553732 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

フランス・パリの良い思い出・UN BON SOUVENIR

フランス・パリの良い思い出・UN BON SOUVENIR

☆フランス時間

フランス時間

来週(3月28日)(注:2004年春の記述)から、フランスではサマータイムが始まる。冬時間だと日本との時差は8時間だがサマータイムになると7時間になる。前日に時計を一時間すすめてから眠ればいいだけのことだが、旅行者は気をつけなければならない。

ところで、フランス時間とはなにかというと、それはフランス人の心の中の時間の目安とでもいおうか?有体にいうと、フランス人は時間に厳密ではない。正確には科学的に時間に厳密であることを要求される事態以外では時間に厳密ではない・・・とでもいおうか?たとえば病院などでは一般診療の際の予約の煩わしさは日本よりひどいが、緊急医療の現場などではフランス人は「緊急」かつ「正確」である。

しかし、生活レベルの時間となると日本とはだいぶ違う。最近は日本人のほとんどが携帯電話でやりとりして約束の時間に遅れても言い訳できるようになっている。とはいえ、相手を尊重している場合は約束の時間より少しでも早めに行こうとするのが日本人のマナーであろう。

いっぽうフランス人は少し遅れてくる人が多い。そして遅れてきた相手に対して嫌な顔をすることも割りと少ない。「だってメトロに乗ろうとしたら一本やり過ごしちゃったから」というのはごくごく当たり前であるし、相手が時間きっかりに来ないと待っていた自分がバカにされているのではないかと考える人は少ない。

そして、これからなのであるが、フランス人は相手が友人だと実に辛抱強く待ってくれる場合が多い。本当の友人が10分や15分約束に遅れても冷やかしたりからかったりすることはあっても、怒るなんでまずない。30分くらいは待ったり、待たされたりあたりまえである。

もし、フランスの街角でフランス人と待ち合わせをして、あなたが5分遅れたからといって不快そうな顔をする相手だったら、残念だが付き合いはやめたほうがいい。そういうことで神経を使うのはフランス的ではない。それよりも、「店の飾りつけが変わったね」などと待ち時間に発見したことを語ってくれるフランス人と付き合うべきである。勿論、これは私の独断と偏見であるが・・・

それと、もうひとつ。上記のフランス時間はあくまで「友人同士」のことである。ビジネスにおいては「かけひき」でない限り、遅刻しないほうが良いのは無論のことである。

(le 25 mars 2004)







次のページへ
ホームへ


© Rakuten Group, Inc.