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「激安」のからくりイトーヨーカドーの売場は、まるでロボットが機械的に発注しているかのように、緻密で完壁なものでした。 880 円ジーンズ、100 円バーガー、3 万円パソコン等々は、なぜ安くできるのか。その仕組みをわかりやすく説明してくれる。 たとえば 3 万円以内で入手できるパソコンであるネットブックは、世界中から余った部品を集め、「寄せ集め型低価格戦略」で発展途上国向けに生産されたものが、たまたま世界的にブレークしてしまったのだという。課題として、「たとえば世界経済が好調となり、余った部品がなくなると、このビジネスモデルは崩れ」(47 ページ)るという。 遠洋漁業では、「日本人は人件費が高いので、日本人船長は飛行機でケープタウンまで行き、現地で船に乗ってもらい、日本へ帰るときも飛行機で帰ってもらう」(78 ページ)という例もあるという。「現地集合、現地解散」することで、人件費を安くしようという考え方だ。 「客の利便性に最大限配慮しようとした結果、商品回転率などの数値は悪化し、ダイエーの経営状態は瀕死の状態」(130 ページ)になったという。 本書を読んで感じたことだが、いつも/すべての商品について安売りのものを買うのは“ヤバイ”ということである。中には粗悪品もあるし、めぐりめぐって自分(労働者)の実入りを減らす結果になるからだ。よくよく調べて買うものでなければ、“フツー”の値段のものを買っていた方が良さそうである。 ■メーカーサイト⇒金子哲雄=著/中央公論新社/2010年05月発行 「激安」のからくり ■販売店は こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.07 18:58:20
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