テーマ:楽しいNY生活(436)
カテゴリ:にゅーよーく(gotham)
数日前にたまたま撮った、41丁目とレキシントン街の角(爆発事故現場)の写真。 ということで、私は無事で元気です。 ご心配いただいた方々、本当にどうもありがとうございました。 スチーム(水蒸気)パイプについて、数人の方から質問があったので 今日は、マンハッタンのスチームシステムについて。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 縦に細長いマンハッタン島の南半分の地下には 高圧蒸気のパイプが縦横無尽に張り巡らされている。 全長160キロのこのパイプの中を 高圧下で170℃以上になっている熱湯が 最高時速120キロの速度で流れているのである。 街全体がこのシステムを利用しているわけではなく、 私の住むビルのように、地下にボイラーがあって 個々にスチームを作っているビルも多いが 街全体で、約1800件のビル、合計100,000戸の オフィスや個人宅にスチームが送られている。 これは1882年(明治15年)に始まったシステムで 現在は、市内7つの発電所から排出される温排水を利用しており その大口客には、エンパイアステートビルや国連ビル ロックフェラーセンターやメトロポリタン美術館も含まれる。 スチームは、建物の暖房以外にも、 温水供給や冷房、病院の器具殺菌用、 クリーニング店のスチームアイロン用と 多岐にわたって利用されているため、例え夏でも止まることはない。 (スチームによる冷房は日本にも存在するガス冷房と同じ原理。) 映画等で、お気づきになった方もいるかもしれないが マンホールやら、排水溝から湯気があがっている光景。 あれは、このスチームシステムの通気口から出てくる蒸気だ。 また、オレンジと白のしましまの物体が道の真ん中に立っていたら それも、このスチームシステムの通気口である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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