いわゆる「ジャケ買い?」
その昔、ジャケ買いと言ってレコード屋で気に入ったジャケットを見つけると全く知らないミュージシャンのLPでも購入した。って信じられないような話を耳にしたものですが今回の本も同じく「カバーが良くて買った本です。」なんて嘘ですよ。宮部みゆきだから買うつもりだったのにさらにカバーが良かったって話です。そして肝心の内容なんですが、これが結構「切ないんです。」主人公を含め登場人物の何人もがやりきれない思いを秘めて生きています。ただね「さすが宮部!」って思わせるのが、そのほの暗い深淵に差しこむ光がね「あたたかいんです。」やわらかいぬくもりで包み込む心地良さを持ってるんです。もう~ねえ~これだけ深くホッコリする読後感ってのも久しぶりです。そしてね、ジャケットの意味が最後に分かります。「ええ話やあ~」