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カテゴリ:書籍
著者は、ペプシコーラの事業担当社長からアップルの社長に転身した実業家のジョン・スカリーさん。1995 年(平成 7 年)、弟らとともに投資コンサルタントのスカリー・ブラザーズを興し、現在も起業家、メンターとして精力的に活動している。 スカリーさんは本書で、10 億ドル規模のビジネスのコンセプトを作るためにムーンショットが必要だと説く。そして、「ムーンショットは『高い志』、すなわち世界をより良い場所にしたいという思いから始まる。それは売上高や利益で測れる目標ではない。もっと高い次元にある」(73 ページ)という。 また、自らがアップルを追われたことを振り返り、「起業家を目指すのであれば、どこかの時点で、必ず大きな失敗をすると肝に銘じておこう。どれだけ才能があっても関係ない。絶対に大きな失敗を経験する」(272 ページ)と言う。 また、現在自身がメンターを務めていることに触れ、経営者がリスクを複眼的に見るためにメンターが重要な役割を果たすことを述べる。ただし、「メンターは、決断するプロセスに入りこんではいけない」(278 ページ)と釘を刺す。いささか自家薬籠的な論理ではあるが。 最後に、「適応型イノベーターが知っておきたい 6項目」「革新的なビジネスをつくりあげる 10 原則」を列挙して締めくくる。 いささか自家薬籠的な論理が鼻につくが、納得できる部分もあり、兎にも角にもアメリカ人の前向きな姿勢には頭が下がる。私も残りのサラリーマン人生を、こういう気持ちで過ごしたいと感じた次第。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.31 19:48:06
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