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朝。 岳羽さんと会話。 怪談話の聞き込みは順調のようだ。 ◇ 昼休み。 友近と会話。楽しそうだ。少し浮き足立っている。 いつかまた付き合ってあげよう。 ◇ 放課後。 今日は千尋と放課後、図書室へ行った。 数学の宿題で分からないとこがあるらしく、勉強に付き合った。 図書室でイチャつく男女。 物陰に行き、チューをし出した。 それを見て、千尋は怒っているようだ。 「不謹慎だ。」 そういうと、同感している。 すると千尋はいきなり大声で、これを生徒会の定例会で採り上げるという…。 …周りの視線が痛い。 一応、「賛成」しておいた。 すると、千尋は喜んでいるようだ。 我に返った千尋は騒いだことを反省している。 千尋の思いやりを感じる。 千尋との仲が少し進展した気がする… ・・・!? <”生徒会会計”コミュ、ランクUP!> 千尋からは”大切な先輩”と思われているようだ。 二人の関係が特別なものに近づいた。 千尋はもう少し宿題を図書室で済ませていくようだ。 千尋と別れ、寮に帰ることにした。 ◇ 夜。 モールのクラブ”エスカペイド”。 いつものように無達が一人で酒を飲んでいる。 一緒に過ごし、仲が深まっていくのを感じた… そろそろ、もっと仲が深まりそうな予感がする… <コミュのランクUpに必要なポイントが達していない場合、いっしょに過ごすだけになる いっしょに過ごすことでポイントがたまり、次に一緒に過ごしたとき ランクUpすることが多い。> 眠くなってきた。 無達と別れ、寮に帰えってすぐに寝た。
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Jun 5, 2009 08:59:39 PM
朝。 「ウース。」 順平だ。 「な、オマエさ、ちゃんと怪談の事、調べてる?」 う…。 「それなりに…?」 「んだよー、ゴマカシてんだろ、それ。 …ま、オレもなんもしてねーけどな。 ゆかりッチに任しときゃよくね? つーかオレの場合、調べなくたって、怖い話の持ちネタ数なら、ゴマンとあるし。 こないだの話も、正直ゾクッときたろ。 あれ、マジ実話らしいぜ?」 ◇ 昼休み。 結子だ。 「あのね、また、あの子たちとの練習、付き合ってもらえないかな?」 「いいけど…」 「ほんと!? よかった…私だけじゃ手が回んなくて… あの子たちも、緋色くんに会いたいと思うし。 時間あるときでいいからさ。 お願いね!」 結子に頼み込まれてしまった。 放課後、結子に付き合うことにした。 ◇ 放課後。 月光館学園グラウンド。 結子といっしょに小学生のかけっこの練習に付き合った。 「ここでの練習時間は限られてるから皆! 勝ちたかったら自主トレ必須!…はい!」 子供たちが続く、 「じしゅとれひっす!」 子供たちが走り出した。 「気持ちで負けんじゃないよ!」 剣道部の部活でのマネージャーのときと変わらないくらい本気で子供たちを鍛えている。 結子らしい。 …練習を終え、子どもたちは帰っていった。 「あの子たちさ、今度6年生に試合を申し込むって。 勝った方が校庭を使うんだって。 さっき、挑戦状の代筆やらされて…すごく心配。 試合の事もなんだけど…私、誤字脱字しちゃってないかって…」 そこかよ。笑 「ぶっちゃけさ…どう思う? あの子たち、勝てると思う?」 「信じよう」 「そ、そうだね…そうだよ! コーチが信じてあげなきゃ!」 結子は少し嬉しそうだ。 「あの子たちも本気でがんばってたし! 大丈夫よね!? 私と緋色くんの教え子だし!」 結子は顔を真っ赤にし、そう言った。 結子との連帯感を感じる。 結子との仲が少し進展した気がする… ・・・!? <”マネージャー”コミュのランクが上がった!> 結子からは”苦楽を共にした同士”と思われているようだ… 二人の関係が特別なものに近づいた。 「…つぅか、挑戦状の代筆さ、緋色くんにやってもらえばよかった… もっと、漢字を使っておけば… 小学生に笑われたら、私、マジへこむよ…」 途中まで結子と一緒に帰ることにした。
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Jun 4, 2009 08:31:53 PM
朝。 岳羽さんと登校。 「…私、今日から頑張るからね!」 きのう、先輩たちにまんまとのせれるカタチで始まった、 今回の学園での事件の調査。 岳羽さんは”怨霊なんかじゃない”っていう証拠をつかむために張り切っているようだ。 「…頑張れ。」 「…ちゃんと分かってる? …ま、いいけど。 私は今週、徹底的に調べるつもり。 金曜日に報告するから、そのつもりでいてね。 緋色君も、よかったら調査お願いね。」 げ・・・。 ◇ 午前。 古文の授業。 …だが何故か生霊の話をしだす江古田。 教室が一気に冷えた。 ◇ 放課後。 友近に話しかけると、他の人に聞こえないような小声で連れ出された。 1F渡り廊下。 「悪いな、こんなとこ付き合わせて。 あのさ、ここでちょっと、待っててくんない?」 何故ここで… 「構わないけど…」 「あのな、あのな、驚くなよ! オレ、今から叶先生んとこ行って…アタックしてくるから!」 マヂか… 「頑張れ…」 「おおー! 任せろ! オレは愛を掴むぜ!」 友近はやけに楽しそうだ。 …勝算でもあるのか? 「そういうワケで、オレ、行ってきます!」 友近は走っていった。 ◇ 友近が戻ってきた。 「なーなーなーなー! 聞けよ聞け聞け聞けって!」 「落ち着け。聞くから。」 「OKだってよ!」 「え?」 「すげーよ信じらんねー!」 そりゃこっちのセリフだ…。 「言おうとしたらさ、先生の方から個人レッスンしない? って…」 ? ん…? 個人レッスン? 友近はひどく浮かれている。 「マジ、ちょっとお前のおかげ! お前が聞いてくれたおかげ!」 どうやら、友近の告白は上手く行ったようだ… 友近からえらく感謝された。 友近と仲が深まった気がした… ・・・!? ”クラスメイト”コミュのランクが上がった! 「じゃ、オレ先生んち行くから。 うおーやべー、オレなんも準備してねー!」 準備? 「でもいきなり今日そこまでは… いや、先生オトナだしなー…」 そこまで? 友近の独り言は止まらない。 「あ、緋色まだいたのか。んじゃーなー。」 こいつ・・・。 友近は走り去った。 …ま、あいつが嬉しそうだからいいか。…ちょっと羨ましいけどな。 ◇ 夜。 モールに行くと、たなか社長がいた。 「じゃあ今日は、おやつ感覚で笑える話を… 今じゃネットで小学生が株やる時代よ。 アンタはどう? 株に興味とかある?」 「少しは興味あるかも…」 「そうよ! 預金なんて安全策とったってさ、残高が手数料で削られちゃう! 自己破産を恐れちゃダメ! 攻めの資産管理運用をしていかないと!」 社長はとても嬉しそうだ。 「うちの会社ってば、こないだ上場しちゃってぇ。 売り上げ絶好調だから株式公開したら株主どんどん増えちゃってぇ。 でねでね、こっからが笑えるの! その株主ってのが…皆、うちの顧客なの! 自分らで商品買いまくってるんだもの! そりゃ、うちの株も上がるわよね! …とまぁ、このようにぃ、アンタにもアタシくらいのユーモアのセンスが欲しいわね。 うちで売り出すかもしれないんだから 小話のひとつはたしなんでてくれないと。」 社長から熱心なアドバイスを受けた。 社長のことが少し分かった気がした… ・・・!? ”テレビ通販社長”コミュのランクが上がった! 「約束、ちゃんと守ってる? 約束破ったら、アンタんちを探し出して毎晩ピンポンダッシュしてやるんだから!」 そう行って社長は去っていった。
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Jun 2, 2009 08:46:12 PM
朝。 今日から夏服だ。 校門で、桐条先輩と会話。 「おはよう。 …どうも最近、学校が騒がしい気がしないか?」 「確かに…」 「だろう?シャドウと関係がなければいいのだがな。 明彦の言っていた新たな戦力のこともあるが、 …いつまたシャドウが襲ってくるかわからない。 油断しないでおいてくれよ。」 「はい。」 ◇ 放課後。 5月はあまり部活に顔出してなかったな…。 今日は、剣道部に行こう。 ここ数日、タルタロスにも行ってないし、体がなまってしまう。 ミヤに声をかけると、先に行っててくれ、という。 なんだか様子がおかしい… とりあえず、先に部活に参加しておくことにした。 月光館学園体育館。 苦しくも楽しい時間が過ぎていく。 ミヤの姿がない。 部活の時間も終わった。 着替えて、寮に帰ることにした。 玄関ホール。 帰ろうと下駄箱に行くと、宮本がいた。 「う、うぉ!? 緋色! な、なんだよ… 毎度タイミング悪い時に会うよな…」 「病院帰り?」 「前に話した事、覚えてたのか? ぬ、抜け目ねぇな、お前…」 ミヤは少し喜んでいる。 「さっき…病院、行って来たんだ… こないだの検査の結果が出たって言うから… な、なぁ…緋色、俺… …つっ!」 「どうした!?」 「じょ、冗談…じゃ、ねぇ… な…んで…立て、ねぇ…!」 「…しょうがない。」 ミヤの横へ座り、肩を貸した。 「緋色…悪ぃ…」 ミヤはとても喜んでいる。 ミヤを肩を貸し、起こす。 「…ザ、ザマぁねぇだろ? ちょっとヒモ結ぼうって屈んだだけで… 他の奴に見つかって…騒ぎになって部活の奴に知れてたらって思うと… …お前が通りかかってくれて正直、助かったよ…ありがとな。」 宮本から感謝されている。 宮本と仲が深まった気がした… ・・・!? ”剣道部”コミュのランクが上がった! 「…俺、自主練してくるよ。 部活終わっても…俺は練習、しねぇと… 来年の選考会まで、時間がねぇからな。 …帰るんだろ? じゃあな、次は一緒に練習しようぜ…」 ミヤを一人で練習させて大丈夫か、とも思ったが、 彼の好きにさせるのがいいのかも、とこの日は別れて、寮に帰ることにした。 ◇ 夜。 寮のみんなで集まった。 …近頃の学園内で起こる事件のことでだ。 順平が話題を振った。 「そう言や、ゆかりッチさ。 学生用のネット板とか、見てる? 先週、E組の子が校門で倒れてんの見つかったっしょ? あれ、階段に出てくる”オンリョウ”の仕業じゃねーかってサ。」 「オンリョウとか、マジやめてよ…ウソくさい!」 「その怪談というのは、どんな話だ?」 桐条先輩が興味を持った。 「ちょっ!? どうせ、作り話に決まってるし、き、聞かなくていいと思いますが!」 岳羽さんが何か焦ってる。 「興味ある。話してみろ。」 真田先輩が順平に言う。 「う…」 岳羽さんはかなり困った様子だ。…ん、さては岳羽さん… 順平は、身を乗り出して語り始めた…。 「どうも、こんばんは。 伊織順平アワーのお時間です。」 悪乗りが過ぎるぞ、順平…。 ラウンジの電気を消し、懐中電気を1本照らす。 「…世の中には、どーも不思議なことって、あるようなんですよ… ご存知ですか? 遅くまで学校にいると… 死んだはずの生徒が現れて、食われるよ、って怪談… …私の知り合いに、まあ、仮にAとしておきましょうか。 Aがね、言うんです。 ”伊織さあ、オレ、変なもの見ちゃった”って。 あんまり真剣なもんだから、 ”なにが~?”って、私聞きました、彼に。 彼、首かしげながらね、 ”実は例のE組の子なんだけどね… …事件の前の晩、学校来てるとこ見たよ”って言うんです! ”ウソだ~、そんなんあるかい、うそだ~”って、 私、彼に言ってやりましたよ。 E組の子、夜遊びするような人間じゃない。 でも、彼、真っ青なんだ、顔。 確かに見たって、ガタガタガタガタ震えてる… …私、考えましたよ。 そうなんだ、倒れていたE組の彼女ぉ? …食われたんですよ、死んだはずの生徒に! 夜中に学校にいたから食われて、だから倒れていたんだ! …って。 私、ぞくーっとしました。 ドゥーーっと、冷や汗が溢れ出ました… 世の中には、どーも不思議なことって、あるようなんですよ… …まあ、全部私の推測なんですがね。」 電気をつけた。 「どう思う…明彦?」 桐条先輩が切り出す。 「調べる価値はありそうだな。」 順平がニヤニヤしながら、 「しっかし、ゆかりッチさ。 お化けがニガテとは、チョイ情けないよな。」 岳羽さんが半泣きで怒って 「な!? 情けないって言った!? い、いーわよ、順平。 だったら、調べよーじゃないの。 お互い、これから1週間、色んな人からテッテーテキに話を聞いて回るワケ。 怪談なんて、ゼッタイ嘘に決まってるし!」 桐条先輩が言う、 「それは助かる。 気味の悪い話だからな。」 真田先輩も 「じゃ、宜しくな。 あー怖い怖い。」 …岳羽さん、墓穴掘っちゃったな。。 今夜は、タルタロス休み。 岳羽さんがネットで調べ物をしてるみたいだし。 今夜はモールにたなか社長も無達さんもいなかった。 大人しく、早めに寝ることにした。 ◇ 影時間。 「こんばんは。」 聞き覚えのある声に、目を覚ます。 また、”あの”少年だ。 「約束通り、また会いに来たよ。 調子はどう?」 「君か…」 「覚えててくれて嬉しいよ。 さて… あと1週間で、また月が満ちる。」 満月…。 「そしたら次の試練がやってくるよ… 気をつけて…」 試練…。 また、大型シャドウが街に出る、ってことなのか…? 「…また、会いにくるよ。」 少年は、消えた。 いつものように、不安と謎だけをボクに残して・・・
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Jun 1, 2009 08:26:40 PM
今日は学校が休みだ。 テレビをつけると、”時価ネットたなか”がやっている。 きのう会った社長が出てる。 …不思議な感じだ。 今日の商品は「超健康サンダル」+「ダイエットフード」 モールでは売ってない商品だ。 値段は3980円。 <超健康サンダル 回避24> 今日はインターネットでもするか。 …最近、日曜日はこんな調子だが…まあ、いいか。 自室のPCを立ち上げ、ゲームにログインする。 >京浜第三シェルター内… Y子がいる。 「Y子昨日、夕方からジムでエアロビ!L(;_▽_)_| おかげでY子、今朝から筋肉痛でイチチチ…OTL ヤな事は汗を流して忘れようって健全な発想で! (^ヮ^) 体を痛める不健全…/(;-_-) それもみぃぃぃんな、あいつのせいよ! (`m´#)」 「”あいつ”って?」 「…あ! ぃやぁん、Y子ったら (*^o^*) また、んな下品な言葉使ってた?」 Y子は照れているようだ。 「”あいつ”ってのはね… ”あいつ”ってのはね… (>_<;) シェルターの前で叫んだじゃん? ”E先生のアフォ”ってさ… (゚o゚) こないだY子ね、書類に誤字しちゃったの。 そしたらそのE先生がぁ… (( - - )) ”あなたの国語力を疑う”だってよ!(`m´#) ッキショー! 古文の教師だからってよ!えらそーによぉ! Y子を誰だと思ってんの? って感じよね。(_-+_) もしE先生がこのゲーム始めたとしても仲間にしてあげないんだから! (―、―) 一緒にシカトしよ! シカト! 指きりげんまんね、N島。 \(^^) Y子からの連帯感を感じた。 Y子と仲が深まった気がした… ・・・!? <”インターネット”コミュのランクが上がった!> 「でもE先生んち、パソコンなんて…ないよね多分。 ( ―_―) 未だに電卓じゃなくて、そろばん使ってそー! ”古文”の教師だからぁ、ケヒヒ。 (`▽´) あぁなんか、スッとしたぁ! (*^o^*) 湯上りの気分だわ。 Y子がんばる! あんなオッサンに負けない! 応援してね、N島。 (^-^)ノシ」 赤い服の女は消え去った… ネットゲームを終了した。 …それにしても”古文のE先生”って、まさか”江古田”? ってまさかね。 Y子みたいなキャラの先生、うちの学校にいないしな。 今日は一日、インターネットをして過ごした。
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May 31, 2009 04:34:06 PM
朝。 校門で、2年の女子が校門前で倒れていた、という噂を聞いた。 何があったのか…? シャドウが、また関係あるのか…? 午前。 授業終わりにうちのクラスでも朝の噂で持ちきりのようだ。 すると、順平がそばに来て、 「すげぇな…もうこんなに広まってんのか。どいつもヒマだな、まったく。 お前、もう聞いた?」 「いや…詳しくは聞いてない」 「隣のE組の女子が、昨日の晩から夜通し”行方知らず”でさ。 それが今朝んなって、校門の前でブッ倒れてたんだと! 事情は、目下ナゾで、噂じゃ、意識も戻ってねえらしい。」 そこへ、岳羽さんも来て、 「よう、ゆかりッチ。 今回の難事件…正直、このオレもお手上げ侍だワ。」 「お手上げ侍? …バカじゃないの? ……。 てか、バカじゃないの?」 「2回言うな! って、そう言や朝から見なかったけど、どしたん?」 「先生に、ちょっと話してきたの。 今朝倒れてたって子… 実は私、きのう部活の帰りに見たのよ。 その時は、別に普通だったんだけど…」 「へえ… サスペンスだな、それ…」 ◇ 放課後。 廊下に伏見がいる。 「あっ、緋色さん…今、お帰りなんですか? あの、もし、お一人なら…」 千尋は一緒に帰りたいようだ… 事件のこともあるし、一人で帰すのは危険、か。 「一緒に帰ろう。」 「えっ…は、はいっ! じゃああの、寄り道したいです。長くいられるように…」 千尋は嬉しそうだ。 千尋といっしょに帰ることにした。 ◇ 巌戸台駅前商店街。 古本屋”本の虫”前… 千尋と古本屋で買い物をした。 「すいません。買い物に付き合ってもらっちゃって…」 「気にするな。」 「そ、そう言ってくれると…その…ありがたいです…」 千尋はとても嬉しそうだ。 「私、本を選ぶのに夢中でしたから緋色さんのお構いもできずに… あ、あの…時間がかかってしまって本当にすいませんでした… このお店、品揃えがいいから欲しい本、一つに絞りきれなくて… …緋色さんは ほ、本なんて…読んだりします?」 「マンガならよく読むよ。」 「私もマンガ、大好きですよ。 部屋の本棚、少女漫画だらけですし。」 千尋は嬉しそうだ。 「好きな男の子に告白できない主人公に自分を重ねてヤキモキしてしまって…」 千尋は好きなマンガについて楽しそうに話してくれた。 「…あ! すみません。 こんな所で立ち話なんてしてしまって… お店の人にも迷惑がかかります…」 「あ、あの…緋色さん?」 「何?」 「こんなメガネで暗い子と一緒にいて退屈、と思っているのでは…?」 …まあ、活発な結子といるよりはまだまだ物足りないが、 彼女の男嫌いを治す手伝いもしたいしな。 「そうでもないよ。」 「よ、よかったです。 私、その事がずっと心配で…」 千尋はほっとして、少し嬉しそうだ。 「きょ、今日は私…自分から緋色さんに質問する事ができました。 少しだけ、前進できた気がするんです。 …ありがとうございます。」 千尋から感謝された。 千尋との仲が少し進展した気がする… ・・・!? ”生徒会会計”コミュのランクが上がった! 千尋からは”話しやすい生徒会の先輩”と思われているようだ… 二人の関係はまだ特別なものではない。 そろそろ暗くなってきた。 「ではまた、学校で。 失礼します。」 千尋と別れ、寮に帰ることにした。 ◇ 夜。 岳羽さんの第六感と、桐条先輩の索敵訓練もあって今日はタルタロス中止。 モールへ行くと、 「あら、緋色じゃない。」 おネエしゃべりのあの”たなか”社長がいた。 「あんたヒマなの? なんならタメになる話でも、してあげようか?しかもロハで。」 社長は話をしたいようだ。 「…じゃあ、聞かせてください。」 「あら、熱心じゃない?」 社長の話が始まった。 「アタシ、分刻みのスケジュールなの。 本当なら一般ピーポーなんて相手しないのよ? アンタ、男前に生まれててよかったわね。 じゃあね、今日は英単語のお勉強。 リピート・アフター・ミー! ”プラシーボ”! アクセンオは”シー”のとこね。」 「……。」 「そうよ。そのアタシへの不審な眼差し最高! 世の中疑ってかかんないと足元すくわれるわ。」 社長は嬉しそうだ。 「プラシーボは”偽薬”って意味なの。 要は気休めのお薬ってこと。 体脂肪を燃やして気軽にシェイプアップ! …したような気になれるサプリとか… 美麗なリアルタイム画像で快適なドライブ! …している気になれるカーナビとかぁ… 全部うちのオリジナルなんだから。」 「そんなの売れるの?」 「それがぁ、売れるのよ。 笑いがとまらないくらい売れるのよ!」 社長は嬉しそうだ。 「アタシが提供しているのは商品の効果じゃなくて”安心感”なの。 防災用具を揃えて、自分は震災が来ても大丈夫って思ってる人っているでしょ? 人は払ったお金の額だけ安心感を得た気になれるのよ。 …はい、今日のタメになる話はここまで。 授業料は出世払いで返してよね。」 たなか社長から、口は悪いが丁寧なレクチャーを受けた… たなか社長のことが少し分かった気がした… ・・・!? ”テレビ通販社長”コミュのランクが上がった! 「ちゃんと約束守ってる? アノ事、言いふらしてないわよね。 約束破ったら、アンタの顔を出会い系サイトの掲示板にアップするから!」 社長は去って行った。 ボクも家に帰って寝た。
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May 31, 2009 03:26:19 PM
朝。 校門前で”イジメ”の噂。 …どこにでもあるんだな…何がそんなに楽しいんだか… ◇ 午前。 古文の江古田が早引きしたらしく、また総合学習の時間。 …で、保健の江戸川だ…。 昨日は「魔術の基礎知識」、 …で今日は「魔術師の瞑想術」らしい… …一応、最後まで授業を聞いた。 瞑想…。 なかなか、勉強になった。 正直、江古田の授業よりは数倍役に立つ内容だったかな。 ◇ 放課後。 …そういえば、古本屋で文吉お爺さんの財布を拾ってくれた留学生。 放課後、学校の家庭科室にいるって言ってたな。 家庭科室。 扉には日本語とどこかの言葉が混じった文章が書いてある。 「見学どうぞ」…かな? 覗いてみよう。 そこには、ミシンを器用に扱う留学生ベベがいた。 「…縫ウベシ! エグリ込ム様ニ縫ウベシ!」 声をかけた。 「ヤヤッ! ぼんじゅーる、唯殿! 古本屋ブリディス!」 ベベが駆け寄ってきた。 「遊ビ、来テクレタ! 拙者、寝耳ニみみずノ、大喜ビディス!」 「どうしてボクの名前を?」 「先生ニ聞イテ参ッタディス。 聞イタトコロニヨルト、 拙者ト唯殿ハ同ジ学年! 何タル奇遇! 拙者、”ふぁっしょん同好会”ニテ、裁縫ノ道ヲ究メントシテル、デゴザル。 唯殿モ、一緒ニナサラヌカ? スッゴ楽シイ、ディスヨ!」 ベベは裁縫の同好会に入って欲しいようだ。 …これも縁か。 「剣道部や、生徒会もあるから…来れるときだけなら、参加するけど。」 「ソレハ、真ディスカ!? カタジケノーウ! 仲間ガ増エテデ、嬉シイ! 拙者、日本人ラシク無イ為ナノカ、友達ガ出来ズ、一人ポッチデ心モトナカッタ… サレド、唯殿ガ、参ラレタ! 二人寄レバ文殊ノ知恵ディス!」 ファッション同好会に歓迎された。 留学生の”ベベ”と知り合いになった。 アルカナ”節制”の”同好会の留学生”コミュが発生した! 「ワホッ! モー、蛙ノ鳴ク時間ディス。 ソレジャ、唯殿、おるぼわーる。 …ソウダ! 日本ノ別レノ挨拶ヲ、御教授願イタイディス! 別レノ挨拶、ナント申セバイイノ?」 「…これにて御免」 「合点承知! コレニテ御免!」 なかなか面白い友人ができた。 ◇ 夜。 ポロニアンモールのクラブ”エスカペイド”。 今夜も無達がいる。 「遠目で見て、似てる奴いるなぁって思ったら… やっぱり、おめぇだったのか… …”仏の顔も三度まで”だぜ? 今日こそは店の奴にチクってだな… まぁ、この世に仏なんていねぇし… いいぜ、突っ立ってねぇで座りなよ。」 無達の横に座った。 「…てめぇの女房とせがれにも相手にされねぇおっさんのとこ来てよ、楽しいのかい? …あぁ、いつも独りみてぇだが、いねぇのか? その…友達? とかよ。」 …ホントはいるけど。 「友達なんていない」 「独りが好きなのか、人格に問題ありなのか… 言い切ったねぇ、迷いがなくて気持ちいいねぇ。」 無達は楽しげだ。 「いなきゃいねぇでいいんだ、友達なんてよ。 人生のトラブルの大半は他人絡みだぜ? …自分の親愛の対象となる他者を俗に言う”友達”って定義しようや。 …わしは常日頃からこう考えてる。 他者に親愛を傾けてる奴なんていやしない… 人は対人関係に見返りを求めるからな。 自分以外の奴を愛せねぇのよ、人は。 自分を好かない奴を”友達”って呼ばねぇだろ? ”そいつを好いた”って事の見返りがねぇから。 自分の親愛の対象となる”他者”なんてこの世の中に存在しない事になるわなぁ。 誰しも親愛の終着点は…自分自身以外に無いんだからよ。 …だが、おめぇがあの、フロアんとこにいるだろ? あそこのギャル共のどれかをさ… 連れて来てくれたらなってやるぜ、友達に。 見返りによ、な? おめぇならできるって!」 無達から、よこしまな信頼を感じた。 無達のことが少し分かった気がした… ・・・!? <”型破りな僧侶”コミュのランクが上がった!> そろそろ眠くなってきた… 「…女こますテンションじゃないって? 目ぇショボショボしてるぜ。 帰りなよ、どうせまた来るんだろ? ”来るな”っつっても。」 …寮に帰ってすぐ寝た。
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May 31, 2009 11:36:52 AM
朝。 伊織と会話。 「うーす!な、な、オマエ的には、どう思う?」 「何が?」 「例の”山岸風花”ってコの事だよ。 仲間に誘う話、オレまだ諦めてねーから。」 …っていっても、順平。体弱いって子を無理やり仲間には出来ないだろ。 「つか、顔は知ってんだよねー。」 「! そうなのか?」 「確かに、チョイ体弱そうな感じだけど、ハカナゲでー、 ”守ってあげたい”つーか…」 さすが順平。 女の子の情報は早いな。 …しかし、やはり体弱そうとなると、そこは逆に仲間には入れないでおくのが男なのでは? ◇ 昼休み。 友近が、焦った様子で駆け寄ってきた。 「あ、あ、あのさ、あのさ、放課後、ちょい付き合って欲しいんだけど。 って、別に今日の放課後じゃなくてもいいんだ。 まだ、心の準備が…」 「いいけど… 何の準備?」 「ちょい待って、ちょい待って! 詳しいことは、そのとき! な! ヒマんとき、声かけてよ。 んじゃな!」 やけにソワソワしている。 まだ、準備に時間がかかるみたいだし、今週はまだいいかな。って、何の準備だろ… ◇ 午後の授業。 保健の江戸川先生の授業。総合学習の時間だ。 ”魔術を利用した人間心理治癒”という心のケアのカリキュラムらしい。 …怪しい。 怪しすぎる。 第1回目”魔術の基礎知識” …そんなの教える学校、あるのか… ! この学園がそうか…。 ◇ 放課後。 友近から情報、 「…ところで、お前、我が校のグルメキングって知ってるか?」 「知らない。」 「食い物のことなら、その辺の誰よりも知ってるって話でさ… お薦めの店を聞きに行く奴も、結構、いるらしいぜ。 …まぁ、麺専門のオレの前で、ラーメンは語れないとは思うけどな。」 「…そうなのか?」 「そいつ、はがくれに行ってまで丼モノ頼むんだって…邪道だよな。 最近はどっかの限定パンに夢中で街なかで食ってるんだってよ。 一体、何者なんだろうな…」 <友近から”グルメキング”の情報を得た。> ◇ ポロニアンモール。 何かを食べまくってる小太りの月光館学園の男子が噴水のトコにいた。 …まさか彼が”グルメキング”? 話しかけてみた。 「もぐもぐもぐもぐも…んん? な、なんだよぅ… 食べてるとこジッと見るなよ。 チミみたいな人に見られると… ちょっとばかり恥ずかしいじゃないか! せっかくの限定パンなのに台無しだよ…」 どうやら自分の”魅力”は、限定パンに打ち勝ったようだ。 <「魅力」が”磨けば光る”以上必要。> 「何か、用なの?」 「何を食べてる?」 「き、気になるの? チミ、ひょっとしてグルメ人? チミみたいなスリム人がグルメ人? …アリエナイ。 証拠見せてよ。」 「証拠?」 「ボクのグルメクイズに答えられたら…認めてあげてもいいよ。」 「グルメクイズ?」 「うーん、何を出題しよう… 超難度は可哀相だからなあ… ちょっと考えるから、待ってねモグモグ…」 ・・・。 「んぐぐ…」 な、なに? 「ふー、飲み込めた…」 なんだよ… 「じゃあ、クイズね。…これはサービス問題だよ? そこにある喫茶店の、イチオシドリンクは何?」 シャガールのは・・・ 「フェロモン珈琲」 「…フン、やるね。 じゃあ、第2問だね。 ワイルダックバーガーのキャラクター、”ワイルダック”は何色?」 ・・・あれ?何色だっけ・・・たぶん・・・ 「緑?」 「へー。 …やるね。 …第3問。 ラーメン屋”はがくれ”の隠しメニューは?」 これは友近が言ってたな・・・ 「はがくれ丼」 「…な、なかなかだね。 ち、知識だけはあるみたいだね。 でも、食べ物のことならボクには敵わないよ! ボクが食べたことの無いもの、持って来れる? …無いと思うけどね。 万が一持ってこれたら、キミのこと認めてあげてもいいよねボク。」 食べたことのないものか、 おそらくこの辺で食えるものは何でも食ってるだろう・・・ そういえば、タルタロス内の宝箱から入手したアイテムに、 ”ミステリーフード”ってあったな・・・。 あきらかに食べ物に見えないし、危険な感じだけど・・・これ、あげてみよう。 「んむ…むむっ!? そ、そのミステリーなフードは! ちょ、ちょっとそれ、寄越しなさい!」 ミステリーフードを取られた。 「んぐぐ…これは…! マズイ!」 ・・・食いやがった。 …賞味期限とか、大丈夫だったろうか… 「けど、やるねキミ。 見たことないよ、こんな食べ物… ボク、気に入ったなチミ。」 「チミ、同じ学校だよねぇ? その制服を見ればザッツ・オール! …あぁ、そのぉ、序盤からこんな事を言うのもこっぱずかしいんだけどぉ… そんなねぇ、スラっとスリムな感じでボクの前に立つんじゃねぇよ! ”月高のイケてない方”呼ばわりされたらボク、ここで号泣するぞ? いいのかよ!?」 ・・・。 すると、そばにいた中年の男性が寄ってきた。 「聞き覚えのある声がすると思ったら…やっぱり君か。 わかってるだろう? 用件。 …出しなさい。」 「う、うぉわ! 出ぇたぁぁあ! え、えぇえ! エマージェンシィぃい! チ、チチ、チミ! レーキューシャ…でなくて! ショーボーシャでなくて、えと、えと…」 「パトカー?」 「そ、そう! その通り! ナイス洞察力!」 そういって、ボクの背後に隠れるようにまわった。 「…騒がないでくれたまえ。私が不審な目で見られる。 社用があるから今日はこれで失礼するが… 君、スエミツ…ノゾミ君だろう? 調べたよ。 こっちもいつまでも笑ってられないからな。 考え直しておいてくれたまえ。」 そういって、男は去った。 「心底恐かったぁ! 助かったぁ! ボクの大事な御フクロさんが縮みっパ! ボクは末光望美って言うんだ! チミってばチミってば! きゃしゃなのに広くて大きな背中がス・テ・キ。」 末光から感謝されている。 ・・・!? <アルカナ”月”の”グルメキング”コミュが発生!> グルメキング・末光と別れ、寮に帰った。 ◇ 夜。 ポロニアンモールのクラブ”エスカペイド”。 昨日の僧侶が今夜も居る。 話しかけてみた。 「ああ、オマエか…」 「座っても?」 「へ…変わったやつ…」 僧侶は嬉しそうだ。 僧侶の隣に座る。 「覚えてるよ、こないだの… ”もう来るな”って言ったのによ。 これだから反抗期真っ最中のガキぁ… まぁ、騒いでくれなきゃあよ…いいぜ、座っとけ。 …今日は何しに来たのよ?」 「あんたには関係ない」 「ちげぇねぇ! そりゃちげぇねぇ! こりゃ一本とられたな!」 僧侶は楽しそうだ。 「…にしてもだな、”あんた”はいただけねぇなぁ。 おめぇ、わしの幾つ下よ? お? てめぇのせがれだったら張り倒してよ 足腰立たなくさせてるよ。 敬え、とまでは言わんがよ、 それなりの礼は尽くしてもらわんと。」 「何と呼べばいい?」 「”無達”だ。 …もちろん、本名じゃなくて法名だがな。」 無達は誇らしげだ。 「ちゃんと”さん”を付けてな。 礼儀をわきまえねぇ奴を囲ってくれるほど世の中は上等にできちゃいねぇよ。」 無達に説教されてしまった… 厳しくも優しい気遣いを感じた。 無達のことが少し分かった気がした… ・・・!? <”型破りな僧侶”コミュのランクが上がった!> 「まぁ、他所様んとこのガキがどうなろうと わしの知ったこっちゃあないがね。 …気が済んだら帰りなよ。 んで今度こそ、もう来るんじゃねぇぞ。」 無達と別れて、寮に帰って寝た。
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May 29, 2009 08:40:16 PM
放課後。 結子から情報。 ポロニアンモールのクラブに、お坊さんが入り浸ってるらしい。 ”クラブに現れる僧侶”の情報を得た。 さっそく今夜寄ってみようか。 そのあと、話の流れから結子といっしょにモールに寄って帰ることにした。 ◇ ポロニアンモール。 「…歩くの速いんですけどぉ。 男の子と女の子の体格の差を考えてほしいんですけどぉ。」 ボーっと歩いていたので、ついつい結子を忘れて先を歩いていた。 「…じゃあ、手をつなぐ?」 「え? ちょっと! なに? 急に…」 結子は驚いてるみたいだ。 「別にイヤとかじゃないけど… 私たちって、そんなんじゃなくない?」 言葉と裏腹に少し嬉しそうだ。 手は、繋がずに、また歩き始めると… 子どもが走ってきて、結子にぶつかった。 「いで! …あぁ、あんた!」 「知り合い?」 「ご名答。お向かいに住んでる子。」 結子は少し楽しそうだ。 子どもが答える。 「デレデレして歩いてんのが悪いんだよ!結子おばん!」 「何回教えてもできないね。 私の事は”お姉さん”って…別にいいけど。 …あのねぇ、こんな狭いとこで鬼ゴッコなんてしてんじゃないの。 私だったからいいけど… 怖いおじさんだったらどうするつもり? 校庭行って遊びな。」 「校庭は…ダメなんだ… 6年生がずっとサッカーやってて… かけっこで勝ったらどいてくれるって。 で、でもさ… オレらみんな4年生だぞ? 勝てるわけねぇよ… しょうがねぇだろ? 結子おばん。」 「最後の”おばん”はスルーするとして… なるほど、なかなか深刻ね… …わかった、ついて来て。」 ◇ 小学生を連れ、月光館学園のグラウンドにやってきた。 「本当は、あんたたちが入ったらダメなんだからね。」 「広いね、広いねぇ!」 「大人に見つかったら逃げること。 男の子は女の子を守ってあげること。 約束できる?」 「できる!」 「あの長い針が12のとこに来るまでね。 あと、その辺の物に触んないでよ。 おねえちゃん、ちょっと見回りしてくるから…」 「さっそく走ろうぜー!」 「待って、ちょっと来てみ… 腕の振りをもっと大きくして… 足あげた時にお尻につかないように…肉離れ起こしちゃうから。 やってごらん! 自分を信じて!」 「うぉぉお! 加速そぉぉぉぉぉち!」 「…ねぇ、コーチやって! コーチコーチ。」 「ボク…かけっこで勝ちたい!」 「よ、弱いんだよなぁ…子どものそういう目… でも私… コーチなんてやった事ないよ… 緋色くん、どうしたらいいと思う?」 「自分で決めるんだ。」 「じゃあ、アレコレ悩むくらいなら… やるか、コーチ! その代わり、ビシビシいくよ! 途中でやめるのもナシね! わかった?」 「はい! 結子コーチ!」 「ねぇ、あの人って一緒に教えてくれるの? コーチのかれし?」 「えっ? あー…えっと… そういう事には触れなくていいの。 本当の負けってのは気持ちで負ける事! ”6年生”って響きに負けんじゃないよ!」 「なんか難しいけど…はーい!」 子ども達のかけっこの練習に付き合った。 ◇ 子ども達を見送ったあと、 「コーチ、コーチって言われて、調子に乗っちゃった。 いくら小学生のっていっても、コーチなんて初めてだし… でも、緋色くんがいっしょならできるかも。 あいつらがかけっこで勝てるように、それまで練習、付き合ってくれる?」 結子から頼りにされている。 結子との仲が深まった気がした… ”女子マネージャー”コミュのランクが上がった! 結子から”頼れる男の子”と思われているようだ。 二人の関係が特別なものに近づいた。 結子と別れ、寮に戻った。 ◇ そう言えば、結子からモールのクラブに、お坊さんが酒飲んでるって噂を聞いたな。 行ってみよう。 ポロニアンモール。 クラブ”エスカペイド”。 結子の言ってた通り、お坊さんの格好をした厳ついカンジのおじさんが。 踊ってる若者達を見下ろすような感じで、2階で1人酔っ払っていた。 彼に話しかけるには勇気が必要だ。 勇気が「ないこともない」くらいは必要だ。 ボクは勇気を出して、話しかけることにした。 「ウィーック…酒だ!酒が足りねーぞー…」 目の据わった僧侶は酒を飲みまくってる。 「…酒だ、酒持って来いやあ。 酒持ってねえヤツに話すことはねえよー。」 どうやら酒を持ってこなければ相手にしてくれないみたいだ。 とりあえず、バーテンのとこへ行った。 未成年のボクにお酒、持たせてくれるだろうか… 「え、酒?キミ、未成年でしょ?」 やはり…か。お坊さんのことを話してみた。 「…上の坊さんに? あー、じゃあ、ついでにさ。 フロアの客から注文取ってきてよ。 ちゃんと注文もらって来れたら、上にも持ってってやるからさ。」 …パシリにされた。 素直にお客に注文を聞きに行った。 中央のフロアで踊ってる女性は、カシスオレンジ。 踊ってる男性は、ウーロン茶。 端の席で座ってる女の子は、ブラッディマリー。 そばに立ってる女の子は、キール。 それを、バーテンのお兄さんに伝えた。 その注文で合ってたと分かると、お坊さんにブランデーをつくってくれた。 お坊さんのとこに行き、ブランデーを注文してきたことを告げた。 気をよくしたのか、僧侶が話しかけてきた。 「おめぇよ…ずいぶん若いが…高校生だろ? なぁ? いいのかよ、こんなの店に入れて。 …ここの従業員連中の目は節穴だねぇ。 …座んな、その…保護者同伴って事にしとけ。 酒持ってきてくれた借り、返しとくよ。 …どうした? 座りなよ。 見上げた姿勢とってっと首こってしゃあねぇ…」 僧侶の横に座った。 「”大人の盛り場に興味津々で来ちゃいました”ってとこかい? わからんでもないがよ。 たかだか2、3年だろうが? 二十歳になりゃ、周りも文句言わなくなるから。 ダラダラ過ごしてりゃ、すぐに成人式だ。 焦るこたぁねぇよ。 大人ぶった背伸びってなぁ ”僕はガキです”って言ってるのと同じだぜ? …酒持って来いってわめきながら葉巻吸ってる”坊さん”じゃ、説得力ないかねぇ。」 そういうわけじゃないけど…。 「お酒は美味しい?」 「うまいって言う奴もいるから…うまいんだろ? たぶん…よくわかんねぇけど。 わしはな、酔いたいから飲んでんのよ。 酔えば、ふわぁってな、気持ちよくなれんだ。 未知の領域って奴にゃ必要以上に期待しちまうもんだが… ほどほどにしときなよ。 裏切られた痛手を小さく済ませるようにな。」 お坊さんの話は、むずかしい… 「おめぇもさ、そのうち嫌でも飲まにゃならんし、吸わなきゃやってらんなくなる…」 そういうものかな。 「しかしおめぇ、 ”不良少年”て感じじゃあねぇよなぁ、うちのと全然ちがうし。 補導されてよ、警察に詫びいれるなんてなぁ胸クソ悪いだろうがよ、え? …顔、覚えたからな。 次に来たら店の奴に追い出してもらうぜ?」 僧侶と知り合いになった。 …!? <アルカナ”塔”の”型破りな僧侶”コミュが発生した!> そろそろ眠くなってきた… 「気が済んだら帰りなよ。 …んで、もう来るんじゃねぇぞ。」 寮に…帰って、すぐ寝ることにした。
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May 27, 2009 07:52:42 PM
朝。 伊織と会話。 テストの結果でヘコんでるのかと思ったら、 ペルソナ使いの仲間に女子が入るかもしれないことを楽しみにしてるみたいだ。 確かに楽しみだし、仲間になってくれれば心強いが、 きのうも学校、来てなかったみたいだ。 そんなに休みがちなほど、体が弱いのであれば無理に仲間にさそうことはできないな… 放課後。 職員室前に、生徒会の小田桐先輩がいた。 今日は生徒会がないから退屈そうだ。 さらにその廊下奥には桐条先輩だ。 「お疲れ様です。」 声をかけると、 「ああ、緋色か。 定期試験の結果を見たぞ。よく頑張ったな。 これは、理事長からだ。」 と、何か渡された。…これがテストがよかった場合のご褒美ってことか。 「学業と戦いを見事に両立させている事への報酬だ…受け取っておけ。」 と、渡されたのは、「ペイジのインセンスカードセット」だった。 ペルソナのパラメータを強化するアイテムだ。 ・・・そんなものを学校に持ち歩いているのか・・・ さすが、桐条先輩。。 ついでなので・・・ 「一緒に帰りませんか?」 と、誘ったが 「すまない。忙しい」 と、相手にされなかった・・・。 桐条先輩からコミュは発生しないのかな・・・。 仕方ないので、教室に戻ると、 友近がヒマそうにしてる。 誘ってみるか。 「やあ。」 声をかけると、 「おー、緋色。」 で、何を思ったか、 「…さっき思ったんだけど、岳羽さんって可愛いよなー… やっぱ、スッゲー理想高いのかな? 相当カッコ良くないとダメそうだよな。 …ま、オレは興味ないけどね。」 …どうなんだろ。 そういえば、そんな話したことないな、岳羽さんと。 理想高い、か。 あるかもな。 あんなに女子に大人気の真田先輩が同じ寮にいるのに、 ぜんぜん意識してないっぽいし。 …真田先輩以上となると…。 …。 この学園にはいない気がする…。 ◇ 帰り、友近と”はがくれ”に寄った。 「あーあー、ったくよー。」 友近がグチりだした。 「いい加減、飽きてこねー?」 「人生に?」 「じんせい~? お前、青春ドラマ見すぎだって。 …と言いつつ、そんなとこかなあ。」 友近は何やらうなずいている…。 なんかちょっとメンドくさい性格だな、友近って。キライじゃないけど。苦笑 「朝からつまんねー授業受けて? メシ食ってテレビ見て寝てさー…」 友近は考え込んでいる。 「決めたぜ緋色。 オレは彼女を作る! すぐ作る!」 急だな…。 「ま、頑張れ」 「なーんだよそのヨユーは! 見てろよ、オレもそっち側に行ってやるからな!」 そっち側って…。 ボクもまだいないけどな、彼女。 でも、友近は張り切ってるからいいか。 「あー、しょうがねーから計画を実行に移すよオレは。」 「計画?」 「前、言ってただろ? 狙ってる先生。 告白して落としちゃうよオレ。」 「本気か、先生って。 …どの先生?」 「叶先生 …って知らねえよな。3年の倫理の先生。 オレ、結構仲いいんだ。」 「どんな先生?」 「正統派美人ってんじゃないけど、キレーだし、 ちょっと垂れ目で、口半開きで、色っぽくて…」 友近は本気で教師にゾッコンらしい。 叶先生の魅力をその後も熱く語った。 「あ、コレ、誰にも内緒だからな! 緋色だから言ってんだぜ?」 友近の決意を打ち明けられた。 友近との仲が深まった気がした… <”クラスメイト”コミュのランクが上がった!> 「うー、すげー楽しくなってきた! 作戦立てよーぜ作戦!」 友近と話しながら帰った。 ◇ 寮。 エリザベスの依頼「三角の剣」を探してる場合、 この日、美鶴に話しかけることで「競技用のエペ」がもらえる。 夜。 モールに出かけた。 そこには、昨日のスーツ姿の男性が。 「ああ、アンタね… またちょっと、マズイことになったの。人が抜けちゃってね… 頭数が減ったから、儲けはデカくなるわよ。 ただ、もう少しだけ出費してくれない? あと1万円。 それだけもらえれば、じゅ~ぶん! 1万円、出すわよね?」 「出す」 スーツ姿のおネエ言葉の男性は1万円受け取ると、しばらく黙った。 そして、口を開いた。 「アンタねえ… いい加減、騙されてるって気付きないさいよ。 アタシが言ってること、スゴイ怪しいじゃない!」 んー…。 分かってはいたんだけど、なんとなくこの人がホントの悪人には見えなかったんだよな。 「…は~。」 その人はため息をつくと話を続けた。 「無知は罪よ。 アンタ、見所ありそうなのにこのままじゃ一生、搾取される側よ? …ちょっと付き合いなさい。 勝ち組になる方法、教えてあげるわよ。」 なんだか変な展開になってないか? 「じゃあまず…お近づきの印にサインでも。」 「どこかで見たような…」 「あ、あぁ…もう、これも有名税ってやつ? プライベートなんてありゃしない。 ”時価ネットたなか”って通販番組聞いた事ないかしら?」 あ・・・。 「そうよ。 私はそこの社長。 まったく知らない他人からも”たなか”と呼び捨てにされてるのよ。」 へぇ…。 でも何でこんなとこにいるんだろう。 …実はこの辺に住んでるのか? その後も、グチのような説教のような話が続いた。 そのとき・・・ いつもの囁き声が頭の中に響く・・・ <アルカナ”悪魔”の”テレビ通販社長”コミュが発生した!> 渡した4万円は安い授業料だといわれ、 あげくイメージが悪くなるから、金取られたとか、騙されたとか、 土下座でもなんでもするから言わないで!と言われた。 はいはい、とかわし、寮に戻ることにした。
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May 26, 2009 07:22:50 PM
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