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著者は、現代マーケティングの第一人者と言われるアメリカの経営学者フィリップ・コトラー(Philip Kotler)である。 そこでコトラーは、従来のセグメント=ポジション型のマーケティングをバーティカル・マーケティングと呼び、ラテラル・マーケティングの必要性を提起する。すなわち、シリアルバー、キンダー・サプライズ、セブンーイレブン・ジャパン、ダノンのアクティメル、ガソリンスタンド内の食料品店、サイバーカフェ(ネットカフェ)などのあらたなイノベーションを例に挙げ、「自ら新市場や新カテゴリーを創造するのが最も効果的な戦い方」(84 ページ)と指摘する。 「ラテラル・マーケティングの第一ステッブは、市場、製品、その他のマーケティング・ミックス要素のいすれか 1 つをフォー力スとして」(118 ページ)選び、それを水平移動することだ。水平移動とは、たとえば「花は枯れる」を「いつまでも枯れない花」と考えるように、論理の停止・飛躍を意味する。水平移動の技法として、「代用する」「逆転する」「結合する」「強調する」「除去する」「並べ替える」の 6 つをあげる。 実際に新規事業に取りかかる場合に備え、何かテーマを置いて、本書の手順に従って思考トレーニングしておくといいだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.01.11 16:36:46
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