カテゴリ:小説
天童荒太さんの本は、たいていいつも怖くて読みたくなくて、読むと苦しい。
ひえ~、もうやめて。もういいよ、わかったから、やめてください。 とひーひー言いながらも、必死で読んでしまう私。 この本もそうでした。 タイトルの通り、「家族」に関する重い話なんですが、 私たち一人一人の中に、家族の犠牲でない人って存在するんだろうか。 とまで感じてしまうぐらい、つらい話でした。 そしてまた、全ての人は弱くて愚かであり、 そんなすべての人が作る「家族」が、強く明るいわけないじゃないかと。 登場人物は、みな家族のゆがみの犠牲者ばかりです。 主役の3人も、またそうです。 普通の社会人として生きるこの3人も、 育った家族のゆえに、普通に生きられない人々です。 これ以上は言いません。読みたい人は読んでね。 しかし、心の健康に不安のある人、妊婦さん、子育て真っ最中の人は、 読まないほうがいいです。 あ、それから、今「家族狩り」テレビドラマでもやっていますけど、 (文庫本には俳優たちの写真の帯もついてます) これは、内容がかなり違っています。 登場人物の設定も違うし、ストーリーも相当手が入っていて、 同じものとは思えないくらい。 私は第1話で混乱して、わけがわからなくなりました。 同時進行はしないほうがいいですよ。 映像だと、残虐なシーンがより強調されているので、 家族みんなで仲良く見たりしないほうがいいと思いますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.07.15 11:31:26
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