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カテゴリ:書籍
ソラリア人サートン・バンダーは、〈スペーサー〉の歴史を語った。ソラリア人は遺伝子を調整し、ひとつの身体に男性と女性の両方の本質を組み込んで全人になったという。そして、熱をエネルギー変換器官を介して機械的エネルギーに変換したり、精神力変換作用によってロボットを使役しているという。 そして、ついに地球に辿り着いた。地球は放射能に覆われており、細菌もウイルスも死滅していた。 本書は、アシモフの銀河帝国興亡史の最も遠い未来を描いた作品である。アシモフのロボット・シリーズの登場人物の名前を“2 万年”ぶりに目にし、懐かしさで涙腺が緩んでしまった。 本書のタイトルから、竹宮惠子の漫画『地球へ…』を思い出した。こちらは 1977 年の作品。人類は、環境破壊された地球を離れ、マザーコンピュータによる完全な管理の下、銀河へ植民してゆく。そんな中、超能力を備えた新人類ミュウの一団が地球へ帰還しようとする――『地球へ…』のマザーコンピュータや、銀河帝国のロボットには悪意がない。悪意はないけれど、私たち人類の選択を狭めている。 さて、前作『ファウンデーションの彼方へ』の最後で「ガラクシア」を選んだ主人公トレヴィズの決断について、初めて読んだ 34 年前も今も、私には釈然としないものがある。うまく言葉にできないのだが、「ガイア理論」を受け入れがたいという気持ちがある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.08.31 20:18:15
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