が出されたらメールで知らせてくれるサービス)したところ、まんまと引っかかったそうです。

 後日、出品者(リサイクルショップ)に連絡を取り、所轄の警察官を伴って引き取りに行くのですが、その際、とんでもない事が発覚したようです。
 
 自転車を購入したときに行った防犯登録で、販売店の店員が車台番号を1文字だけ間違えて登録していたらしく、見つかった自転車と番号が1文字合わない・・・具体的には登録用紙に「4」と書くべきところを「1」と書いてしまっていた・・・ようなのです。あのズラズラと並ぶ規則性の無い文字列のうちの一文字だけ。

 購入当時の領収書や納品書などの書類も揃えて、年式や色、組み付けたパーツなど同じである
ことをいくら説明しても、警察は

「車台番号が違うからこれはあなた(被害者)の自転車ではない。従ってこれは盗難車両ではない」

 の一点張りで一向に取り合ってくれず、結局被害者がその自転車をリサイクルショップの言い値で買い取る(実際には後日販売店が非を認めて代金を払ってくれた)ことになったそうです。



 販売店が車台番号を読み違えた事がそもそもの原因ではありますが、スチールやアルミの車体は刻印の上から塗装しているので読み難かったりすることもあり、中古車両を登録する場合などはそれほど珍しいことでは無い様な気もします。
 驚くべきは、間違った番号で登録してしまったせいで「自分の自転車ではないという証明」になってしまい、どんなにその他の証拠があっても盗難された自転車であることを認められなかったということです。

 もしこの被害者が防犯登録をしていなかったら、購入時の納品書や領収書等で自分の所有権を十分に主張できたかもしれません。

 また、杓子定規な警察の対応を酷いとも言い切れません。ただ、誰が見ても販売店側のミスで1桁間違った事は容易に想像がつくのですが、それを証明する術が無いのはこの防犯登録システム自体の欠陥であると言えます。

 Oyajiは防犯登録が無意味だとは思いません。自分も登録するようにしていますし、登録すべきだと思っています。

 ただ、皆さんも今一度、防犯登録をしたときの控え等で車台番号が間違いなく自分の自転車に打刻されているのものかどうか確認した方がいいと思います。もし違っていれば変更登録することも可能ですし、購入店に相談して新規に登録してもらうことも出来ます。


 盗まれて、やっと見つけても防犯登録のせいで「自分の自転車ではない」という証明になってしまって取り戻せない・・・・こんなに切なく、やりきれない事はありません。





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Last updated  2011.12.07 22:17:42
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