装着変身仮面ライダーゼロノスレビュー

2007/09/09

カテゴリ：クロ歴史！

装着変身仮面ライダーゼロノスレビュー

2007年8月発売

緑のボディに2本の金レール！

ハイテク＆モダンな電王に比べ、ちょっとレトロなイメージの漂うゼロノスが装着変身となって登場です。

【ポイント】
・デネブイマジンに憑依されることにより2フォームチェンジする仮面ライダーゼロノスを、装着変身コンセプトで再現！
・交換ではなくパーツを付加するW装着式の胸アーマーを採用
・軟質素材のマント、大振りでハッタリの効いた武器など、魅力的なオプショナルパーツ

電王としては初の2フォームコンバチ仕様

当初はカブトシリーズのように完全別アーマーを換装するタイプだと推測していましたが、アルタイルフォームの胸アーマーを活かし、“顔のついた胸アーマー”と“マント＆キャノン”をアドオンする形式でベガフォームを再現しています。
アーマーの上に、さらにアーマーを装着するというシステムは、装着変身というコンセプトにおいて、従来のアイテムより一段階進化したものといえるのではないでしょうか。

アルタイルフォーム

■FRONT

■SIDE＆REAR

ベガフォーム

■FRONT

■SIDE＆REAR

【スタイリングについて】
基本形態であるアルタイルフォームはシンプルで躍動感のあるフォルムを再現。
肩口で切り落とされたような、特徴ある腕アーマーのデザインもシャープに表現されており好印象です。
難点としては、胸アーマー前後の装着用のスリットは仕方ないとしても、枕木（？）の間は黒で塗って欲しかった。
また、電仮面の突起が、ややモッサりした印象ですが、もう少しシャープにとがらせて欲しかったですかね。

過去のライダーには類を見ない威圧感を放つベガフォームは、その重厚なフォルムを、さらにデフォルメして再現されています。
デネブの手指が変化した肩アーマーはさらに肥大化、胸の“飾りの顔”部分も劇中スーツより張り出した感じです。
パーツを個々に見ていくと違いは明らかですが、不思議なことに全体的にはほとんど違和感なく、返ってキャラクターが際立っているように感じられますので、これはこれでアリということでしょうか。

ところで、どちらのフォームもバックルのライン（A/V）が細いような気がします。
劇中スーツのようにもう少し太く書いた方が、違いも鮮明になってよかったような気がします。

■素体

基本的には電王素体を色替えして流用。
可動等、詳しくは電王ソードフォームをご参照ください。

■電王素体との比較

直近のロッドフォーム素体と
頭部、ベルト、上腕部が新規造形となっています

特殊な形状の腕アーマー。
素体単体ではほとんど障害なく動くのですが、アーマーを着ると可動範囲が若干制限されます。
個人的にはカッコいいのでよし！

アーマー接続部に回転軸が切ってありフレキシブルなアクションが可能

胸アーマーはソードフォーム同様、後からストッパーを閉める形式
頭のてっぺんに大きな角穴が開いていますが、ゼロフォームへの布石でしょうか？
とりあえず、電王各フォームのような変身過程を再現することはできません。

Vフォームの指キャノンはボールジョイント接続されています。
自由に向きを変えるというよりは、腕の可動のために調整できるといった感じです。

専用装備であるゼロガッシャーはサーベルモードとボウガンモードの2種類が付属
両フォームで両方の武器モードを選択できるので、いろいろな組み合わせが楽しめますね。

ゼロガッシャーサーベルモード

ゼロガッシャーボウガンモード

【POSE】

■パーツ一覧

アーマーパーツ一式（電仮面×2／胸部パーツ×2／デネブブレスト／指キャノン肩パーツ左右／バックル×2／デネブローブ）／手首×6／ゼロガッシャー・サーベルモード／ゼロガッシャー・ボウガンモード／ベルトマウント用ゼロガッシャー×2／ホルスター左右／カードケース

【評】
件のWアーマー装着はギミックとしてだけでなく、デザイン的にも破綻のない造形を両立しており、非常に完成度が高いと思います。
電王素体を引き継いでいるので、可動性能もほとんど不満はありません。
近年の装着変身シリーズの中でも、かなりプレイバリューの高いアイテムに仕上がっているのではないでしょうか。

それだけに、電王には付属していたカードパスが付属していないのは残念。
劇中の印象的なシーンを再現する小物として、非常に役に立つものだったのですが・・。
あとは「最初にいっておく」の指差し手首なんかもあれば、さらに楽しく遊べたと思います。

さて、ついでに言わせてもらえば、やはりデネブのアクションフィギュアは欲しいですね。
2フォームの時にも書きましたが、実体化していることもあり、とにかく絡ませ甲斐があり過ぎる！！
龍騎のミラーモンスターズのようにボディの一部を取り外してアーマーに付けられるようにすれば、かなり面白い商品になると思うのですけれどね。