画像＆レビュー


アカツキ (オオワシ装備型)
モビルスーツ・イン・アクション



オーブの前代表首長ウヅミ・ナラ・アスハが来るべき危機に備え、極秘裏に開発させたモビルスーツ、アカツキ。ビーム兵器を射手にそのまま弾き返す金色の特殊鏡面処理装甲が象徴するように、独自の科学技術を誇り、中立国家を標榜するオーブ連合首長国の理念を体現した「守るための剣」です。

今回のアイテムは、ザフトがオーブに軍事侵攻した際、カガリ・ユラ・アスハが搭乗した大気圏内用パック“オオワシ”装備型です。


【ポイント】
・対ビーム防御・反射システム“ヤタノカガミ”を金色の全身塗装にて再現
・空戦パック“オオワシ”は翼をたたんだ待機形態、高エネルギービーム砲の射撃形態、無人支援機への分離形態が再現可能
・ビームライフルはもちろん、双刀型と通常型のビームサーベル、平手を加えた交換用手首など豊富なオプション類が付属

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オオワシ装備型

■FRONT


■REAR


オオワシの主翼は折りたたむことができます。


■FRONT


■SIDE&REAR




【スタイリングについて】
プロポーションは、パックを外すと顕著ですが、全体的に長体がかっており貧弱な印象を受けてしまいます。特に胸部から腹部にかけてのブロックと腕が劇中設定と比べて細長いように感じます。また、肩アーマーの造形ですが、上部と下部（“暁”というマーキングが入る部分）モジュールの配分がちがっており、マーキングを入れたとしても極端に小さくなってカッコ悪いように思います。もう一つの問題は顔ですが、目と顔の赤い領域が広すぎるのかウマヅラに見えてしまい、ちょっと違和感があります。

配色は全身が金の塗装。粗めの粒子が特殊な金属的イメージを演出しており、メッキとはまた違った質感が感じられ、よいと思います。ちょっと赤味がかった印象ですが、劇中の機体を髣髴とさせるギラギラ感はよく表れているのではないでしょうか。また、胸のダクトまわりや脚部のスラスターなどのクリアカラーを乗せたような色の違いも再現されおり好印象です。
ただ細かく見ると、グレーの塗り分けや、場所によってはゴミの付着なども目立ちます。
金色の発色が映えるものの、部分的な問題が多く、総合的なスタイリングは今ひとつといったところでしょうか。




空戦パック“オオワシ”


無人支援戦闘機形態に変形可能です。
結構かっこいいので、劇中でも効果的に使えればよかったですね。


■比較


カガリの搭乗機ストライクルージュと。
モルゲンレーテでGAT-Xシリーズと同時期に開発されていた機体とのことで、フレームや基本的な造形に共通性が見られます。


【可動について】
構造的には特に可もなく不可もない通常のMIAレベル。
ただ、現在のアクションフィギュア全般と比べると、この水準では物足りなくなってきた感があります。



肩は水平方向に約45度ほど上げられます。

　

肩アーマーも構造的には前後に回るだけで上下には振れません。
肘は二重関節でほぼ180度可動。

　

腰はボールジョイント接続ですが、形状から前後にはカタカタ揺れる程度で左右に少しずつ回転するのみ。
開脚は60度弱に止まり、種系の大胆なポージングは無理。

　

膝はふくらはぎのスラスターが腿裏にくっつくまで曲がりますが、
腿腰アーマーが干渉するため、腿は大胆に振り上げることができません。
ストライクでは別パーツで可動した足首ブロックは脛部と一体化しているため
可動域はそれらより狭く接地性も悪くなっています。



【装備類】

■72D5式ビームライフル　ヒャクライ


オーソドックスで信頼性の高いビームライフル。
本体のギミックは特にナシ



腰のホルダーにマウント可


■ 73J2式試製ビームサーベル


双頭型に結合したものが1振り、分離したものが1組（2振り）付属



分離したものは合体が可能



サーベルの柄は設定通り腰の回転式ホルダーにマウント可能



ライフル先端のホルダーにビームサーベルを銃剣のように取り付けることが可能です。


■ 試製71式防盾


ゆるやかな曲面がきれいな仕上がり
腕へのマウント部とグリップが一体式で間隔が調節できないので、腕に取り付けつつグリップを握ることはできません。


■73式改高エネルギービーム砲


砲身が伸縮、グリップを引き出して射撃ポーズを再現することができます！




【POSE】



そういや



岐阜の秘宝館で盗まれた金塊は



どこにいったんだろう











【おまけ】ストライカーパックの運用

X－105ストライクの各装備を取り付けることができます。



エールストライカー



ランチャー（上）＆ソード（下）ストライカー

ご覧のように接合部も自然な感じに取り付けることができます。
逆にストライクにアカツキの装備を取り付けることはできません。

※各パックはMBF-02ストライク・ルージュに付属のものです。


■パーツ一覧


手首×8／ビームライフル／ビームサーベル（ビーム刃×2、一体式本体、分離式本体）／シールド／空戦パックオオワシ


【評】

オオワシをはじめとするギミック類は、特に目新しいものはないですが、多彩で面白いと思います。
しかし、造形面に関しては他の立体物に比べ、いい加減な解釈の部分が目立ち残念。
MIAだからと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、最近では食玩などでもしっかりした作りのものも多いので、もう少し頑張って欲しいところです。
また、可動についても、特に下半身は相変わらずで、他のシリーズや他の玩具などから比べると、もはや水準をなんとか維持している状態ではないでしょうか。

宇宙戦用パック”シラヌイ”装備型の発売は規定路線だと思われますが、やっぱり本体はダブってしまうのでしょうかね。
難しいかもしれませんが、顔と肩アーマーが改修されるとうれしいのですが。


【参考資料】
GUNDAM SEED DESTINY




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