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カテゴリ:書籍
著者は、東京 12 チャンネル常務を経て通販会社プロントの社長となった石光勝さん。『テレビ番外地』は既読である。 本書冒頭で「テレビ離れ」が深刻化していることに触れられているが、深刻どころではない。私たち夫婦はテレビっ子世代であるにもかかわらず、地デジ化を境に自宅にテレビがなくなった。 バラエティ番組にしても、かつての「8時だョ!全員集合」は生放送であるにもかかわらず、緻密な企画と猛烈なリハーサルに裏打ちされていたから、内容が濃かった。PTA が眉をひそめようが、俗悪番組のレッテルを貼られようが、子どもは毎週「8時だョ!全員集合」を楽しみにしていた。 だが私は、テレビ放送全体を見渡せば面白い番組は山ほどあると思っている。我が家では夕飯時、ニコニコ動画やバンダイチャンネルを使って地上波の深夜アニメを見るようになった。 石光さんは最後に、「来たるべきテレビ業界の再生は、『民放 3NHK1』の 4 大ネットワークをスタートラインとすべきであって、すべてはここから始まる」(195 ページ)と提言する。広告の奪い合いを避け、放送の品質を維持するためだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.05.27 19:12:11
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