|
カテゴリ:書籍
『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』三部作の続編である。1981 年の『巨人たちの星』から 10 年ぶりとなる。単独でも面白い SF だが、これら三部作を読んでからどうぞ。 作者のジェイムズ・ P ・ホーガンは、わが国にファンの多いイギリスのハード SF 作家だ。 上述の三部作は、1 つの物語の最終局面で、あらたな「謎」が浮かび上がるという、いかにも日本人好みの展開になっている。アメリカ SF にはない凝った構成である。シャーロック・ホームズと同じで、日本人はイギリス人と通じる部分があるのかもしれない。 本作は、冒頭でホーガン自身が述べているように、『巨人たちの星』に続く謎は無いとされていた。円環の理(→魔法少女まどか☆マギカ)は閉じたはずだった。だが、ジェヴレンの混乱はどうなったか――。 物語は、ホーガンと同じイギリス人作家トールキンが描くようなファンタジー世界から始まる。 ジェヴレンへ到着するなり事故に巻き込まれたハントは、薬物やセックスといった闇の世界に迷い込み、一方、ジーナは、ジェヴェックスやヴィザーが提供する仮想現実の恐るべき副作用について気づく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.07.15 19:48:02
コメント(0) | コメントを書く
[書籍] カテゴリの最新記事
|