テーマ:フィギュアスケート(3605)
カテゴリ:音楽その他広く一般
しかもトップのサーシャ・コーエンとの差はわずか0.71ポイント。 要素点・演技点別に見ると、 SP1位のサーシャ・コーエン(アメリカ) 要素点:35.33 演技点:31.40 2位のロシアの女王 イリーナ・スルツカヤ 要素点:36.21 演技点:30.49 3位荒川静香 要素点:35.93 演技点:30.09 で、荒川さんは、要素点、ようするに技術点では、1位のコーエンを上回っている。 1位のコーエンは、身長154cmの小柄な選手で、顔の表情がちょっと小悪魔的な、 ちょっと昔のヴァネッサ・パラディのような顔つきをしていて、 ぼくが演技を見た限りでは、技術よりそうした小悪魔的な演技とアメリカ的なプレゼンテーションで演技点がトップなだけの選手、という気がする。 フリーの演技では、技術的な面で完璧ではなく、おもわぬ苦戦をするのではないかとひそかに思っている。 2位のスルツカヤは、いわばこれまでの女子フィギュアの王道を行くような演技で、 みていて安心感はあり、技術面ではトップかもしれないが、 いわばむかしからいる女王タイプの演技で面白みがないように感じた。 それに比較して、荒川選手は、技術面で予想を上回る演技をし、 表情や身体の動き、手先まで神経が行き届いた演技で、 みていて美しいというか、艶があり、妖艶でさえある演技だと思った。 最後のフィニッシュも、ばっちりとりと両手を広げて満面の笑みをみせてくれた。 フィギュアの世界は、採点の制度が今回から変わり、技術的な安定感が高得点につながり、 従来のようなジャッジの主観に左右される演技力の要素が相対的に低くなったが、 場所はトトリノ、芸術の国イタリアである。 観客をも巻き込んで、得点には関係ないイナバウアーを繰り出して、 かつての制度でいうた芸術点での、好印象を残すような勝負をして欲しい。 私の考えでは、今回、浅田真央選手が年齢制限で出場できなかったが、 かつて体操女子にルーマニアのコマネチが登場して満点を連発し、体操女子の世界が体格の小型化、低年齢化、しいては機械のように正確に演技すれば、そこには情緒も色香も芸術性も関係ない競技となっていったように、 女子フィギュアの世界は、確実に同じ道をたどり、体格が小型の選手がクルクルクルと身軽な身体で4回転ジャンプを連発する時代にはいっていくのではないかと思っている。 そういうフィギュアの世界が面白いと思うか面白くないと思うかは、それぞれみんな考え方があるだろうけれども、 ぼくの感じでは、今回のトリノ五輪が、しっかりした技術と、いわゆる芸術性のバランスのとれた選手が優勝できる最後の五輪になるのではないかと予感している。 だからこそ、新しいタイプの小柄なコーエンでもなく、 いままでの王道の女王のスルツカヤでもなく 荒川選手に勝ってほしいなと思っている。 ただし、無理して金をねらわなくてもいいのかな、と思う。 ただ無心に自分の力を出し切ってくれれば、結果はついてくると思うし、その結果が銅メダルであっても賞賛にあたいすると思う。 女子スピード・スケート500mの岡崎朋美選手が、ちらっと言っていたが、 「銅メダルではなく、もっと上を狙う気持ちがちょっとあった」と言っていたように、 そのりきみが影響したのか、カーブの曲がりでほんのちょっとミスをしただけで、 わずか100分の4秒差(でしたっけ、100分の5秒差だったかも)で、メダルに手が届かなかった無念な結果を思うならば、 とにかく荒川選手に 無心で力を出し切って欲しいと思う。 彼女ならきっとそうしてくれるのではないかと思っている。 関連日記 荒川静香のイナバウアーが意味するもの♪ 荒川静香 無欲の金 ! デビッド・フォスターの秘蔵っ子フィギュアで♪♪ 男子銀は「You're Beautiful」の曲♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[音楽その他広く一般] カテゴリの最新記事
|
|