テーマ:珈琲井戸端会議(676)
カテゴリ:珈琲を学ぶ
気軽に買えて気軽に飲める「缶珈琲」について
現在、清涼飲料水におけるシェアの3割を超えている缶珈琲ですが、だいたい1969年頃からの歴史があるそうです。(1958年からだという説もあり?) ということは約40年の歴史ですね。 ここで豆知識!(wikiより引用) ”「コーヒー」「コーヒー飲料」などの表示の定義はしばらく存在しなかったが、1977年(昭和52年) 自販機の普及による販売競争激化に加え、1975年に発生したブラジル大霜害[7]の影響で生豆価格が高騰していたことから、極端に低濃度の製品や代替物を使用した粗悪品が市場に流通してしまう恐れが生じたことによって、業界団体は製造規約を制定、のちに公正取引委員会が正式に告示した『コーヒー飲料などの表示に関する公正競争規約』に基づき次の3種類に区分された。” 製品内容量100グラム中の生豆使用量 コーヒー 5グラム以上 コーヒー飲料 2.5グラム以上5グラム未満 コーヒー入り清涼飲料 1グラム以上2.5グラム未満 とまぁ色々決まりはあるみたいですが… ちょっと缶珈琲の裏側について調べてみました! 私がいつもお世話になっている「秘蔵!コーヒー豆知識」さんより引用 (ホームページはコチラ→http://www.kimameya.co.jp/mame/mamechisiki.html) 缶珈琲を飲むなら水を飲んだ方がずっとマシ!? <理由その1> 1缶に角砂糖5個分の砂糖が入っていると言われています。普段の食事 で砂糖を制限したとしても、缶コーヒー1つで糖分の取りすぎ注意に! <理由その2> 缶の内側に塗られているエポキシ樹脂から、環境ホルモンのビスフェノ ールAが溶出することが分かっています。 特に。コーヒーは高温殺菌されているので、高い濃度で溶出される場合 が多いです。 さらに、延々と自動販売機の中で温められているホットコーヒーはその 溶出度がさらに高くなるので要注意! <理由その3> 乳化剤、安定剤、香料、カゼインNa(乳化安定剤)など、余計なものが ワンサカ入っています。 もし、ちゃんといれたレギュラーコーヒーに砂糖を添えるように「乳化 剤と安定剤もどうぞ~」って添えられたら、一緒に飲みます? ちなみに「乳化剤」は乳製品ではありません。食品添加物で、「グリセ リン脂肪酸エステル」等が使われます。ハムスターで肝臓肥大、腎臓の 石灰化が報告されている添加物でもあります。 おまけに・・・ 実は、缶コーヒーが売れているのって、日本だけだそうです。 この前の日記でダイエット効果があると書きましたが、それはあくまでも「珈琲豆に含まれている成分」の効果であって、「缶珈琲に含まれている成分」には期待できません! 缶珈琲に含まれている成分についてちょっと調べてみました デキストリン デキストリンは主に食品や医薬品の分野で広く使われています。たとえば、チューブ入の練ワサビにはデキストリンが入っています。 ワサビに限らず香料などが使われている食品には香の成分が製品から抜けないようにシクロデキストリンが含まれていることがあります。 よーするにシクロデキストリンは香の成分物質を捕まえて逃がさない働きをしています。 製品によっては「環状オリゴ糖」という表示がしてありますが、これはシクロデキストリンを指してます。 食品分野ではシクロデキストリンは刺身の「つま」のようなもので、主成分ではありませんが少し入っているだけでいろいろと役にたつ物質です。 医薬品では水に溶けにくい薬品を水に溶けやすくするためや 不安定で分解しやすい薬品を安定に保ったりする作用をする物質としてシクロデキストリンを使っていることがあります。 カゼインNa 牛乳に含まれる成分で、牛乳や脱脂乳より酸処理による沈殿によって得られるたん白質です。 不溶性のカゼインを水酸化ナトリウム等でpHを調製し、水溶性としたもの。 製造用剤に分類されカゼイン同様乳化剤、安定剤、タンパク強化剤としてアイスクリーム類 畜肉および魚肉ねり製品、ビスケット、パン、めん類などに用いられます。 缶コーヒーの場合、粘料を添加しトロミを持たせるために入れます。 動物に対して400~500mg/kgを5日連続して経口投与した場合に半数が死亡すると言う 推測があり、その毒性が指摘されています。 アセスルファムK 最近になって流行(?)出した、アスパルテームの他、ノン-アロマティック(非芳香族)版サッカリンともいえる新規合成甘味料 アセスルファムK(カリウム)。アセスルファムカリウムはサッカリン(ナトリウム)からベンゼン環を外したような 構造をとっていて、スルホンイミド塩系の化合物です。 スルホンイミド塩構造はサッカリンにも共通していることから、この構造が甘味の発現に大きく関与しているようです。 既によく知られているように、サッカリンナトリウムは後味の悪い甘味をもつ発がん性の疑いのあるリスクの高い 合成甘味料として有名ですが、一般的に合成化学物質の毒性リスクを高める可能性が高いとされている芳香環を外したとはいえ このような構造の化合物は自然界には存在しないことから考えても、アセスルファムカリウムの毒性については十分安全とは 言い切れないものがあり、憂慮されるところ。現状では毒性の詳細が不明。 砂糖の約200倍の甘さをもつ甘味料で「ダイエットペプシ」に使用され有名になりました。 乳化剤 本当によくみかける記載「乳化剤」。この表示をみかけたら、次の物質が入っていると思って下さい。 脂肪酸グリセリンエステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル 乳化剤は水と油など通常は混ざり合わない2種類の液体を混合させるために使用されます。 カラギナン ゼリー等を作るゲル化剤の一種。糖質系で海藻(スギノリ)から採れる。 カラギーナンにはその性質の違ったものが3類あり、ミネラルや蛋白質によってゲル化し 離、保水性、耐冷凍性に優れる。スギノリ等の葉から抽出される。発ガン促進の危険性がある。 これらは、粘料を添加して缶コーヒーにトロミを持たせるために入れます。 たんぱく質のうち特にミルクカゼインに反応し強い粘着性を形成するので、ミルクの入った珈琲によく使われます。 それでもこの日記を書いている私のパソコンの目の前には、空になった缶珈琲の山がわんさかありますが… これからは水筒を買ってきて自分でいれた珈琲をもってこようかと思います。 自販機で手軽に買える「缶珈琲」 100円硬貨を財布から出すときにちょっと考えてみませんか? 「ブラックだから大丈夫!」 そう思う人は、一度缶珈琲の成分表を見ても損はないですよ? 「アンチ缶珈琲」をうたうわけではありませんが中身を知るのも大切だと思います。 まだまだ40年の歴史しか持たない缶珈琲のお話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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