画像＆レビュー


機動警察パトレイバー イングラム1号機
バンダイ レイバー・イン・アクション



今はなくなってしまいましたが、ガンダム以外のいくつかのメカがMIAと同コンセプトで製品化されていました。

聖戦士ダンバインのメカを取り扱ったAIA（オーラバトラー・イン・アクション）、戦闘メカザブングルのWIA（ウォーカーマシン・イン・アクション）などがあり、LIA（レイバー・イン・アクション）は「機動警察パトレイバー」に登場するメカをフィーチャーしたシリーズ。
もっとも、発売されたのはこのイングラム1号機だけでした。

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イングラム1号機　アルフォンス

全高：8.02m／全備重量：6.62t
急造するレイバー（汎用人型作業機械）犯罪に対抗するため、警視庁が新設した特科車両二課に配属された最新鋭レイバー。篠原重工製。
人間に近い外観を持っており、人間に近い動きを可能にするモーショントレーサー、全超電導化されたパワー伝達システムを搭載、ボディはFRPを多用して軽量化されており、画期的な運動性能を示した。
また、人間の手を模したマニピュレーターを採用しており、用途により様々な武器を携行できた。


■FRONT


■SIDE& REAR



■BUST UP


■フェイスガードオプション


フェイスガード使用時の頭部が別パーツで付属しており、差し換えることができます。
こちらの目は「塗り」です。


【スタイリングについて】
パトレイバーは漫画、テレビアニメ、OVAとメディアミックスで展開されたのですが、イングラムなどのメカもそれぞれ若干違う風に描かれていたような覚えがあります。

私はテレビアニメがもっとも印象深いのですが、このLIAはそれに比べると多少マッシブな感じがします。特に下半身は逞しくガッチリ造形されているのではないでしょうか。
いずれにしてもロボットメカ単体としてはバランスよく、かっこよくまとまっているのは間違いないありません。

ディテールもこのサイズ（MIAと同じ）にしてはよく作り込まれており、胸の紋章までモールドで表現されているのには感心しました。
造形面での不満は左肩のアンテナが太すぎる位でしょうか。
両肩の回転灯と目にはクリアパーツが効果的に使われています。

パトレイバーは警察の特種車両と言う扱いで、ナンバープレートとか、「警視庁」とかいったペイントが施されているのですが、これも可能な限り緻密に再現されています。

仕上げは簡単なスジ彫りに簡単なスミ入れがなされているだけですが、いわゆるパトカー的な整然とした雰囲気はよく表れていると思います。


【GIMMICK】


胸の装甲は設定通り上下に展開して、コクピットが覗けます。


【可動について】
初期のMIAと同時期の製品なので、アクションもそれなりです。
コクピットやリボルバーカノン格納などギミックは豊富ですが、あまり自由なポーズは望めません。



（左）肘は単関節で70度程度、（右）膝は二重関節ですが、フルに曲げて何とか90度を確保するといった感じです。

この他は首、肩の付け根、腕の付け根、股間、足首がボールジョイント、腰が軸で回転します。
これでも当時はかなり画期的でよく動くと思ったものですが、時代の流れとは恐ろしいものです。
各関節の保持は総じて硬く、よいと思います。


■リボルバーカノン＆ホルスターギミック


ちょっと小振りなリボルバーカノンが右足に格納できます。
手首の伸縮ギミックも再現されており拳銃を抜く動作を再現することができます。
内部のケーブルまで塗装されておりよいのですが、あと少しだけ長く伸びれば、そのままグリップに手を掛けることができ、尚よかったと思います。

【POSE】



■電磁警棒


電磁警棒（スタンスティック）は伸縮、展開形態の2種が付いており、伸縮形態の方はシールド裏に収納できます。
造形的にはもう少しシャープだったらよかったと思います。

【POSE】



■ライアットガン




ストックをたたんだ形態と展開した形態の2種が付属しています。
ディテールはそこそこですが、腕の関節がイマイチなので、気の効いたアクションは難しいです。

【POSE】







■パーツ一覧

手首×6（3種）／電磁警棒×2／シールド／リボルバーカノン／ライアットガン×2／フェイスガード使用時の頭部



まさに趣味の世界


今の水準で考えると、正直、可動は今一つです。
しかし、現状のMIAが置いてきたギミックに対するこだわりなど、振り返るべき点も多いのではないかと感じます。
この延長でグリフォンとか零式とかも見てみたかった未練もありますが、フルアクション化も含めて、他の志のあるメーカーに門戸が広がったと考えたいと思います。



こんなのと絡ませると楽しいですね！



　


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