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カテゴリ:詰将棋・フェアリー・作図
『香はがし』のサンプルを作り、寝かせておいたら同一の趣向を他の人に発表された。その次に何となく考えたのが入選作となった、角による歩の連取りの趣向でした。当時は『連取り』という言葉も知らなくて入選して解説を読んで初めてその言葉を知ったわけですが、とにかくイメージとして飛を左の方に置いて角で空き王手をして斜めに並んだ歩を取り払って行く、そんな動きがぼんやりと頭に浮かんできました。
盤に適当に駒を置いて「ああでもない、こうでもない」とやっていたわけですが。すぐに打ち歩詰回避のために角を不成にする、という所に考えが至りました。飛を横に置いて横のラインで王手するというイメージのまま結局最後まで行ってしまったという感じです。 何も知らなかったのが幸いしたのでしょうか・・・?角生による連取りの殆どは香などで縦のラインから空き王手をするのが多いようです。 あの動きを実現するのには工夫を要しました。詰将棋とは作者の都合の良いように持って行くものだという事と、思い続ければそれが実現出来るものだという事を身を持って体験しました。 純粋に創作にかけた時間の合計というのはよく分からないのですが、途中休み休みしながら構想から完成まで約4年かかりました。13歳の頃から作り始めて入選したのは17歳の時でした。 あの初入選作は角不成22回の作品で一応今の所歴代1位のようです。理論的にはもう1回増やせますし収束も完全に納得がいっておらず、まだ本当に完成はしていません。余詰によって不完全となっている23回の他作もある事ですしいつか作り直して真の完成を目指したいとは思っているのですが・・・・・・ 翌年に玉方の飛不成20回という代物を作ったのですが、ひどい形で成立すらいているかどうか怪しい幼稚なもので結局入選も何もしませんでした。この構想も時々いじったりしますがどうも上手くいきません。 あのままひたすら詰将棋を作り続けていればそれなりに名の通った作家になれていたのかも知れませんが、どうも何をやるにも中途半端でして、とても詰将棋作家と名乗るにはおこがましい実力のままです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.12 19:35:49
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