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田畑見聞記
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田畑見聞記 [全186件]

2012.02.04楽天プロフィール Add to Google XML

防錆実験のその後

 前回は実験スタートの翌日の写真でしたが、11日後の今日の写真がこれです。

画像 431.jpg

 これまでのクリップや釘の実験とは明らかに違います。鉄筋が高温になったことで酸化が促進されたようですが、Si22区はその後あまり変化は見られません。対照区は水が錆色に赤茶気て、鉄筋にも錆の侵食が始まった気配です。しばらく観察を続けます。

 先日、Si22Si25で抑制トマトを作られている千葉県山武市のW.Sさんとお話した中で、黄化葉巻病が地域に蔓延して自身のトマトもそこそこ罹病したにもかかわらず、Si22の潅注と葉面散布で大過なく切り抜けることが出来たとのことです。この病気はネットでの予防と、出たら引き抜いて隔離する他ないと言われていますが、病変部の3~4節下でカットして切り口にSi22の200倍液を吹き付けた後、W.Sさんと同様に手当てすれば、腋芽が育って相当な確率で改善するはずです。(但し、多肥ではいけません)

 今年のハウス栽培は異常な天気のもと、作物の成長不良、クスリが効かない病害虫の発生、重油や資材の高値など生産者さんには頭の痛いことだらけですが、反面品不足で高値の時、間違いなく出荷されている方がいます。この差は儲かる人と儲からない人、続けられる人と続けられない人を分け、今後開きは広がるばかりと予測されます。面子や過去の栄光を投げ捨てて、儲かる農業をしている方に学びましょう。子孫と田畑のためにも。

 


Last updated 2012.02.04 16:26:34



2012.01.25

物理、化学は得意ですか?

 私も苦手です。が、実験だけでも始めてみると意外に面白い。

画像 427.jpg

 写真は何十回目かの防錆試験です。これまで釘やクリップでさんざん繰り返しましたが、今回は直径13mmの鉄筋を4~50mm前後の長さにカットして実行中です。高速カッターで切断した折、かなり鉄筋が熱くなったことなど条件がこれまでと異なるので、どうなるやらと興味津々観察しています。

 ところで、このブログをご覧の皆さんは当然Si22Si25のHPも見られていると思いますが、「商品説明」のページの上に(希釈液と水を較べると)というフレーズをクリックしていただくと、水とは明らかに違う現象の数々をお知らせしています。

 例えば最初にある「蒸発しにくい」

 何故そうなると思いますか?その前に本当にそうなのか、試さないと信じられないのと違いますか?コップが2個とSi22があればOK.クリップか釘が2本ずつあれば準備万端、酸化還元の実験まで進めます。

 コップにそれぞれ同量の水を入れ、クリップか釘を1本ずつ投入して、片方のコップにSi22を爪楊枝の先に少しつけてかき回せば完了。あとはどう変わるか見ればいいだけです。念のためSi22を混ぜたコップには目印があった方が分かりやすいかも。

 錆の試験結果は一両日で、蒸発の違いは季節にもよりますが半月から1~2ヶ月。他の現象も農作物の栽培に大いに関連するので、その気になればお試しを。結果に対する物理や化学的見解は「いずれ」としておきましょう。


Last updated 2012.01.25 16:55:20

2012.01.21

1月20日の「さがほのか」

 久しぶりに「さがほのか」の産地(佐賀市から有明海西岸)を見て回りました。大半が二番果の収穫後半、三番果の開花~玉伸び中ですが、中には遅れ気味のところもありました。順調な写真を一枚。

画像 426.jpg

 色づきは二番の裾玉です。殆んどの方が一番は量は伸びたけれど、小玉傾向でウドンコ病にご苦労なされて、二番は展開が遅いとのことです。樹を拝見すると、1.葉色が濃い2.根が動く3.二芽が少ない4.新葉が成長不良気味で、居合わせたJAの指導員さんも

「今後の収穫を懸念している」

とのこと、来週からは今年最強の寒波到来となると、現実味を帯びてきます。前述の問題は各人の栽培技術もありますが、異常気象が一番でしょう。
1.定植後の高温続きが肥効を高めてノキ勝ちになり、根の成長不足2.根から十分な栄養を送れないまま色づきが始まり、小玉化3.根が弱いために二芽にならず、低収に4.年末からの寒気と日照不足が成長にブレーキ5.地温が下がり根の働きが半減し、ゴボウ根不足と相まって成長不良になったと言えそうです。

 対策は地温を上げて根を動かし、根量を少しでも増やすことが第一ですが、地温を上げるのはお天道さんしかなく、ボイラーでは室温>地温となって逆効果です。太陽が暖めた熱を逃がさない保温が肝心で、通路への廃ビニールやワラの敷き込みが有効で、二番の残りや三番の収穫を早める役に立ちます。

 帰りを急ぐ道の白石町干拓でSi22Si25愛用者Oさんの車を一年半ぶりに見つけたのでちょっと立ち寄りましたが、この日一番の出来栄えで

 「Si25散布で元肥なし。追肥はごくごく薄い液肥を一回、Si22の散布もこれから」

だけのお世話だそうですが、「さがほのか」らしいやや大きめのみどりと若竹色のツートンカラーの葉。病気も無く二番がほぼ終わり。収穫に追われて手入れ不足のためランナーが繁茂していましたが、三番の展開も根張りも申し分ありません。ハウスの締め込みをずっと遅らせたことが幸運な要因と判断されます。

「天気には勝てないが、やりようでは天気にまけない!」


Last updated 2012.01.21 12:41:30

2012.01.17

肥料のこと

 先週お邪魔した花農家さんが

「カルシウムとマグは足りているけど、カリがいつも不足する」

と、困っていたので

「いつの話?」

と尋ねると、収穫終了時とのこと。病気が増えてチップバーンも止まらず、カリはいつも倍ほど入れても品質低下と農薬代でお金が残った験しが無いと嘆き節。カルシウムとマグが多いでカリは少ない、ECは0.7だそうですが、一寸考えてみる必要があります。

 ECは「電気伝導度」または「無機イオン総量」と訳されています。植物が無機物から有機物を作るのと反対に、動植物の死骸や有機肥料は菌の働きで全て無機物に戻り+かーの電気を帯びます。ECが高いことは電気を帯びた(イオン化した)栄養素(例えばK+、Mg++、Cl-)が多くあるということです。植物は根で吸った水から水素イオン(+)と水酸化物イオン(-)を作って根の皮膜を隔てて、外部の必要なイオンと入れ替えることで栄養の大半を取り込みます。(わずかに食作用、飲作用と呼ばれる細胞分裂組織がタンパク質やペプチドを捕らえる仕組みがありますが、この作用の有効性は研究中です)

 このイオン交換によって吸収される栄養素は植物の意思や電気量、分子量に左右されますが、カリは最も吸われやすい+イオンで硝酸イオン(-)とともに身体を作る主材料で、マグやカルシウムに優先すると成育ステージによっては栄養バランスの崩れが起き、樹が大きくて花が遅いといったマイナスを生じさせます。この方のトラブルはカリが多過ぎてマグやカルシウムの吸収不足が原因かも知れません。Ca不足で出るチップバーンが改善しないことも裏付けになります。


前に肥料過多と判断して、減肥とSi25で改善試験をした結果、定植時0.9のECがSi25区は0.2に、従来区は0.7への低下で、ケイ酸による肥効改善は認識いただいていますが、花栽培は葉色と回転が生命線というところもあって思うに任せていないようです。
 Si22を使っていただいているイチゴ農家の場合、作の終了時のECは0.0~0.02程度で吸える栄養は吸い尽くした感ですが、9月には何もしないでも大半0.3前後の定植適正値に上昇します。

 このことは土中の有機物を微生物が3ケ月かけて分解し、イオン化したに他なりません。自然界は日々あるいは時季時季必要なだけ循環します。作り置きや大は小を兼ねるはありません。

「ミミズも見ないな」

とのことで、土を正しくコントロールする菌類の減少と、チッソに引き寄せられた病原菌の増加が懸念されるので、ご提案

 「Si25を投与して元肥は無し。樹を見ながらの追肥とし、チップバーンが出たらSi22を潅注する」(またまた手前味噌・・・)



 


Last updated 2012.01.18 11:50:40

2012.01.14

イチゴは寒がり?

 前回に続いて順調な仕上がりの「あまおう」の写真をご覧ください。

画像 424.jpg

画像 425.jpg

 前回は遅い定植の一番果のものでしたが、今回(1/13)は早出し処理の二番果の写真です。今作は一番の上がりも早く、二番三番の花芽分化も順調と聞いていましたが、全体的には二番の上がりも育ちも悪く遅れ気味のようです。価格が下がり始めたので二番の収穫が増えてきたと見ますが、おそらく温湯管設備のある圃場か南面暖地からの出荷ではないでしょうか。

 北部九州の玄界灘に面した産地では写真がトップランナーと言えます。むしろ正月前からの低温続きと日照不足で地温が下がり、根が働きを休んで成長不良の株が多く見られました。そういうところは二番果がやっと玉伸びを始めたくらいで、収穫にはまだ時間を要しますし、恐らく三番の内葉が増えて出蕾の遅れと成長の鈍化が心配になります。

 イチゴはどちらかというと寒い地域の原産でハウス内の寒さは平気ですが、地温の低下には敏感で13℃を下回ると根の働きが大きく後退します。新葉が若竹色で働き葉と背を並べるほどに成長すれば問題ありませんが、色が濃く厚みも丈も不十分だと要注意です。地温を上げてくれるのはお天道さんだけで、ここ2~3週ほとんど顔を見せていませんので、温湯管や条件に恵まれたハウス以外は天気回復待ちとなります。

 地温保持には通路へのワラやモミガラ、或いは廃ビニールの乱雑な敷き込みが有効ですが、通路に水が溜まるような環境ではむしろ地温低下をもたらすのでお薦めできません。ボイラーでは地温は上がりませんし、冬至を過ぎた今、室温>地温の環境はノキ勝ちを促進して栄養成長を強めるのですべきではありません。「お天道さんのありがたさ」「天気には勝てない」を実感する今年ですネ。Si22の根への潅注は2~3度温度抵抗性を高めるので、お困りの方はまめな処理をお試しください。


Last updated 2012.01.14 16:04:33

2012.01.02

ひとりごと22

 新年あけましておめでとうございます。

 今年のハウス栽培は総じて問題山積のようですが、順調なイチゴハウスの写真

画像 421.jpg

 無処理株(普通株)で無肥料のイチゴ「あまおう」です。Si25の6kg混和とSi22の200cc週1潅注で育てていますが、生産者さん自体が驚ろきの連続だそうです。

「全てがこれまでとまったく違う」

 定期防除もせずに病気がない、味も日持ちも桁違い、追肥も言われるままにしていない、こんな根の張りは初めてと、「信じられない」ことが起きているそうです。皆さん、ご自分の栽培に自負を持たれていることは大事ですが、たまにはそれを白紙にしてケイ酸については一畝だけでも騙されるつもりで、言われるままにしてみませんか?これまでに登場した方々はそうして大半結果オーライを手に入れています。より目を向けて欲しいのは肥料農薬、暖房代電照代は数分の一で出て行くコストが間違いなく減ります。

画像 423.jpg

 写真は12月29日の野菜の市場価格ですが、正月野菜は別にしてキュウリとトマトの高値が目を引きます。さぞかし生産者さんは儲かるだろうと思いきや、金が残るかなというご返事でした。高値の理由は重油高騰で定植をずらした生産者が多く、品不足になっているとのことですが、今出荷している方たちも油代払ったらナンボ残るやらと心配気です。農業が「なりわい(業)」である以上、お金が残らないことには継続が難しくなります。

 異常気象の連続で栽培自体が難しくなっているうえ、ハウスでは一番金のかかる重油やビニールの単価も上がる一方で、これまでの農業の延長には明るさは見えません。そんななか行政は補助金を使って新規就農者を募っていますが、現状では育つ人はほとんど無く税金の無駄使いに等しいと思われます。以前報告したような企業による高額投資の施設園芸も、栽培技術が伴わなければ収益重視の企業では同様な結果は目に見えています。原油価格が将来高まることは否定できませんが、当面の重油やビニール価格のコントロールに一肌脱ぐのも行政の役割ではないでしょうか。いま頑張っている農家さんを助け、次代を継ぐ意思のある若者に確実にバトンタッチさせることが大切だと感じます。

 話は元に戻りますが、植物の17の必須元素は先進国では大半過剰気味で、問題の多くはそこにあります。大は小を兼ねるではなく、多過ぎるは問題を起こすのです。自分の体のことを考えると解ると思いますが、毎日ビフテキを食べる生活をあなたは良いと思いますか?人の肥満がどんな問題を引き起こしているか、植物へのチッソ過剰、多肥も同じことです。今、栽培作物にも人にも不足しているのは「ケイ酸」です。ケイ酸の基本知識はHPをご覧ください。












Last updated 2012.01.02 22:26:15

2011.12.18

今年のイチゴの出来栄え

 イチゴ農家の皆さん。今年はご苦労されている方が多いようです。
 その一番の原因はお天道さんでしょう。次の「あまおう」の写真をご覧ください。

画像 418.jpg

 先月半ばの状況ですが、果形の乱れが尋常ではありません。もともと「あまおう」は果形がチッソ過剰で乱れやすい傾向にありますが、今年は元肥を入れていない圃場でも写真のような鶏冠果が数え切れません。果形が安定している「さちのか」でもやや乱れ気味で、「さがほのか」は玉太りの充実前に着色が始まり、一番果の頂果房は2L止まりの方が大半のようです。
 お天道さんが遅くまで高温をもたらしたため、微生物の働きも弱まらずチッソ過剰吸収が促進されたものと思われます。
 
 中でも多肥気味の圃場と早いハウスの閉め込み、電照加温も早い所ほどチッソ過剰と病害虫の被害が甚大のようです。私が見て回った範囲では株枯れ病とウドンコ病は昨年の2倍、灰色カビ病は3倍程度発生しているように見受けられます。また農薬に対する病害虫の耐性も向上したかのようで、「まったく効かない」「むしろ拡がったよう」という話も多く聞きます。

 前作は早植えが好結果を得たので、今年は早植えを試験的に薦めた生産者さんは少なくありませんが、花芽分化していたにもかかわらず花が飛んだというケースが見られます。これも分化レベルが若かったことと、思いの他のチッソの効き目がなせる技と考えますが、根の張りや地上部の健康性には申し分ないものの、成育ステージはバラバラでこの先どんな展開を見せるやらと生産者さん共々興味津々観察を続けます。今年は9月20~30日の遅植えが今のところ幸運に恵まれたようです。

 ここ数日やっと冬らしくなり、イチゴも根がしっかりしていれば本来の成育に戻ると思われますが、前述のとおり高温多肥でノキ勝ち、根張り不良の株は要注意です。2~3番果の上がりも早いので根がぐらつく株では成り疲れ、成育不良が予想されます。どんな資材や肥料も根が吸収出来なければ土壌環境を悪くするだけで、逆効果の恐れがあります。その通りと思われる方は向こう10日でSi22の潅注と葉面散布を三度ほど繰り返して、樹を縮め根を増やしましょう。次の追肥は三番果の玉伸びを判断してからで十分のはずです。


Last updated 2011.12.18 20:41:27

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