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2014.07.15
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カテゴリ:小説
天童荒太さんの本は、たいていいつも怖くて読みたくなくて、読むと苦しい。
ひえ~、もうやめて。もういいよ、わかったから、やめてください。


とひーひー言いながらも、必死で読んでしまう私。


この本もそうでした。
タイトルの通り、「家族」に関する重い話なんですが、
私たち一人一人の中に、家族の犠牲でない人って存在するんだろうか。
とまで感じてしまうぐらい、つらい話でした。
そしてまた、全ての人は弱くて愚かであり、
そんなすべての人が作る「家族」が、強く明るいわけないじゃないかと。


登場人物は、みな家族のゆがみの犠牲者ばかりです。
主役の3人も、またそうです。
普通の社会人として生きるこの3人も、
育った家族のゆえに、普通に生きられない人々です。
これ以上は言いません。読みたい人は読んでね。
しかし、心の健康に不安のある人、妊婦さん、子育て真っ最中の人は、
読まないほうがいいです。



あ、それから、今「家族狩り」テレビドラマでもやっていますけど、
(文庫本には俳優たちの写真の帯もついてます)
これは、内容がかなり違っています。
登場人物の設定も違うし、ストーリーも相当手が入っていて、
同じものとは思えないくらい。
私は第1話で混乱して、わけがわからなくなりました。
同時進行はしないほうがいいですよ。
映像だと、残虐なシーンがより強調されているので、
家族みんなで仲良く見たりしないほうがいいと思いますよ。





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Last updated  2014.07.15 11:31:26
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