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2014.03.23
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カテゴリ:書籍



TVディレクターの演出術

TVディレクターの演出術


 演出というのは、物事を表現する際に、それを最も効果的に見せる方法を追求することです。(107ページ)

著者・編者高橋弘樹=著
出版情報筑摩書房
出版年月2013年11月発行

著者は、テレビ東京に入社して 9 年目(執筆当時)の高橋弘樹さん。「TVチャンピオン」「空から日本を見てみよう」などのディレクターの経験から、タレントに頼らない「手作り番組」を材料に、ものづくりの極意を伝える。
高橋さんは、「『手作り番組』を作る技術、すなわち物事の魅力を発見し、最大限引き出す技術は、『新しい面白さ』の発見の仕方や、見ている人を飽きさせないプレゼンの仕方、より商品に親近感を持ってもらう方法など、何も、ことテレビ番組の制作だけではなく、あらゆる仕事に通底する普遍的な技術」(45 ページ)だと指摘する。

高橋さんは、手作りでは面白さを詰め込むことだという。面白さを探すには、ネットではなく、足を使うことが効果的と指摘する。60 年以上昔に出版されたアイザック・アシモフの SF「銀河帝国の興亡」シリーズで、帝国貴族が現地に行かずに読書の知識をひけらかして考古学について語るシーンを思い出した。いつの時代も、足で稼ぐことは重要なのだ。そして、あらたな人との出会いが、面白さを引き立たせる。
もちろん、取材に行く前の下調べが重要。高橋さんは、ネットや古書を活用することを提案する。
その一方で、「『新しい面白いもの』を探すのにも、心のどこか片隅に人間不信な自分をおいてみるというのはけつこう重要なこと」(76 ページ)という。「ディレクターは『面白いでしょっ』という体でこちらに迫ってくる取材対象者には、一定の距離を置かなければなりません。つまり、それにのっかって、取材対象者の側についてしまったら、視聴者とディレクターの間に温度差ができてしらけてしまう」(79 ページ)からだ。

高橋さんは、「演出というのは、物事を表現する際に、それを最も効果的に見せる方法を追求すること」(107 ページ)、「台本作りに全力を尽くし、死ぬ気で台本を書くべき」(132 ページ)、「わかりやすく伝えるためのキーワード、それは編集(1827 ページ)という。
そして、テレビ業界を目指す人たちに対し、「世間の価値観との接点を持たずに、『新しい面白さ』を追求すると、こんどはエンターテインメントではなく、芸術になってしまいますので気をつけてください。つまり、『王道』と『外道』の情報をバランスよく吸収する。これが、『新しい面白さ』を発見するための近道」(248 ページ)とアドバイスする。
これは、ビジネス・プレゼンテーションに使えそうだ。










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最終更新日  2014.03.23 15:44:31
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