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きょうは、有意義な一日でした。
FPかしわ。さんと一緒に、FPIC(家庭問題情報センター)と、DCI(Defence for Children International)日本支部を訪問して、いろいろなお話を伺ってきました。 北朝鮮の拉致問題は、まさに、日本の国内問題でもあるのです。 ある日、仕事を終えて家に戻ってみたら、家の中はもぬけの殻で、昨日まで一緒に遊んだ我が子も、そして妻も、姿を消して連絡も取れない。 しばらくして、弁護士から離婚に同意するように促す通知が届く。 泡を食って、家庭裁判所に調停を申し出ても事情は好転せず、我が子を想って会わせて欲しいと言っても、離婚を認めない限り会わせない、という返事が返ってくる。 そして、弁護士に促されるまま離婚を認めても、あるいは、裁判所で離婚や子どもの親権を争っても、先に子どもを連れ去った者の勝ち、連れ去られた側は愛するわが子とは会うことさえできない。 こうした横田さんご夫婦と全く同じ状況になってしまう父親、母親が、日本には多数います。 DV,飲んだくれ、乱費、借金、そうしたことがなく、家族を思ってひたすら仕事に励んでいた父親、母親でも、我が子との関係を断絶させられてしまうことが、日本では多々あるのです。 そして、家庭裁判所でも、調停委員や判事によっては、日本の少子高齢化などどうでもよい、子どもの将来などどうでもよい、面倒くさい家事事件などさっさと適当に片付けてしまえ、誠実な側に泣いてもらう方が問題が早く収拾できる、という方向で決着を付けようとしてきます。 もちろん、子どものことを真剣に考えてくれる判事や調査官に当たれば、子どもは泣かずにすみます。 離婚という不幸に遭っても、両親から愛をしっかりと受け止めて、きちんと立ち直る子どももいます。 ですが、そうでない例、非養育親が、医師や弁護士や教師として社会正義のために闘っている良心的な人間であるにもかかわらず、非養育親が悪い人間だと信じ込まされ、一度も会うことができずに育った子どももまた多数いるのです。 実の親が悪人だと信じ切っている子どもが成長してまた親になると言うおぞましい日本社会。 こんな国は先進国では日本だけです。 金正日はこんな日本社会を嘲笑っているでしょう。 拉致問題も全く解決の糸口がつかめません。 10月9日の日記にも書きましたが、我が子を想い、最高裁まで子どもの親権を争って敗れた父親が、会えなくなった我が子への想いを断ち切れずに、我が子を連れ去りました。 日本の法律では犯罪になります。 この父親は法律を守るべき弁護士でした。 我が子可愛さの余りに、弁護士が法律を破る日本社会。 そして、マスコミはありったけの罵声をこの弁護士を浴びせました。 日本では、子どもを愛することは犯罪行為なのです。 これで、児童虐待事件、先日広島で起こったばかりですが、児童が被害者となる事件が、なくなるわけがありません。 日本は、少子高齢化社会であるのにもかかわらず、子どもを全く大切にしない国。 生まれながらにエスカレーターとエレベーターで育っている足腰の弱い子どもが電車で席を譲らない、と怒る日本人。 我が子を愛する父親を犯罪人としてしまう日本には、離婚後に我が子への養育費を支払わない無責任父親がごまんといます。 我が子を顧みず養育費も支払わないことが、犯罪人にならないですむことになるからです。 FPICの方(かた)も、DCIの方(かた)も、もっと日本人は子どもの視点に立ってものを考えるべきではないかというお話をなさっていました。 FPICの方(かた)は、米国で行われているような親に対する教育が日本でも必要なのではないか、と、おっしゃっていました。 FPICで行った調査によると、離婚後に子どもが立ち直る条件は、両親からの愛を感じ取る、ということだそうです。 DCIの方(かた)は、子どもの意見表明権を重視すべきではないか、子どもが親に、ねぇねぇ、と呼びかけてくる訴えの言葉にもう少し誠実に答えるべきではないか、と、おっしゃっていました。 子どもを大切にせず、親の付属物としか扱わない日本社会は、報復を受けるだろうと思います。 親の愛を知らず、親を憎しむ人間が年金保険料を支払ってくれるのでしょうか? そもそも、次の世代を年金の支払者として捉えること自体が誤りと言うべきです。 子どもを愛する行為を犯罪としてしまう日本は、絶対に考え直すべきです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/12/03 01:10:18 AM
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