「しくみ」マネー術
【投資関連本 その4】
手間なしでお金が勝手に貯まる
「しくみ」マネー術
竹川 美奈子 著
PHP研究所
この別館ブログで投資関連本のことを書くのも
何だか、久しぶりになってしまってゴメンなさい。
竹川さ美奈子さんの著書「「しくみ」マネー術」です。
ちなみに、竹川さんもChabo!著者のお一人ですので、
この本もChabo!対応です。
はじめに、で「おもに20~30代の方を想定していますが、
40~50代の方でも十分応用することが可能です」と書かれている通り
内容的には、これから資産形成をするぞ!
という若い人にも分かりやすく貯蓄や投資の方法について
書かれているように感じました。
もちろん、私のような今まで浪費ばかりしていたオヤジが読んでも
充分に参考になりました。
■とにかく「しくみ化」!!
「資産形成をする上で大切なのは意志の強さや忍耐力ではありません。
収入を貯蓄や投資に回していくための「しくみ」づくりなのです」
(P1)
最近、ビジネス本の世界では「しくみ化」が一つのキーワードに
なっていますが、本書でもお金を貯める、殖やすために
どうやって「しくみ化」するのか、という事について
提案、解説されています。
「あれも欲しい!」
「これも欲しい!」
「えーい!買っちゃえ!」
「お金がなければ、魔法のカードだぁ!」
※魔法のカード・・・クレジットカードのこと
そういう浪費癖が身体に染み付いてしまっている私にとっては
本書の中で提案されているような「しくみ化」でもしない限り、
未来永劫、お金が貯まることは無いような・・・(汗)
ええ、意志の強さも、忍耐力とも無縁ですからね(逆ギレ?)
■口座4分割
「お給料(や報酬)が入ってきたら、そのお金が自然と貯蓄や
投資に流れるような「しくみ」をつくってしまうことが継続する
コツです。(中略)そのために、口座を4つに分けることから
始めましょう」(P52)
《1つ目の口座》
「生活口座(給与振込口座)」・・・毎月の収支を管理する
(用途)
給与の受け取り、公共料金の引き落とし、クレジットカード決済など
《2つ目の口座》
「貯蓄用の口座」・・・中長期的に将来に備えたお金を貯める
(用途)
失業、病気、結婚、住宅購入などのための貯金
《3つ目の口座》
「プール用の口座」・・・1年以内に使う予定のあるお金をプールする
(用途)
帰省、税金、車検代、冠婚葬祭費用などを予め取り分けておく
《4つ目の口座》
「投資用の口座」・・・長期的な資産形成を行う
(用途)
株式、債券、投資信託などを使って、資産形成を行う
なるほどねぇ~って思いました。
確かに月々、何だか知らないうちにお金が消えてなくなりますが(汗)
よくよく考えると、自分が使っているお金って
それぞれ性格が異なりますね。
ちなみに私の場合・・・
銀行口座(普通口座)は2つ持っています。
(そのうちの一つは、経理から銀行(メインバンク)との付き合いで
口座を作れ!と脅されて、作らされました・・・)
正直、何も考えずにお金を入れてあります。
それに、それぞれの口座に違うクレジットカードの引き落としを
設定してあるので、毎月、両方の口座から現金が引き落としされます。
メインで使うクレジットカードを決めるか、
クレジット決済の口座を一方に集約するところから始めないと
私の場合、ダメですな。
■時間を味方につける
「若いうちから少しずつでも貯蓄と投資をスタートしたほうが、
ずっと楽なのです。というのも、若いうちから運用をスタートすれば
時間を見方にできるからです」(P30)
長期投資について書かれている本を読むとよく出てくる事例ですが
60歳までに3,000万円を貯めるためには・・・
年率6%の複利運用を前提にすると
30歳スタートの場合(30年間)
毎月3万円の積立て、
年間36万円×30年間=総積立額:1080万円でOK
40歳スタートの場合(20年間)
毎月6万4800円の積立て、
年間77万7600円×20年間=総積立額:1,555万2千円でOK
50歳スタートの場合(10年間)
毎月18万3000円の積立て、
年間219万6000円×10年間=総積立額:2,196万円が必要
同じ、3,000万円を60歳で受け取るのでも、
30歳から始めれば、元本は1080万円で済むのに対して
50歳からだと、元本は2,196万円と、1千万円以上も
余計に必要なると言う訳です・・・
※詳しくは本書の38ページ以降を参照
上の方で書いたように、貯蓄は罪悪だと言わんばかりに
手元にお金があれば、あるだけつかってしまうような生活を
送ってきたので、このような現実を突きつけられると
悲しくなってきます(涙)
でも、泣いても、こぼれたミルクはビンには戻らないので
陽転しよう!
今、気付いて良かった・・・
50歳になってからでなくて良かった・・・
本書の中ではこの他にも、投資のための提案として
投資信託の購入方法などについても、分かりやすく
書かれていますので、これから資産形成を目指す方や
投資を始めてみようという方が読んでも、
とても参考になる内容だと思います。
最後まで、お読みくださってありがとうございました。