カテゴリ:音楽
キャロル・キングと言えば、60年代始めから活躍を続け、浮き沈みの激しいポップ・ミュージック界のなかで、確固たる地位を築いている、偉大な女性シンガー・ソングライター。僕も、大好きなアーティストの一人だ。
先日(12月23日)の日記で、エルトン・ジョンのことを、「ピアノの弾き語りという分野を確立させたアーティスト」と書いたが、キャロルは「(ピアノの)弾き語りの分野を切り拓いた最初のアーティスト」かもしれない。 キャロルを有名にしたのは何と言っても、1971年に発表した、ベストセラーアルバムの「Tapestry(つづれおり)」(写真左)。アテネ五輪の際には、卓球の福原愛ちゃんをモデルにした富士フィルムのCMのバックに、このアルバムから「Home Again」という曲が使われた。 このアルバムからは、「You’ve Got A Friend」「It’s Too Late」などの大ヒット曲も生まれているが、アルバム・トータルとしての完成度の高さ(駄作が1曲もない!)からしても、おそらく、20世紀のポップ・ミュージック史上、ベスト10に入るアルバムだろう。 当初はシンガーとしてよりも、当時の夫、ゲリー・ゴフィンとのコンビでつくった、数々のヒット曲の作曲家として、20代前半で早くも業界で注目を浴びていた。「Locomotion」「Will You Love Me Tomorrow?」など、キャロルが当時書いた曲は、歌い継がれて、今ではポップスのスタンダードにもなっている。 僕も彼女の曲を、弾き語りでよく歌う。「You’ve Got…」や「Home Again」、「It’s Too Late」のほか、「So Far Away」「Natural Woman」も好きだ。キャロルはもちろんピアノの名手だが、弾き語りであまり難しいテクニックは使わない。自然で、素直な伴奏が多い。だから、僕のような初級者でも何とかこなせる。歌のキーも、女声なのだが、少し移調すれば男声の僕でもわりと合う。 残念なのは、キャロルはここ15年くらい来日がないことだ。20年くらい前、新聞に来日公演のお知らせ広告が出ていた記憶があるが、その時は運悪く、生で聴くことができなかった。本人を見てもとてもそんな歳には見えないが、1942年生まれだから、もうすぐ63歳。早くもう一度日本に来てほしいと願っているのは、僕だけではないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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