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田畑見聞記
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田畑見聞記

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2012.05.24 楽天プロフィール Add to Google XML

苗八作

001.JPG

 「苗半作」は苗づくりの大切さを表した言葉ですが、異常気候が続く昨今、「苗八作」と言っても過言ではないように思います。今年のイチゴ栽培を振り返ってみても2~3番果が遅れたのは苗づくりが上手くいかなかった方に多く、中休みが長かった分4月になって大成りして収穫とパック詰めに追われたあげく、人もイチゴも疲れがきて病害虫の広がりや果形の乱れなどで早仕舞いを余儀なくされた感があります。

 苗づくりがまずかった原因を私なりに拾ってみると

1.苗数を確保出来なかった。
2.病害虫を抑え切れなかった。

以上はこれまでも大事とされてきたことで因果関係にありますが、地床育苗で水につかったり高温障害で成育不良が見受けられます。多肥傾向のところでは病害虫の蔓延が急で、クスリも効きにくいとの声が多かったようで、定期防除も一考を要する時期になっているかもしれません。天気はどなたにも大差はないので、近隣の上手に採れた方の育苗を参考にするのもいいでしょう。

3.葉欠きが足りない
4.苗が疲れ気味

大苗信仰の方は概ね多肥気味で葉欠きが少ないようですが、そうすると徒長、老化気味の苗になりがちです。大苗でも葉を支える根が出来ていればいいのでしょうが、昔の苗づくりと違いポット栽培では根域が限られるため期待薄と言わざるを得ません。イチゴの根も葉も働く現役期間は45日前後と短く、本圃で次々に根と葉と花を展開するにはしっかりしたクラウンが決め手で、良いクラウンは葉欠きが作ります。また夏の高温長日の下の育苗では老化葉の呼吸消耗が進み、苗の成長停滞と花芽分化を遅らせるので、葉欠きは必要不可欠な作業です。

Si22を使いこなしているまだ収穫中の方は大勢おられますが、果実はきれいで味もよく根が張っています。Si22の還元性と水の気化熱を活用すれば、6月中旬辺りまでいけると思いますが、お身体にはくれぐれもご注意を。


Last updated  2012.05.24 20:08:13


2012.05.19

ケイ酸肥料とケイ酸を添加した肥料

001.jpg

 写真はある家庭園芸専用の肥料ですが、それが登録されたものである場合「保証票」が必ずつけられていますが、無いものは肥料ではなく活力素、活性剤などと呼ばれて微量要素や有用菌や独自の理論に基づく製品で、国や県などの認定はされていませんし、作物の栄養分ではなく、我々のビタミンに似たものになりがちです。
                                                               保証票には登録番号、肥料の種類、肥料の名称、保証成分量(%)などが記載されていますが、注目していただきたいのは種類と成分量で、これで効果がある何々がどれくらい入っているかが示されます。写真の場合は種類が「家庭園芸用複合肥料」でチッソ、リン酸、カリの内2つ以上の合計が0,2%以上含有されていれば良いので、この肥料は三要素が計0,3%で十分クリアしています。農業用肥料の場合はオール10とかオール14で家庭園芸用とははるかに一桁以上違います。

 当社のSi22は種類は液体ケイ酸加里肥料で保証成分量は水溶性加里が6,0%、水溶性けい酸が22%としてケイ酸効果を肥料取締法に沿って農水大臣登録をしています。最近Si22に似た製品を目にするにつけ気になるのが「保証票」が無いものや、「家庭園芸複合肥料」としての登録品の多さです。家庭園芸用はもともと素人さんのために,前述の低レベルで過剰害を出さないように作られた肥料ですが、認定の垣根が低いのにのっかって添加したケイ酸を化学用語を駆使して、本来の効果よりも過大にPRしているように感じます。

 もっともSi22かそれ以上に効果が得られれば問題ありませんが、土耕とくにハウス土耕ではケイ酸が移動しにくい環境なので結果の違いの認識には相当の日数を要し、大抵忘れられたころの変化になります。湛水式やNFT水耕栽培ではSi22の投与をやめると数日でケイ酸の欠乏が明らかになるので比べやすいと思われますし、他のケイ酸資材からSi22に切り替えた名人たちがたちどころに違いを賞賛することは、逆も真なりとなるのかも知れません。

 肥料は医薬や農薬同様に用法用量の適正な使い方が大事で、行政も野放しにはできない分野ですが、量産重視の農業環境の中で「大は小を兼ねる」と「なんでも有り」がまかり通っているように思います。もし、これはと思うケイ酸肥料に出会っても

「おたくのケイ酸は作物にどうやって吸収されるの?」

と尋ねることは確かなものを選ぶ手立てになるはずです。

Last updated  2012.05.19 20:47:47

2012.05.09

気になったこと

 パソコンの故障でデータの取り出しやパソコンの買い替え、ウィンドウズXPから7への変更など初体験に右往左往して、ご無沙汰で申し訳ありません。久しぶりのアップですが上手く発信出来ますやら。
194編集.jpg

 写真は5月9日の福岡県嘉穂町のS.Tさんの「あまおう」です。今年のイチゴづくりは2~3番果の展開が思わしくない方が多く、3月以降にイチゴの上がり具合に振り回されている傾向にありますが、「あまおう」は5月になると肥料重視の方は特にそう果に毛がはえたようになって、果形が好ましくなくなり早仕舞いを強いられますが、S.Tさんの果はSi22のバランス効果できれいです。

 さて気になったことですが、3月末で前年比150%達成の「さがほのか」のYさん。1ヶ月ぶりにお尋ねしたところ、草丈45cm、果梗枝55cm、新葉は黄色、果はSサイズが大半で成長停滞気味。理想的な樹姿から余りの変わりように驚きましたが、

「もっと良くなればと、亜リン酸を流した」

とのことでした。H2PHO3、別名ホスホン酸で強い還元剤ですが、有機化促進性があり、投与すると樹が動くことが実感される方が多いようです。窒素を消費し地上部の生育を著しく成長させるので、気付け薬的に活用されることもあり数年前にちょっとしたブームにもなったことはご存知の方も多いかも知れません。Yさんの場合は窒素の集中消費で樹が肥大し、窒素欠を起こしたとみてよいでしょう。

 Si22も還元性はあるので樹が年をとりにくい傾向が現れますが、全体のバランスを取りながらの作用なので問題が発生することはありませんが、他の資材と混ぜると白濁する、凝固すると言われて、混用大好きの方には敬遠されることが多いようです。これはSi22も亜リン酸も反応性が高い証拠で、数種混合してもよく混ざるという資材は反応に時間を要するか、効果のほどは期待薄と考えざるを得ません。

 作物の具合が良くない時、またはもっと良い作柄にと考えて資材を使用する時はそれらの反応性を十分に吟味しなければなりません。もっと言えば資材をあれこれ考えるよりもお天道さん、水、温度、湿度、手入れのチェックの方がずっと大切なはずと思います。

 

Last updated  2012.05.10 21:51:48

2012.04.18

今年のイチゴを振り返る

 たびたび登場した福岡県宗像市のO.Sさんの「あまおう」の現状です。

画像 444.jpg

「こいつを千切ったらお終いだ」

とのことでしたが、一番の上がりも早く二、三番も順調で単価が良かった分顔は笑っていました。5月の連休が過ぎると暑くて叶わないので、寒冷沙の下で育苗に専念するそうです。

さて本題。作期はまだ一月余りありますが、ゴールはあらかた見え始めたので振り返って見ましょう。

1.苗作りがうまくいかなかった方が多い。
   ウドンコ病や炭ソ病の発生、葉欠き不足、地床育苗では梅雨の大雨で輪班病、輪紋病多  発で成育不良の苗を使わざるを得なかった。苗不足の情報も例年に増して多かった。昨年  に比べて夜温が下がり、花芽分化は順調に進んだ。

2.定植後の高温対策が不十分。
   検鏡後の定植が遅れ、苗の老化が進んで活着に時間がかかったことと、11月一杯の高
  温がノキ勝ちと根の成長を妨げた。2~3番の花芽分化は早かったようだが、根からの養  水分供給が追いつかず、出蕾せずに深い谷を経験することになった。またハウス閉め込み  や電照、加温を例年通りにした方は、高温下で頂果が奇形大玉化してバランスの崩れた樹  勢になった。単価は初物のみが高値ですぐ値下がりし、12月にはイチゴが市場にないと  いう状況も。元肥が多いところは定植後もウドンコ、炭ソにご苦労された模様で、クスリ  が効かないという声は至るところで。

3.12月半ばからの長い寒波、日照不足が成長を大きく遅らせた。
   特に今年は地温の低下が著しく、13℃以下が連続して根が働いていない。早出し処理  の株ほど今年の天候への対応が不出来だったようだ。加温電照を強めてコストだけかかっ  た方や、重油の高値にボイラーを焚かないところでは霜害で花が死んだケースも少なくな  かった。

4.3月下旬の本格的春の到来で大忙し。
   深い谷をなんとかしようと肥料に頼った方も多く、それが小花の満開を誘いお金になる  イチゴは少ないものの、何とか量で挽回しようと寝る間も惜しんでパックづめに励む方が  目立った。2~3番が、或いは3~4番が続いたために次の上がりは思わしくなく、あと  一花いけるかが微妙なところのようです。

5.昨日今日
   全体的に肥料が効き気味。O.Sさんも去年の半分にもかかわらず、先青やそう果異常  があるそうです。またランナーの出も早めで栄養成長が強くなっている気配濃厚です。

以上、走り書きですが今年のイチゴ栽培の一般的な状況かと思います。勿論冒頭のO.Sさん始めSi22Si25をお使いの方や名人達人は違います。大半3月中に昨年同量は確保されて、いつやめるかを思案中のようですが、強く感じることはお金が取れる人とそうでない人の差がいっそう開いているようです。また「苗半作」は「苗7~8作」と断言して良い気候が続くと思われます。

 Siファンのイチゴ農家さんへお話したことの一覧。

イ。イチゴの苗作りは葉欠きで決まる。ハサミは駄目、むしること。
ロ。肥料が多過ぎると病原菌、害虫を呼ぶ。
ハ。Si22は環境や体内バランスを整えてイチゴを健康にする。(ミミズや根量で解ります)
ニ。イチゴの葉は20℃、根は13℃。閉め込み、保温、加温は温度計と地温計で確認して      ホ。根が出来れば加温も電照も補足で構わない。ボイラーは霜害防止の乾燥用と開花期のハチを働かせるために15℃へ。
ヘ。成育チェックはお天道さん、水、温度、湿度、(手入れ)、肥料過多、肥料不足の順。
ト。1番頂果と根張りで樹の具合を観る。頂果を落とすことも技術の一つ。
チ。地温を下げない方法は廃ビニールの敷き込みが一番。

Last updated  2012.04.18 21:43:51

2012.03.29

今年のイチゴの好例2

 先週末から今週初めにかけて、鹿児島、宮崎、熊本、佐賀の「さがほのか」と福岡の「あまおう」を見て回りましたのでそのご報告。

佐賀県多久市のJさんの株間30cmの「さがほのか」
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福岡県朝倉市のMさんの「あまおう」
画像 442.jpg

 Jさんは4番の盛り、Mさんは3番の頭と品種差はありますが、どちらも現状十分な仕上がりです。

 「さがほのか」は定植初期に株枯れ、ウドンコに見舞われた方が例年以上ありましたが、収穫は1~3番まずまずのようです。ただ年内採り過ぎがここに来て成り疲れを呼んで、4番以降が見えにくくなっています。Jさんや名人達人クラスは問題なしですが、2番がやや遅れ気味のときに多肥や加温や電照が過ぎた方は、根張り不足でミネラルの吸収が足りず動きの停滞が見られます。
                                                                          
 困ったときの何とかするための肥料は大抵逆効果で、あとでそのツケを払うことになりがちです。うまく育たないのはお天道さん、水、温度、湿度に問題があるか、肥料が多過ぎることが大半ですが、ついつい「肥料不足」に答えを求める姿勢は、儲かる農業から遠ざかるばかりだと思います。

 ここ数日めっきり春めいてイチゴも本来の姿に変身し始めていますが、根の力以上にノキ勝ちになると樹に疲れが出て、成長停滞とサイド開放後の病害虫の要因になります。草丈が30cmを越え、葉色が濃く、クラウンが動く株は該当しますので次の手当てをお薦めします。

1.不要な花と実を整理
2.古葉は強めに葉欠き(1~2の後はSi22の2000倍液葉面散布でかさぶたを作って、病気予防)
3.Si22の2000倍液を2~3日置きに3度ほど潅注して根張りを促進
4.クラウンががっしりすれば、後は週1回のSi22潅注と水遣りのみ(イチゴが肥料を欲しがるときは新葉の若竹色が薄くなる)
5.これからは水遣りと温度の低下がポイントです

 前作は早植えが吉報をもたらしましたが、今作は逆に遅植えがこれまでのところ優勢で、早出し処理の「あまおう」や「とちおとめ」が2番の落ち込みが強くご苦労されています。ここにきて春の到来が遅れた分の勢いを増しているようなので、いずれ改めてご報告、意見をしたいと思います。

Last updated  2012.03.29 11:32:48

2012.03.18

イチゴ炭ソ病苗に春が・・・

画像 440.jpg

 昨年10月10日と12月2日にご報告しました福岡市西区のN.Mさんから頂いた炭ソ病のイチゴ苗が春を迎えました。右のプランターの2株は移植後すぐに健康を取り戻し、今は2番の花が開花中で、枯死一歩手前で腋芽を残した左は最初の出蕾が始まりました。

 12月半ば、Si25をひとつかみ振りトンネルをかけて、後は週1程度の水遣りだけの放置栽培ですが、気温地温の上昇とともに子孫を残す本来の作用が勢いを増しています。1番は結実しないままに終わりましたが、これからはハチも飛ぶでしょうから、どんなイチゴが出来るやら楽しみにしています。

Last updated  2012.03.18 11:17:24

2012.03.10

今年のイチゴの好例

 定植後の高温、12月中旬以降の低温と日照不足が最大の理由でイチゴ農家さんの多くは

「参った!」 

ですが、

「去年よりいいよ」

と、おっしゃっている方をご紹介。

まず佐賀県嬉野市塩田町のYさんの「さがほのか」
画像 434.jpg 

 「多分色づきが4番で花が5番と思う」

とのことでしたが、ずっと切れずに収穫が続いていて、成り疲れもないそうです。

つづいて福岡県久留米市城島町のIさんの「あまおう」

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 3番果の収穫始めですが、1番にリン酸過剰で量採り出来なかったことが幸いして、2~3番と順調な成育ですが、2番の後追肥した隣のハウスが息切れ気味とのことです。来年は今年の反省をもとに不耕起、無肥料で望むそうです。

お終いは福岡県朝倉郡筑前町のTさんの「あまおう」

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 昨年10月初旬の無施肥、定植で2番収穫中の3番開花状態です。1番と較べると円錐形の果形がずっと増えています。

 皆さんSi22の定期潅注、葉面散布と少肥を心がけて病害虫は気にならない程度。また味、色艶、日持ち、重量などの向上と基本の基である根の張りにびっくりだそうです。収量は去年の1~3割増しとのことですが、ここまで単価が良かった分いっそうの笑顔に感じられました。

 宮崎県都城市の「さがほのか」のKさんは「もうじき5番千切り」だそうなので、近いうちに視察にいくつもりです。

Last updated  2012.03.10 15:29:05

2012.02.22

ひとりごと23

 Si22Si25のご紹介を始めて12年目になります。当初はその効果を公的機関などで証明し、大手農業資材会社さんともOEMで発売することを検討しましたが、新しい考えによる商品というリスクを避けるところばかりで、仕方なく当社のブランドとしてSi22を大臣登録肥料の認定を受けた上で、現場飛び込みPRから取り掛かりました。

 それから12年。
「売れ出したら扱うよ」と言っていた流通ルートからの購入もありますが、飛び込みPR先や業界紙記事や口コミによる直接相談者がファンの大半です。電話やネットや直接交流を通して、Si22の使い方や作物の状況を相談し合う生産者さんの殆んどは「新しい考えによる農業」を手にし始めています。

 これまでのように面積や効率を上げて量を求めるよりも、地力に則した収量を原則に病害虫を減らし、余計な作業や支出を減らし、品質向上による販売方法も見直して、作の終わりには自分が評価できるほどのお金が残ることを目指す農業です。                                                           「業」である以上お金が残り、継続でき、お客さんへより良い物を届ける意識が「業」を向上させるはずです。当社も産業企業の一員であれば、そうあるように努力を惜しまないつもりです。生産者の中にはSi22Si25を少しでも安くと希望される方もおられますが、商品をお渡しして終わりではなく、Si22Si25を使いこなして農作が一段と磨かれることを望んでいますので、「価格よりもお互いがウィンウィンで長く続くお付き合い」をモットーに励みたいと思います。

 当社はしばらくは水溶性ケイ酸「Si22」「Si25」だけしか取り扱いません。それはわが国の農地で地力に則した収量であれば、NPK始め他の肥料はそんなに必要ないと思いますし、肥料はゴマンと種類も販売先もあるので、今のところそこはお任せが一番と考えます。ケイ酸への注目度が高まった数年前から、Si22に似た製品も数を増して、同業の研究や問い合わせも同様で、地球の基本物質であるケイ酸の活用度が増すことは良いことですが、本質や機作が十分理解されて造られていないと本来の効果は期待薄です。

 ケイ酸は効かせにくいと言われてきましたが、Si22は1日足らずで変化が見えるその即効性がこれまでとの違いです。また流亡しにくいもケイ酸の特徴で、その分残った効果も延長しますので、作物の動きを読み取る栽培力がやはり必要です。Si22の原材料は「白雲母」という石ですが、国内ではなかなか産出されないのが内製化を難しくしていると思われます。

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Last updated  2012.02.22 14:55:43

2012.02.13

名人も勉強の年

「今年は参ったな!」

 イチゴを始めハウス栽培の名人たちの偽らざる本音です。これまで何度も繰り返してきた作物の育ちが思わしくないときのチェックポイントの第一「お天道さん」が思わしくありません。名人もお天道さんには勝てないので、前述のコメントにならざるを得ません。

画像 432.jpg

 写真は今日のあるイチゴのものですが、新葉の成長が遅れています。前回見たときより展開が始まっていましたが、3週近く停滞していました。太陽も顔を見せず地温も下がり、イチゴが成長する条件はまれに見る最低の環境が続き、生産者さんも手の打ちようが無い状況でした。もっともこれは九州の標準的ハウスのもので、関東のウォーターカーテンシステムや西日本でも増え始めた多重被服装置とは同列に語るものではありません。

 前回もお話しましたが、条件が悪くても採れている方は間違いなくいます。それには植え付け時期や品種は大きな条件ですが、栽培環境や環境を補う装置も重要です。かといって装置や施設さえあれば栽培が上手くいくというものでもありません。作物がどう困っているのか、どうして欲しいといっているのか、それが解ってこそ名人達人の道が開けてきます。

 行政が募集している新規就農者の多くが陥るのが施設と装置の充実ですが、作物が発する言葉が解らずに投資コストに押しつぶされていく方が後を絶ちません。IT化が進んで農業試験場や研究機関がいくらデータを整えても、気候風土が違えば、また以前お知らせしたような超ハイレベルな施設でも作物が発する言葉が理解できなければ良い結果は生まれないと思います。作物も私たちと同じく細胞ベースで良い子孫を残そうと生きているのですから、「会話する」ことで良い関係ができるのではないでしょうか。

 農業は土が年月とともに循環するように、生活を維持しお金を残し次のステップに足をかけていかなければいけません。私はSi22Si25を使うことで、出来るだけコストを減らし、病害虫の被害を減らし、作物を健康にして、美味しく適量の収穫をよりたやすく出来るように農家さんと一緒に勉強をしています。今日も12年前、最初に仲間になった農家さんに、「あそこのお米しか食べたくない」という当社の株主の依頼でお米を買いに行き、「おかげでナシの黒星病はまったく出なくなった」とウィンウィンでした。Si22Si25の資料の要請は全国から数多くありますが、ぜひ一度ゼロに戻ってやってみていただくことと、解らないことは遠慮なく相談いただくことを望んでいます。

Last updated  2012.02.13 22:28:56

2012.02.04

防錆実験のその後

 前回は実験スタートの翌日の写真でしたが、11日後の今日の写真がこれです。

画像 431.jpg

 これまでのクリップや釘の実験とは明らかに違います。鉄筋が高温になったことで酸化が促進されたようですが、Si22区はその後あまり変化は見られません。対照区は水が錆色に赤茶気て、鉄筋にも錆の侵食が始まった気配です。しばらく観察を続けます。

 先日、Si22Si25で抑制トマトを作られている千葉県山武市のW.Sさんとお話した中で、黄化葉巻病が地域に蔓延して自身のトマトもそこそこ罹病したにもかかわらず、Si22の潅注と葉面散布で大過なく切り抜けることが出来たとのことです。この病気はネットでの予防と、出たら引き抜いて隔離する他ないと言われていますが、病変部の3~4節下でカットして切り口にSi22の200倍液を吹き付けた後、W.Sさんと同様に手当てすれば、腋芽が育って相当な確率で改善するはずです。(但し、多肥ではいけません)

 今年のハウス栽培は異常な天気のもと、作物の成長不良、クスリが効かない病害虫の発生、重油や資材の高値など生産者さんには頭の痛いことだらけですが、反面品不足で高値の時、間違いなく出荷されている方がいます。この差は儲かる人と儲からない人、続けられる人と続けられない人を分け、今後開きは広がるばかりと予測されます。面子や過去の栄光を投げ捨てて、儲かる農業をしている方に学びましょう。子孫と田畑のためにも。

 

Last updated  2012.02.04 16:26:34


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