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カテゴリ:気象・天文・宇宙
現在、台風4号が沖縄を越え、九州に上陸しようとしている。
毎日のように各報道機関が情報を報道している。 一般の市民にとっては、三連休なので非常に気になるところだ。 せっかくの連休だと思って軽はずみな行動にでないでほしい。 台風をあなどってはならない! この台風、その故郷はフィリピンの沖合など、高温多湿の熱帯海上である。 その海上から多量の水蒸気を補給して日本にやってくる。 台風の進路は一般的に三つの要素で決まる (1)貿易風 → 発生直後、貿易風の影響で西寄りに進む (2)太平洋高気圧 → 太平洋高気圧の風に乗って北上 (3)偏西風 → 偏西風の影響を受けて東寄りに進む その状態を示したのが以下の図(雑誌ニュートンから拝借) 台風は9月に日本に来るのが多いのだが、何故7月なのだろう? いつもなら台湾や中国に進み、消滅することが多いはずだが。 多分、この三つの要素が崩れているためであろう そして、それはラニーヤの発生にも原因があるのでは? エルニーニョ、ラニーヤによって貿易風の状態や太平洋高気圧に影響はあるだろう。 さて、台風だが、もう一つ気を付けなければならないのは、危険区域が違うということ! 上図にあるように進行方向右半分はより危険なのだ 台風の中心に吹き込む風の方向と台風の渦を押し流す大きな空気の流れの方向とが同じ向きになるからなんだ 注意したいものだ 最近は電気・水道・ガスなどライフラインの整備がいきとどいているので途絶えることはあまりないが、 それでも、断水に備え、ミネラルウォーターなどの飲料水の確保や風呂への貯めおき 懐中電灯の確認等はしておいた方がいいだろう (( 閑話休題 )) 日本では台風を番号で呼んでいるが、アメリカのハリケーンなどは名前で呼んでいるねえ でも、この台風、実はアジアとしてはもう一つ呼び方(名前)があった アジア名はアジア・太平洋の14国と地域で構成される「台風委員会」によって作られ2000年から導入されている。 ちなみに、台風4号は「マンニィ(海峡の名前(香港))」だそうだ 台風1号 → コンレイ(伝説の少女の名前(カンボジア)) 台風2号 → イートゥー(民話のうさぎ(中国)) 台風3号 → トラジー(桔梗(北朝鮮)) 報道機関の天気予報で、この名前を使う予報士は、いないものかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.14 10:42:46
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