【装着変身】仮面ライダーアギト　画像＆レビュー

2006/09/05

カテゴリ：クロ歴史！

仮面ライダーアギト　3フォームセット
装着変身

2001年2月発売

装着変身の第二シリーズはライダーに群雄劇路線を導いた意欲作「仮面ライダーアギト」です。

「ライダーである男」、「ライダーになろうとする男」、「ライダーになってしまった男」という3人が、時には争いながら巨大な謎に立ち向かってゆくという緊張感のあるストーリーに引き込まれ、毎週、ワクワクしながら画面に向かっていたのを覚えています。

アギトは「すでにライダーである」津上翔一が変身する本編の主人公ライダー。

装着変身アギトは劇中設定同様、グランド、ストーム、フレイムという3つの形態にフォームチェンジ、装着変身クウガのコンセプトを凝縮して一歩進めたものと言えるでしょう。

また、すべてのアーマーを着せ替えるクウガと違い、左右の腕にアクセントのある非対称型のフォームチェンジだったので、後に登場する三味一体のトリニティフォームが当初から再現できたなど、工夫次第でいろいろな組み合わせの楽しめるフィギュアでもありました。

素体（津上翔一フィギュア）

■FRONT&REAR

■目覚めよ、その魂！

マスクを被る都合から首が長く、顔が小さくなっているのは五代君と一緒。
顔はウ～ン、どうでしょうか？？

肘、膝の可動はほとんど変更なし。

違いは（左）腰が回転がするようになったこと、そして（右）脛部のモールドが最初から施されていることです。
腰がキレるだけでも、ポーズ付けには大きな恩恵をもたらしています。

アギトグランドフォーム

超越肉体の金。アギトの基本戦闘形態。
頭部のクロスホーンを展開して必殺技「ライダーキック」を放つ。

■FRONT

■SIDE&REAR

■BUST UP

頭部の換装によってクロスホーンを展開した状態を再現できます。

【スタイリングについて】
アギトの力強い体型をよく表していると思います。
特に首から胸アーマー、ベルトに渡るラインもしっかり繋がっており、（その分、アーマーの脱着がきついように感じますが）いわゆる着せ替え人形的な破綻は感じられません。
また、クウガの時には可動と脱着性を考慮したためか、首回り、ワキの部分が大きく開いており、ある種の貧弱さを感じさせましたが、このアギトではその辺りが詰めてあり、そのような印象はありません。装着変身では初期に分類されるアイテムで、ここまでできれば立派ではないでしょうか。

塗装は色遣い、塗り分けともに、クウガから品質アップしています。
個人的には胸のワイズマンモノリスが劇中スーツのように黒系になっていないのが残念ですが、クウガでは成型色だった金色部分も赤みのある金色に塗装が施されており、目もメタリック調で好印象です。

【POSE】

■ライダーキック

アギトストームフォーム

超越精神の青。スピード重視の形態。
ストームハルバートというなぎなた状の武器を使う。

■FRONT

■SIDE&REAR

■BUST UP

左腕はグランドフォームのまま。
右腕と胸アーマー、ベルトを専用パーツに交換します。
上腕にリングを付けるのですが、意外と自由に動きます。
しかし、肩アーマーが大づくりなので水平方向の振り上げが制約を受けています。

■ストームハルバート

軟質素材ですが、(クウガの)ドラゴンロッドのように変なクセがついて曲るようなことはありませんでした。
形状、塗装とも付属武器としては出来がいい方だと思います。

【POSE】
■ハルバートスピン（イメージ）

■ハルバートブレイク（イメージ）

フレイムフォーム

超越感覚の赤。パワー重視形態。
フレイムセイバーという刀剣型の武器を使う。

■FRONT

■SIDE&REAR

■BUST UP

右腕はグランドフォームと同じ。
左腕と胸アーマー、ベルトを専用パーツに交換します。
動きはストームフォームと対称でほぼ同じ。

■フレイムセイバー

これも重量感があってよい出来。
刀身のシルバーとレッドの塗り分けもきれい、発色もよいです。
ただ、剣にしてはちょっと厚めです。

【POSE】

トリニティフォーム

三味一体の戦士。スピードとパワーを兼ね備える。
ストームハルバートとフレイムセイバーを構え、ライダーシュートという必殺キックを両足で放つ。

■FRONT

左腕がストームフォーム、胸とベルトがグランドフォーム、右腕をフレイムフォームに換装して再現します。
肩パーツが干渉して動きはイマイチですが、ハッタリが効いてカッコいいです。

【POSE】

■ファイヤーストームアタック（イメージ）

■ライダーシュート（イメージ）

■ディスプレイ用台座

ストームハルバートとフレイムセイバーを立てて飾ることができます。

■パーツ一覧

グランドフォーム：ヘルメット×2種／ベルト／胸アーマー／肩、腕アーマー×2
ストームフォーム：ベルト／胸、右専用（肩、腕輪、腕各アーマー／手首）共用肩、腕アーマー／ストームハルバート
フレイムフォーム：ベルト／胸、左専用（肩、腕輪、腕各アーマー／手首）共用肩、腕アーマー／フレイムセイバー

【総括】
このアイテムでまず特筆すべきはプロポーションのよさでしょう。
スタイリングの項目にも書きましたが、各部のラインが自然に連なっており、プロテクターを装着しているという感覚をあまり感じさせません。

これは特に胸アーマーを極力密着させるようにデザインしたからではないかと思われますが、そのために胸アーマーの脱着は必要以上にきつくなってしまっています。
しかし、個人的にはこれはプロポーションを優先させるためには仕方のなかったことに思います。

また、この3フォームチェンジセットの場合、左右非対称フォームチェンジという特質から、本来であれば節約してもよいパーツが数点ありました。
例えば、3フォーム共用の肩、腕各アーマーがそれです。

アギトの場合はクウガのように、ディスプレイ用の固定フィギュアなどが付属していませんでしたので、これらは文字どおり無用の長物となっていました。
肩パーツの噛み合わせが緩くなりやすいという状況から、スペアパーツとして重宝した経験は確かにありましたが、実際のところ、その分、いくらか値下げをするという選択が正しかったのではないかと思っていました。

とはいえ、クォリティは非常に高く、遊んで楽しいフィギュアです。
今でもオークションや街のリサイクルショップなどでもたまに見かけますので、気に入った方はご購入されてもよいのではないでしょうか。

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