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2008.10.29
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カテゴリ:書籍

親の品格

親の品格


 本書を読んで、子どもに理想を押しつけ、余計に親子の断絶が深まらないことを願うばかりである。

「女性の品格」に続く板東真理子さんの著作で、ベストセラーとなった。子どもが産まれる前後から親として死ぬまでの間、親として子どもとどう接していくべきかを時系列に沿って説明している。
書かれている内容はどれも「正論」なのだが、ゆえに陳腐である。そもそも、タイトルが「国家の品格」(藤原正彦/新潮社/2005 年 11 月)の二番煎じである。
父親の帰りが遅く、共働きで親が料理する時間もなく、子どもは携帯電話を持って塾や稽古事に時間をとられがち――こんな状況だと、本書で述べている「正論」を実行することは難しいだろう。だからといって、残業を止め、塾に通わせないというのは、相当な覚悟と努力が必要である。万人にお勧めできる性質のものではない。
現在、この「正論」が成り立たなくなっている状況こそが問題であり、本書を読んでもそれを解決することはできない。著者の経歴をもってすれば、もっと現状に即したアイデアを提供できるのではないだろうか。
そんな状況で本書がベストセラーになったのは皮肉としか言いようがない。本書を読んで、子どもに理想を押しつけ、余計に親子の断絶が深まらないことを願うばかりである。


■メーカー/販売元 坂東真理子/PHP研究所/2008年1月

■販売店は こちら








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最終更新日  2008.10.29 19:42:24
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