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2006/07/21
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カテゴリ:クロ歴史!

DXトライゴウラム
ポピニカ

2000年5月発売


装着変身クウガの専用バイクとして発売されたポピニカの「DXトライゴウラム」は、当時、ライダーバイクの玩具を渇望していた私たちの期待を裏切らない、いや、それ以上のクォリティを示したアイテムでした。

スーパーバイクに有機的な昆虫メカが変形合体するという、装着変身のバイク版ともいうべきそのコンセプトは、精緻なディテールと相まって、私たちに玩具の楽しさを再確認させてくれたものではなかったでしょうか。


【ポイント】
・ オフロードバイクとクワガタメカがオンロードのスーパーマシンに融合合体するという劇中設定を見事に再現。
・ 合体すると迫力ある全長約27cmのビッグサイズ。
・ バイク(TRCS2000)にはダイキャストを多用、リヤにサスペンションギミックを組み込むなど、ポピニカとしての完成度も高い。
・ バイクもクワガタメカ(ゴウラム)もそれぞれ、装着変身クウガと絡めて遊べるなど、プレイバリューが豊富。




トライチェイサー(TRCS)2000

警視庁によって開発された無公害イオンエンジンを搭載する次世代型特殊車両。
ベースはスペインのメーカーGASGAS社のパンペーラ250
全長:240cm 全高:125cm 最高速度時速300キロ


■FRONT


■REAR


フィギュアと対比させると、若干オーバーサイズです。
また、ステアリングが固定、インパネがない、タイヤのスポークが抜けていないなど気になる点もありますが、それを差し引いてもプロポーション、塗装、ディテールの造形など高い水準でまとめられており、クォリティは高いと思います。
ボディにダイキャストが多様されており、手に取った時の感触もズッシリ重く、また、変形の恩恵か、後輪のサスが沈み込むように作られており、バイク玩具としても好印象。


■DETAIL


(左)ゴールドヘッドと呼ばれるハンドルプロテクターにはクウガのマークが印字されています。
(右)インパネは残念ながらオミット。また、トライアクセラーの取り外しギミックはこの時点ではありません。ハンドルは軟質ゴムで、ある程度曲がることからフィギュアのライディングポジションを決めやすくなっています。



(左)エキゾーストパイプを含め、エンジンはていねいに作り込まれています。キックレバーのモールドもあり。
(右)マフラー横から伸びている2本のアンテナは伸縮ギミックあり。



前後輪ともにオフロードタイヤのパターンが刻まれています。
フロントはディスクブレーキ、リアはモノコック調のサスにスイングアームも再現。
スポークが抜けていないのが残念。


■ライディングポジション


ご覧のようにオフローダーとして自然なライディングポジションをとれます。
お尻も違和感なくシートに着き、膝もタンクをはさみ、足もフットペダルに置かれています。






【POSE】


ウィリーでタイヤパンチ!!
劇中では、まるでトライアラーのようにグロンギ怪人を攻撃していましたね。





ゴウラム(バトルゴウラム)

ボディ前面に書かれた文字は「馬の鎧」を意味し、おそらくリント(古代人類)がクウガの支援用につくった生体メカ。
単体のクワガタメカとしても飛行して活動するほか、TRCSと融合合体してトライゴウラムになる。
全長:270cm 全幅:120cm 大アゴ(ツノ):101cm 最高飛行速度時速500キロ


■FRONT


■REAR




ミステリアスな雰囲気漂う容姿が再現されています。
ボディの材質は、ほぼプラスチック。
羽を広げることができ、中のモールドも細かく作られています。
アマダムの石などにメッキパーツを使用。

【GIMMICK】


ツノが開閉



レバーをスライドさせ、足のツメを引き出すことが可能。



付属のディスプレイスタンドに飾ることができます。




ボディ中央のジョイントに飛行用グリップを取り付け、クウガをぶら下げることができます。




トライゴウラムに合体!




ゴウラムを前後に分離



フロントフォークを前方にずらし、リアサスペンションを沈み込ませて、車高を低くします。
(リアサスは沈み込ませた状態で右のクランクカバーを押すとロックできます)




ゴウラムがTRCSを覆い被さるように合体


トライゴウラム
TRCS2000とゴウラムが融合合体した、その名通りのモンスターバイク。
全長:320cm 全高:120cm 全幅:110cm 最高速度時速400キロ
ベース車両はヤマハのV-MAX

■FRONT


■REAR


オフロードバイクからオンロードバイクへ。
サスペンションの工夫に寄り、低重心で豪快なフォルムを見事に再現しています。
全体のラインも破綻なく繋がっています。
(あの部分は、当然、こんなことにはなっていません。)




(左)迫力のある大型のフロントフェンダーと(右)メッキパーツで再現されたシートカバー








【総括】
トライゴウラムには、合体した時にフロント、リアの大型カウルを支えるダイキャスト製のスイングアームがあるのですが、これがフラフラしていて位置が決まらず、どことなく剛性感に欠け、遊びにくかった印象があります。

本文にも書いたように、ステアリングが固定、インパネが省略など、バイク玩具としては見逃せない問題点はあったにも関わらず、上記のスイングアームがキッチリ決まっていたら、ほとんど満点をあげていいといった感覚でした。

これは全般的に「リアルな造形」と「プレイバリュー」そしてバイク版装着変身に合体ロボのアイディアを盛り込んだ「コンセプト」が高いレベルで融合されていたからだと思っています。


このトライゴウラムのあとも、ライダーバイクは手を変え、品をかえ発売されていますが(2006年現在)、シンプルな変形ものが多く、主観としてクォリティ、アイディアでトライゴウラムを凌駕する玩具にはいまだ巡り合えていません。
(これはライダー人気の定着とともに、より高い年齢層を狙った精緻なアイテムがSIC等に分化していったためと勝手に推測しております。)

クウガでは後半、ビートゴウラムという一条さんの携帯や五代君人形を乗せた、サウンドギミック内蔵のリペ商品を発売したのですが、これが案の上、大ゴケで、たくさんのお店で在庫の山が築かれていました。
この翌年のアギトもバイクアイテムはそれなりに充実していたのですが、このビートゴウラムの失策がなければ、装着変身やライダーバイク玩具もまた、別の発展を遂げていたのではないかとぼんやり考える今日この頃です。



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Last updated  2007/12/08 12:12:44 AM


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