ハイアマチュアにお勧め――バリアングル液晶は従来機より大型化したほかフルHD動画にも対応。主な機能や装備は上位機「D7000」に匹敵する。
2009 年 5 月に発表された、バリアングル液晶を搭載した「D5000」の後継モデルで、液晶画面が大型化したほか、フルハイビジョン(1920×1080 ピクセル)の撮影にも対応した。また、同社デジタル一眼レフとしては始めてのデジタルフィルター機能「スペシャルエフェクトモード」を備えており、7 つの効果をカメラ内で適用できる。
撮像素子は DX フォーマット(23.6×15.6 ミリ)有効 1620 万画素CMOS センサーで、ここに画像処理エンジン「EXPEED2」を組み合わせる。常用ISO 感度は 100~6400、拡張設定時には ISO25600相当までの増感が行える。露出を変えながら連続撮影した 2 コマをカメラ内で合成してダイナミックレンジの拡大を図る HDR 撮影機能も備えている。センサーサイズ、有効画素数など多くのスペックが上位機種「D7000」と同レベルとなっているが、連写は最高4 コマ/秒(D7000 は 6 コマ/秒)となっている。
左にヒンジが設けられているバリアングル液晶は D5000 の 2.7 型から 3 型へ大型化(画素は 92 万画素)しており、開閉0~180 度、回転-90 度~+180 の範囲で稼働するため、ハイアングル/ローアングルの撮影も容易に行える。液晶面を 180 度回転させることで、液晶面を内側に向けて収納すれば移動時などに液晶が汚れたり傷を付ける心配もない。液晶の視野角は 170 度、ライブビュー時には視野率100%となる。
同社デジタル一眼レフでは初めての搭載となるデジタルフィルター機能「スペシャルエフェクトモード」は、特定色のみを残してそれ以外を白黒にする「セレクトカラー」、色鉛筆やペンで描いたスケッチ風にする「カラースケッチ」、白黒記録となるものの ISO 102400相当の超高感度撮影が可能になる「ナイトビジョン」(コントラスト AF のみ対応、RAW記録不可)のほか、「ジオラマ」「ハイキー」「ローキー」「シルエット」が用意されている。
動画撮影機能「D ムービー」は最大 1920×1080 ピクセルのフルハイビジョン映像を撮影でき、フレームレートは 30/25/24 より選択可能だ。ビットレートは 18Mbps および 10Mbps。フル HD のほか、HD(1280×720 ピクセル)、SD(640×480 ピクセル)の画像サイズも選択できる。
映像コーデックは MPEG-4 AVC/H.264 で、ファイル形式は.MOV。最長記録時間は約 20 分。本体に簡易編集機能を備えており、不要部分のカットや、動画のワンフレームを JPEG の画像として切り出せる。本体マイクはモノラルだが、別売オプションのマイク「ME-1」を利用すればステレオ録音も行える。
そのほか、シャッター音を小さくして撮影できる「静音撮影モード」や、16種類のシーンモードなどを搭載している。
撮像素子 | 23.6×15.6 mmサイズCMOSセンサー×1
有効画素数 1620万 |
光学系 | レンズマウント ニコンFマウント
シャッター速度 1/4000~30秒,バルブ
手ぶれ補正 なし
モニター 3型低温ポリシリコンTFT液晶(バリアングル方式)
ファインダー インチ(視野率 約95%,約0.78倍)
内蔵フラッシュ(ガイドナンバー:約12) |
画像処理系 | ISO感度:100~6400
顔認識機能(顔認識AF) |
静止画記録 | 最大解像度(4,928×3,264 ピクセル)
記録方式 JPEG,RAW
連写(最大約 6コマ/秒、最大 100コマ) |
映像記録 |
記録方式 H.264/MPEG-4 AVC(リニアPCM,内蔵モノラルマイク,ステレオ外部マイク対応) |
記録メディア | SD/SDHC/SDXCカード×1 |
インターフェース | USB2.0端子×1
AV端子×1
HDMI端子×1
アクセサリーターミナル×1
外部マイク(ステレオミニジャック)×1 |
本体サイズ | (幅)128×(奥行)79×(高さ)97ミリ |
本体重量 | 約 560グラム |
電源 | リチウムイオンバッテリーパック×1 |
ラインナップ
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