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フランス・パリの良い思い出・UN BON SOUVENIR

フランス・パリの良い思い出・UN BON SOUVENIR

☆フランスの教育制度

フランスの教育制度

フランスの教育制度の基本は1789年に始まる「フランス革命」に端を発する。考え方として「全ての市民に(à tous les citoyens)!」というものである。

具体的な枠組みは第3共和制下のジュール・フェリー法により、1881年よりフランスの公立初等教育は無料になった。この枠組みはまた「義務教育」の設立であり、「宗教から独立した教育」の始まりでもあった。現在の義務教育は16歳までであり、その学齢でどの学業過程にあっても良い。

フランスでは現在でも義務教育は無料であり、全てのフランス人にとって義務でも権利でもある。学校へ行けないということは本来あってはならないことで、ここにフランスのフランス語中心主義が貫けている根幹があるようだ。

学業過程は小学校(école primaire)、中学校(collège)、リセ(lycée)と続きこの後、大学入学資格であるバカロレア(baccalauréat)という試験を受けなくてはならず、これをパスしなくては高等教育を受けることはできない。

高等教育にも色々なコースがあるが、一般の大学にはバカロレアさえ通れば進学できる。しかし、大学の課程には常に試験などによる資格取得が欠かせず、学士(licence)、修士(maîtrise)、博士(doctorat)と進むのは決して容易ではない。

高等教育にはエリートしか進めない道もあり、グラン・ゼコール(grandes écoles)というこの教育課程に進学するにはバカロレア取得後特別な教育課程に進んで行かなくてはならない。中央の重職はエリートでなければ入り込めないというフランス社会のもうひとつの顔ではある。

(le 4 mai 2004)







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