筋肉物語 第2話激闘立岡戦

小説 筋肉物語
∞この物語はフィックションです。実際の人物、団体名は一切関係ありません。

第2話激闘立岡戦


光坊審判長「では、ただいまより立岡先生対村材太一の試合を行います。」

立岡先生「小僧おまえがもし勝てたら、すぐさまマッスル塾へ入れてやろう。」
村材太一「おっ!!ラッキー」
立岡先生「ただし勝てたらの話だがな。」

光坊審判長「肉バトル練習試合、時間30分スタート!!!」

 太一試合開始直後、ダツシュしていき超強力な肉パンチを繰り出すがこととどく立岡先生にあたらない!!!
 身長が小さいうえに素早さすぎて太一は空振りの連続しかできない。
太一「なんでなんだー。なんでなんだー。なんであたらないんだー。」
立岡「フッまだまだだね。」
 時間は刻一刻と過ぎていくが立岡の軽いパンチが太一に当たるだけであった。結果は立岡先生の判定勝ちであった。

太一「なぜ、なぜなんだー」
立岡「お前が未熟なだけだ」
 しかし内心、立岡先生はあせっていた。3歳でありながらなんて力強いパンチなんだ、素人が当たったら死亡もまのがれない。俺もまんがいち当たっていたら負けていたかも。こいつは鍛えあげたら強くなるぞ。
 
 確かに太一は天性の才能を持っている。なんたって5年前の世界チビマッチョ王者決定大会[身長140cm未満のマッチョ達で世界一を争う大会]の準優勝者、立岡原始をここまであせらせたのであるから。
 太一がこのことを知るのは村材家の晩餐の時、父の村材筋肉から教えてもらうまでである。

 太一は悔しかった。3年生きてきて初めて負けたのであったから。いつのまにかマットにはたくさんの涙があふれていた。
 
 太一はこの時知らなかった、実は影でこっそり見ていたパンダのような人が今もなお、太一を見つめていた事を。
 そう、そのパンダのような男こそ、この先太一のライバルとして立ちはだかる人物とは知らずに・・・

第3話に続く


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