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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/10/05
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 ◆スペイン広場は人、人、人…
 アッシジをバスで発って2時間半、僕らはついに25日夕、憧れのローマに到着した。首都ローマは人口約300万人。フィレンツェとは比べ物にならないような大都市。宿はホテル・ヴィクトリアという。午後5時前にはチェック・インを終えることができた僕らは、荷物はそのままにして早速ローマの街に繰り出した。スペイン広場

 ホテルは市内のほぼ中心の閑静なエリアにある。地下鉄の最寄り駅にも、徒歩10分弱という好ロケーション。今回の旅では、ホテルのロケーションにほんとに恵まれている。まず、あの映画「ローマの休日」の舞台であまりにも有名なスペイン広場(写真左)へ。

 ガイドさんが、「ホテルからスペイン広場へは近道の安全な地下道がありますよ」と教えてくれたので、そのルートで目指す。1分でも時間の惜しい観光客にとっては、こういうアドバイスは助かる。ローマのピザ

 スペイン広場は夕方近くになっても人であふれていた。そのほとんどは世界中からの観光客。広場の階段で記念写真を撮った僕らは、早速徒歩で約10分ほどのところにある、トレビの泉へ(写真右=ローマのピッツアは生地が薄くてめちゃ美味しい!)。

 トレビの泉も観光客で鈴なり状態。ここですることは一つ。泉に背を向けてコインを投げること。僕らも早速、泉のそばでコイン投げに挑んだ。事前にガイドさんから、「コインを左手で持って右肩越しに投げること」、投げる枚数は「ローマにまた来たいと思ったら1枚、好きな人と結婚したければ2枚、一緒にいる人と別れたければ3枚ですよ」と聞いていた。もちろん僕は1枚だけ!。ラ・カンパーナ

 ◆ローマ最古のリストランテ?!
 スペイン広場とトレビの泉をとりあえず押さえた僕らは、次は今夜の晩飯を予定のリストランテ「ラ・カンパーナ」(写真左)の周辺へ予約がてら向かう。ガイドブックには、「創業1518年、ルネサンス時代から同じ場所、同じ名前で営業を続けるローマ最古のリストランテで、地元の人気店」とあった。

 初老のオーナーらしきおじさんが出てきて、今夜2人いけるかと尋ねると「Bene!(ベーネ=いいよ!)」と嬉しいお言葉。8時に予約を入れて、もうしばらくの間、辺りでウインドウ・ショッピングを続ける。ラ・カンパーナのアンティパスト

 予約した「ラ・カンパーナ」に着くと、開店30分後なのに店内はもう、8割方満席。僕らは店の奥の方のテーブル。まず、名物のアンティパストの盛り合わせ(写真右)を頼み、その後、「久しぶりにコメの飯を食べたいね」ということで、キノコのリゾット、さらに海老(スカンピ海老よりも一回り大きい海老)の香草焼きも頼んだ。

 どれも美味! やはり人気店というだけあると納得。もちろん、美味しい「Vino della casa(ハウスワイン)」も白、赤両方をいただき、う~ん幸せ! 隣席の欧米人らしい中年夫婦が、僕らの食べるリゾットを興味深そうに眺めている。そんなとき隣のテーブルのミネラルの瓶が僕ら側に倒れてきた(幸い、中身は空)ことがきっかけで、その夫婦と話がはずみ始めた(会話は英語で)。サン・ピエトロ寺院

 夫の方はイギリス人、妻(たぶん年上)は南アフリカ出身の白人で、二人とも現在はスイスに住んでいると言う。夫の方はイタリアは3度目ということで、イタリア語は僕より流暢だった(当たり前?!)。ご夫婦は先に店を出て、「また、いつか逢いましょう!」と別れた。きっと二度出逢うことはないだろうけれど、旅は一期一会。こんな出逢いも実に楽しい。

 ◆とにかく観光、まずヴァチカンへ
 翌日は6時に起きて、6時半にホテルで朝食。そして、すぐさまヴァチカン美術館へ向かった。ホテルからヴァチカンまでは地下鉄で4駅。ローマへ来て初めての地下鉄だ。「地下鉄はスリが多い」と聞いているから緊張が走る(写真左=ヴァチカン美術館の出口を出ると、サン・ピエトロ広場)。ラファエロの間

 ヴァチカン美術館へは7時半すぎに到着。すでに200人ほどが並んでいる(開館は8時45分)。僕らの後も、観光客(巡礼者?)が次々と。開館時には、列はもう千人以上に。早めに行ってつくづく良かった。

 この美術館でのお目当ては「アテネの学堂」(写真右)を含むラファエロの間(4室)と、「最後の審判」有名なシスティナ礼拝堂、展示室の要所、要所をてきぱきと観て行って、僕らは最後のシスティナ礼拝堂には入館後、約1時間半でたどり着けた。コロッセオの内部

 礼拝堂のミケランジェロ作「最後の審判」は圧巻(残念ながらここだけ撮影不可)。凄いというしか言葉が見つからない。想像以上に高い天井に描かれた絵は、思ったよりも鮮やか。見学者もただ息を呑んで、天井を見上げている。

 「最後の審判」は、キリスト教徒でなくとも、きっと胸を打つことを僕は疑わない。ヴァチカン訪問は、この「最後の審判」を観るだけでも十分価値がある。(写真左コロッセオ前のグラディエーター

  ◆感動的なコロッセオ!
 ヴァチカンを後にした僕らは、時間を節約するためタクシーでコロッセオへ。約10ほどで到着。コロッセオは比較的すいていて、約30分ほど並んだだけで入場できた。内部に入ると、その巨大さにただ感動!

 ローマでの観光客は圧倒的にアメリカ人が多い。その次にドイツ人。あとスペイン語圏の人たち。コロッセオの前では、グラディエーター(古代の拳闘士)の格好をした若いにいちゃん(写真左)が大きな剣を手に、「一緒に記念写真を撮ろう」と観光客に声をかけている。夫婦連ればかりのアメリカ人の団体客には、「写真は10ユーロだけど、あんたの女房を殺すのは無料だぜ!」と声をかけ、爆笑が起こる。フォロ・ロマーノ

 コロッセオ見学を終えた僕らは、歩いてすぐ隣にある古代ローマの政庁跡「フォロ・ロマーノ」(写真左)、さらに歩いて10分余のところにある「真実の口」へ。古代の排水口の蓋(ふた)が観光名所になった後者は、蓋に描かれた顔の口に手を入れると、嘘つきなら手が抜けなくなるという逸話が有名。

 映画「ローマの休日」でも、グレコリー・ペックが口に入れた手が取れなくなるような仕草をするシーンでお馴染みだが、やはり観光客には人気のスポットで、写真をとるため50人ほどの行列ができていた。

 ◆最後の夜はヴィーノ・バール
 さて、とりあえず予定していた観光も済ませ、残り時間はお土産の物色に。「ローマ最後の夜にはどこで食べようか」と思案して選んだ店は、スペイン広場から目と鼻の先にある「Shaki Wine Bar」(写真右)。Shaki Wine Bar実は、この店はステラビアさんの友人のお薦めの店。僕も一応、晩飯の候補としてチェックは入れておいたが、雰囲気のいい、素敵なヴィーノ・バールだった。

 「Shaki Wine Bar」はグラスで飲めるワインも10数種あるうえ、フード・メニューも充実していて、接客も味も合格点! テーブルから道行くローマっ子や観光客を観ながら飲むのも楽しい。僕らが席に付いて程なく、店はいっぱい。通りかかったカップルが「Un Tavolo per due?(2人いける?」と尋ね、満席と聞いて残念そう。やはり予約してよかった! 

 ラビオリを使ったトマトソース&チーズ風味の料理も、チキンのサラダも、カナッペの盛り合わせもめちゃ旨!(写真左) ステラビアさん、有難う!Shaki Wine Barでの料理美味しい料理とワインのせいで、ついついワインも進んだ。ローマでも美味しいものが、実にリーズナブルに楽しめる。日本もこういう店がもっと増えてほしいなと、思う。

 ◆グラッチェ、イターリア! チャオ、ローマ!
 さて、いよいよローマともお別れ。最終日は観光の時間もなく、ホテル近くの酒屋さん(エノテカ)で最後の買い物をする。僕のお目当てはワインよりも、ウイスキー。それもオールド・ボトル。イタリアには俗に「イタリア回り」と言われるオールド・ボトルが数多く眠っているという噂を昔から聞いてきた。

 しかし、ローマやフィレンツェでも酒屋はあちこち覗いたが、そんなマニアックな店には出合わなかった。しかし、灯台もと暗し。泊まったホテルのすぐ側に、結構マニアックな酒屋があった(写真右)。ホテル近くの酒屋さん写真は撮れなかったけれど、アボット・チョイスの陶器瓶がごろごろ、ラベルがぼろぼろのマッカランとかも棚に見える。

 帰途、ロンドンに寄る(→ヒースローで買い物する)ことを考えて、ラフロイグの少し昔のオフィシャル(10年くらい前かな)を1本だけ購入。38ユーロだったから、まぁ良心的な値段か(酒屋の主人は英語がほとんどできず大変でしたが…)。

 そんなこんなでローマを後にして、ロンドン経由で帰国の途に。ヒースローの「Duty Free」では、モルトを忘れずに2本買い、これで2人の持ち込み制限ギリギリの6本。スーツケースや手荷物が重~い(次回は、航空便で別送することも真剣に考えねば)。

 ロンドン発関空行きの日航機は28日、無事に到着。夢のような毎日から、また現実の世界に引き戻された僕らでした。長々と書き連ねてきた旅日記もこれでおしまい。皆さま、お付き合い有難うございました。





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Last updated  2005/10/05 02:08:16 AM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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