カテゴリ:吹奏楽の後輩達へ!
大学入学後の一時期、私は吹奏楽団ではなく管弦楽団に籍を置いていました。 今振り返れば、この経験が後々私の音楽人生の大きな財産になっています。 高校まで上手いと思っていたトランぺッターと、大学に入ってそこにいた先輩の音は、明らかに違っていました。 違う点は2つでした。音色とかとは別次元でそれはまさに驚きでした。 それまで私が耳にしてきたトランペットの響きは、間口の広い音でした。例えるならば、夜道で照らす懐中電灯の灯りの線が大きく広がるあのイメージです。しかし、先輩の音はレーザービームのようなストレートに伸びていく音でした。 ですからfくらいの音量のときは周りに溶け込みそれほど目立たないのですがffになった時ぐいっと前面に出て行く音を聴いた時は鳥肌が立ちました。これがトランペットの音なのか!と あの先輩はプロを選択しなかったようですが、おそらくあのままプロの世界に入れば日本有数のプレーヤーになっていたことでしょう。 その先輩に驚かされた2つめのプレイは、ピアニシモのような音量でフォルテの演奏が出来るということでした。 小さな音なのに息がしっかりと吹き込まれている。それは、その後私が指揮者としてプレーヤーに問い続けた、フォルテの演奏をCDで聴いた時、ボリュームを絞ったらそれはピアノか?というテーマの答えを初めて見た瞬間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.30 18:30:37
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