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テーマ:障害児と生きる日常(4426)
カテゴリ:カテゴリ未分類
9月にももは転校してから色んな部をまわりました。 最終的に彼女がチョイスしたのは全国大会への夢を持つコーラス部でした。 当初エレベーターのない棟のため介助の問題など色々で 先生も難色をしめしていらしたというよりも 完全に入部を拒否されました。 「おかあさん 初めてダメって言われたね」とモモ。 (いや 初めてじゃないんだよ~と私は思ったけれど 面と向かっては 彼女にとって初めてだったのかもしれません。 最初から無理なところにはいかなかったのもあるし 必要、やりたい!と思うことは交渉して できる方法を考えて 参加していたのだと思います) ハード面もエレベーターはないため介助が必要、、 かなり厳しい部で土日も練習。文化部であるけれど体育会系。 他の生徒さんも休まずに練習に打ち込んで大会出場を目指しているから 障碍の有無関係なく 休むことは原則不可。 現実彼女には厳しいと思いましたし 今みんなの数倍かけて宿題をしている彼女の眠る時間はいつも深夜。 これ以上はもういいのではと考え直すように伝えました。 しかしもものコーラス部に入りたい気持ち、 「先生に学びたい」「みんなと歌いたい」気持ちは変わらず 断られても ずっと通い続けていました。 最初は入部への壁が厚く 今回は1%の可能性も感じることができず 今回はダメだろうなと感じたほどでした。 あきらめることを学ぶ時が来たかな、、と。 エレベーターがないことがこんなに悲しいということも 久しぶりに味わったバリアでした。 わたし「まだ通ってるんですか」 支援学級の先生「そうなんです。根性あるね~。やりたいだけやらせましょう」と 笑って先生はおっしゃってくださいました。 先生は「うちの陸上部に入ったらいいのにねえ」 「ソフトもいいかもしれない」 「柔道部はももちゃんマネージャーになってってって言ってたよ」 「上まで上げるのは大丈夫ですからね おかあさん!^^」 「こう見えて力持ちですから!^^」と英語の先生。 ももを3階まで運ぶお手伝いをしてくだっている先生方、、感謝でした。 なぜなら以前の中学では 親が部活動も完全に付き添いを条件とされました。 顧問の先生とお話、でもやっぱり現実厳しいと思いました。 校長先生ともお話。 校長先生は時間がかかるかもしれないけれど ももにその気持ちが強かったらいつか先生にその気持ちが 伝わる日がいつか来るかもしれない、ご自身も昔そうだった経験談や 生徒に教えられ障害児教育にはまっていったお話などして下さいました。 「お母さん 時間はかかるかもしれないけれどがんばろう!」 校長先生、教頭先生、支援学級の先生、ももの周りの先生方は 温かくももかを見守ってくださっていました。 他のすべての子と同様に。 以前校長先生とお話していて心に残った一言があります。 「私を使って欲しい」という一言。みんなで協力し合えば 無理と思えることも 扉が一瞬でも開くときがあるかもしれない。 その時にみんなの力で扉を開いたら 未来が変わっていくかもしれない、、と いうお言葉。 校長先生、支援学級の先生方は日々の生活での色んなことを重荷と思わず 私の話を聞いてくださるスペースをいつも与えてくださいました。 9月に転校してきてから 支援学級の先生と母の私との交換日記のような 連絡帳は早くも2冊目に突入しました。 「お母さん 連絡事項だけでなくなんでもないてね。 書くことなかったら 何作ったとか、何が美味しいとか^^」 「え~そんなの書いてもいいんですか?」 「○ちゃんのお母さんともそんな感じです^^」と伺い 私は転校時とても緊張していたけれど気が楽になりましたs。 そんな小さなお互いのたわいもない会話の積み重ねから 色んな話ができるようになって 先生に相談できるようになっていきました。 たわいもない連絡ノートから先生のお人柄や価値観、 生徒を思う気持ちなどを感じることができました。 校長先生も教頭先生もいつも校門に立たれており これまた たわいもない日々の会話から何でも話せる空間を創られていました。 遠い向こう側にいる存在から 先生との日々の笑いや会話から身近な存在になっていきました。 とうとう支援学級の先生経由で 顧問の先生より お母さん一度土日のクラブを見学して 下さいとお言葉を頂き 参加しました。 真剣なご指導、生徒の皆さんたちの様子を見て この部に入りたいならば 先生のおっしゃるとおりだと感じたのでした。 私自身参加することで 見えていないものが見え 顧問の先生との間も近くなりました。 意外な驚きの共通点を知り 笑いが生まれるようになりました。 人生どこでどうなってるかわからないものです。。。 またご指導と先生が語られることは大人の私の心にも響くものばかりで 私も学びたい、お話を伺いたいと思うものでした。 本当に感激したんです、、 歌だけではなく精神面を強く、こころを鍛えるためにも この先生の下で たとえ彼女が実力が及ばず 大会にでれなかったとしても 共に時間を過ごさせて頂けたらと 思いました。私の中でも週数回ペースで体調に合わせて 参加させて頂けたらという考えを改めたのでした。 その感じた気持ちを先生にお伝えしました。 週明け、補助の先生より 入部にはまだ至ってはいないけれど このまま通っていいと顧問の先生がおっしゃっていたと お言葉を頂き とても嬉しく思いました。 卒業までもしかしたらももは仮入部状態かもしれません。 こうやって通えるようになったことが喜びでした。 本当にやりたいことを見つけたモモ。 学びたい、歌が上手になりたいと 今全力投球で毎日がんばっているのですから 未来は今をがんばる中、変わっていくものと信じます。 ○ちゃん聞こえますか。 ○ちゃんの分もももはがんばるとずっと何かに取り組んでいます。 ○ちゃんはモモの中でしっかりと生きつづけています。 さて 断られても通い続けている娘を見ていて 私は色んなことを決め付けたり 最初から無理と思っている自分に気づきました。 そっと最初は様子を見ていた私ですが 私にできることはないかを考え始めました。 できることを私もやってみようと思い、市に未来のための要望をあげました。 予算がまとまるのは12月から1月と伺い、時間がない現実を知りました。 エレベーターのない3階の音楽室へバリアフリー化としてエレベーター、 または渡り廊下の設置の要望を市にお願いしました。 私は校長先生方とよく話し合い、その流れを大切にして いちばん最良、最善なる方法を考えて行動しようと思いました。 常に途中経過をまめに学校サイドに報告しました。 学校側としてできることは考え、できることを協力するとお約束して下さいました。 とてもありがたいことでした。 未来は変えれると信じるところから始めたい ともかく動いてみます 未来への願いをこめて 結果、エレベーター設置、渡り廊下の設置は予算の問題、 そして耐震Bと判定されたため設置ができないことがわかりました。 それでもあきらめることはできませんでした。 なぜならそれはこの先卒業まで毎日のことだからです。 市長さん、教育長さん、教育委員長さん宛てに現場の写真や現状、 問題点、要望、解決方法などをまとめた文書を送らせて頂きました。 文書の書き方を知り合いの方よりアドバイスいただきました。 平行して草の根運動をされている議員さん、先生方の労働組合などにも 相談に伺いました。過去の事例や解決方法を知ることで 見えてくるものがあり、また別の角度から考えることができます。 貴重なご意見等頂けて感謝でした。 冬休み明け、校長先生から 休み中に何度も校舎を教育委員会の方々、議員さん、先生方で周り 1階の物置になっている教室を音楽室としてリフォームすることが 決まったと連絡を頂きました。 この土地は地域の方々との交流がとても盛んです。 ももが卒業したら 1階のその場所は教室としての使用だけではなく 地域との交流の場に活用するなど活用していく方向と伺っています。 ただただ感謝です。 さて今回私の中で学びがたくさんありました。 最初私自身絶対に無理と思い込んでいたことでしたが 子どもたちの姿から学ばせてもらいました。 ももの強い信念と断られてもひるまない行動もそうですが コーラス部の生徒さんたちは自分たちでできることを考え ももをサポートしてくださっている様子など、、 ダメモトで動くことで新しい素敵な出逢いがありました。 コミュニケーションをとることの大切さを学びました。 一人ではできないことも 協力し合うことで可能になることがあると。 また バリアフリー化というとエレベーター設置やスロープ等の配置をすることを 思いますが 空いている部屋の有効活用やリフォームで解決することも あることを学びました。 みんなが意見を出し合い、できることを考えることで 不可能と思えることも新しい道がつくことを教えて頂きました。 エレベーターがない棟のコンピューター室などは2年生で使うので 学校内は完全バリアフリー化はされてはおりませんし 移動のための3階校舎上に屋根がついていないなど 雨が降った時はまだまだ不便で解決していないところはまだまだあります。 しかし 今回のことを前向きに受け止めて 取り組んでくださった 学校、教育委員会に心から感謝です。皆さんありがとうございます、、 モモは今日も笑顔で登校しました。 「おかあさん 今日もクラブ5時まで(⌒▽⌒=)♪ 5時過ぎに迎えにきてね!!」 そんな会話が本当にありがたく 感謝だと思った冬の朝でした。 ☆心からの感謝をこめて☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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