塔婆について
先祖供養と塔婆建立塔婆は施主たちが、故人の供用のために建てるものです。塔婆供養は、私たちが、この世において先祖様にできる最大の善行、とされています。仏典に、「塔を建てて供養すべし」とありますが、私たちに出来る唯一の塔婆建立かもしれません。塔婆供養は、大恩ある先祖、父母への報恩を形であらわしたものです。亡き人への便りでもあり、その功徳は、はかり知れない、とされています。塔婆を建てるのは、もちろん故人のためです。しかし塔婆供養の意義は、それにどどまりません。故人の成仏・冥福を願うだけでなく、その供養の心は供養した人に功徳となって回向されるとされています。さらに、塔婆供養には、自らも、悟りの境地に入ろう、という主旨がこめられている、ともされているのです。自らの日常生活を省みる善行でもあるのです。参考:開山堂出版