マシンデンバード＆仮面ライダー電王レビュー

2007/05/07

カテゴリ：クロ歴史！

画像＆レビュー

マシンデンバード＆仮面ライダー電王

2007年4月発売

仮面ライダー電王が駆る“マシンデンバード”は、通常のバイクとしてだけでなく、時の列車“デンライナー”のコクピットとして戦闘時の操舵も兼ねるスーパーバイク！

初期段階で実車の画像などを見た時は、従来のライダーバイクとしてはイージーなデザインでヤッツケっぽい印象だったのですが、劇中演出の妙もあり、むしろ通年以上の存在感を放つマシンに描かれています。

【ポイント】
・リアウィング可動、ミサイル発射など遊べるギミックを搭載したマシンデンバード
・乗せて遊べるアクションフィギュア・電王ソードフォームとのセットで劇中のライディングシーンなどを再現
・若干のサイズ違いながら装着変身電王シリーズを乗せることも可能

マシンデンバード

ベース車両は平成ライダーの歴代オフロード系で実績のあるホンダXR250。
外装の配色やフロントカウルのデザインからうかがうに、新幹線（500系のぞみ）がモチーフとなっているのでしょうか。
遊び易さメインの玩具の為か、細部は簡略化、箇所によってはかなり大雑把にアレンジされていますが、おおまかなイメージは伝えています。

流線形デザインのフロントカウル。ライト回りにクリアパーツ等は使われていません。劇中でよく映るハンドルプロテクターは付けてほしかったところ。
ハンドルは左右に各15度くらいずつ切ることができます。

インパネ類はほとんど省略。ライダーチケットの挿入口は特徴的な部分なので簡単でもよいから造形されていた方がよかったかも。
跳ね上げ式のセンタースタンドが付いています。

タイヤは元バイク（XR-250）にならって前後径の違いまでこだわりの表現。オフロード用のブロックパターンも作り込まれており、スポークもしっかり抜けています。
リアサスにはバネ式の沈み込みギミックを内蔵。

“デンギャザー”（パンタグラフ）は手動で跳ね上げ可能。
翼の横幅が短く大胆さに欠ける印象ですが、スプリングなどでワンタッチ展開したらもっと面白かったかも。

後部のスイッチで左右のフロントミサイルが発射。
フリーエネルギーの詰まった衝撃集中爆弾だそうです。

電王ソードフォーム・アクションフィギュア

装着変身より身長が約1cm低いアクションフィギュア。
全身22箇所可動でライディングフォームやアクションポーズをとることができます。
マシンデンバード同様、細部の造形は甘く、イメージを伝えるフィギュアとなっています。

装着変身電王との比較。
装着変身と比べると全体的にかなり簡略化されている感じ。顔はどちらもイマイチですが。

可動などを簡単にチェックします。
肩は約120度振り上げ可、肘は約90度曲ります。

股関節はボールジョイントで120度開脚、デンガッシャーはベルト位置ではなく腿の外側に接続する形式になっています。

膝は二重関節で約150度、足首は装着変身と同じ仕組みのボールジョイントで可動します。

全般的に単体でのアクションより、バイクに跨がりやすくすることに主眼を置いて設計されている印象を受けました。

【POSE】

デンガッシャーソードモードが付属していないので、装着変身のものを借りてみました。
やはり若干大きめですが、あまり違和感はありません。

【ライディングポジション】

もうちょっとシートの後ろ部分に乗せたいところですが、自然なオフロードポジションをとれます。フィギュアの首が上下に動かないのがネック。

装着変身との組み合わせ

っていうか本当はこういうのがやりたかった装着変身とのコラボです。

【ライディングポジション】

ちょっと窮屈ですが、腰をシートに密着させた状態で膝をタンクにホールドさせることができ、ステップにもしっかり足が掛かっています。
あくまで主観ですが、どうもコチラの方が適正サイズに思えます。

資料を調べるとマシンデンバード（XR250）の実車サイズは
213×79×118（217.5×80.5×119）
デンバードのトイの全長が約15cmなので、設定190cmの電王ソードＦの適正サイズを求めると
約13.4cmとなり、まあこんなものかなと。

マシンが大きい方が見栄えはするのかもしれませんが・・。

【評】
あくまでも子供向けのトイなので、ディテールがこーとか、スタイリングがあーとかはあまり言わないつもりだったのですが、どうしてもそういう表現が出てしまいますね。（笑）そんな中でも部分としてはしっかり作り込まれている箇所もあり、それだけに惜しいという印象も否めません。

難しいかもしれませんが、造形や材質、ギミックなどによりこだわったワンランク上の装着変身用のライダーマシンをシリーズ化していただけたら、本当にありがたいことなのですが。

【参考資料】
テレビ朝日仮面ライダー電王公式ホームページ