テーマ:ペンギンさんの南極日記(499)
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今日の話題は、「南極とコンクウィスキー」です。
南極観測では、様々なお酒が基地に持ち込まれます。その中でも特別なのはコンクウィスキーです。コンクジュースは聞いたことがあると思いますが、コンクウィスキーは初めて聞く方がおられると思います。 コンクジュースの方は濃縮したジュースを言います。薄めてジュースにして飲みます。輸送時に容積が小さくなり輸送コストを抑えられるメリットがあります。コンクウィスキーも基本的には同じ様に濃縮したウィスキーなのですが、目的が違います。 南極へお酒を持ち込むさい、瓶ですと中のお酒が凍ってしまうと割れてします。昭和基地ですと夏の間に早く搬入すれば問題はありませんが、南極大陸の内陸へ輸送する際には通常のウィスキーは凍ってしまい割れてしまいます。仮にプラスチックの容器に入れても解凍しなくてはなりません。 そこで、最初から濃度を60%以上にしたコンクウィスキーを持ち込みます。これですと零下40度ぐらいになっても凍りません。ただしとろみ(粘度)がついてきます。暖かいところであれば水で割って飲めますが寒いところで飲む場合はストレートで飲みます。最初の喉ごしはいいのですが、胃袋の中では灼熱地獄です。しかし、これを平気でストレートでの呑む隊員もいるのは驚異的です。誰とは言いませんが(笑)。 ■PEN□ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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