4973039 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2008/10/26
XML
カテゴリ:BAR
 麻生首相が、高級料理店で食事をした後、連日のように一流(高級)ホテルのBarで飲んでいることに対して、野党やマスコミから批判する意見が出ています(僕のブログでは、政治と宗教と営利を目的とした勧誘などのテーマは原則としてNGにしているので、ここでは首相の政治的信条については触れません)。

 ホテルのBarで飲むことについて、首相は「ホテルのBarは別に高くない」「(首相が)居酒屋で飲んだら営業妨害って言われるだろ?」「聞いてんだよ、答えろよ!」と記者にムキになって反論しました。いささか大人げない物の言い方は好きではない僕ですが、この件に関しては首相を弁護したいと思います。

 一流ホテルのBarは、例えばスタンダードクラスのウイスキーなら、街場のBarで1杯700~900円くらいで飲めるところが、少なくとも1杯1000円~1300円くらいはするでしょう。カクテルも一般論として街場のBarよりは割高です(おそらく200円~500円くらいはアップ)。

 1杯いくらか分からないと不安でしょうが、街場のBarとは違って、ほとんどのホテルBarでは、1杯の料金を記したメニューを用意しているので、明朗会計です。また、「本日のおすすめウイスキー、カクテル」などと銘打ってリーズナブルな料金で提供してくれたり、At The Bar軽い付き出しが最初からサービスで付いてたりするところもあります。さらに、ホテルBarでは生演奏を聴かせてくれるところも多いのですが、ジャズのライブハウスなどとは違って、ミュージック・チャージを別にとるところはまずありません。

 なお、世界中でも日本だけに見られる「チャージ」という不可解な料金ですが、ほとんどのホテルで500円~1000円くらいはとられます。しかし、今朝の某新聞に載っていた「記者の体験ルポ」によれば、首相が愛用するホテル・オークラのBar「ハイランダーイン」では、なんとチャージ料はなかったとのこと! これには僕も少々驚きました。

 もっとも、この「チャージ」については、街場のBARでもとるところがほとんどなので、ホテルのBarだけを非難することはできません(銀座や北新地のBARでは、1500円~2000円!もの法外なチャージ料をとる店だってあります→そういう店に限ってロクなサービスしかありません)。

 ただし、一流ホテルのBarでは「チャージ」以外に、消費税とは別に必ず10~15%くらいの「サービス料」がかかってきます(この「サービス料」は街場のBarでは、「チャージの二重取りだ」と客に嫌われるのであまり見られませんが、銀座や北新地の「勘違い高級Bar」では堂々とこの「二重取りシステム」を導入している店も目立ちます。情けないことです)。

 従って、「チャージ(+サービス料)」のトータルについては、街場のBarより高いホテルもありますが、街場のBarとほとんど変わらない良心的なホテルも少なくありません。店の雰囲気は、高級ホテルだから当然とても落ち着いた、ゆったりした空間のところが多く、大声で騒ぐ柄の悪い客もまずいません(素晴らしい夜景というおまけが付いているBarもあります!)。

 結論としてトータルで考えた料金(お値打ち)では、一流ホテルのBarは街場のBarと比べて、決してそう高くなく、場合によっては街場のBarと同じか、よりリーズナブルなところもあると言うことです(上記のホテル・オークラのほか、僕の経験だと、大阪のロイヤルホテルのリーチ・バーや、リッツカールトンのザ・バー=僕のベスト1=などは考えようによっては、街場のバーよりリーズナブルかもしれません)。

 一流ホテルのBarは、決して一般人が飲めないような特別な場所ではありません。だから、この飲む場所だけで首相を批判するのは、ちょっと可哀想だと同情します(もちろん首相がどんな銘柄を飲んでいるのかは別にして、ですが…)。

 ただし、本当に庶民の声を肌で感じたいと思ったら、時には街場のBarに予告なく訪れて飲むなんて冒険も(もちろんSPの同伴は必要でしょうが)してみてはいかがでしょうか、麻生さん。「営業妨害と言われる」とのご心配ですが、僕は、「首相が訪れてくれるなんて名誉なことだ」と喜ぶ店主も多いと思いますよ。

 【おことわり】写真は日記内容とは直接関係ありません。悪しからず。

 【追記】ちなみに、僕はホテルのBarで飲む頻度は少ないです。その理由は料金の問題(本文でも書いたように、街場のBarではホテルより高い店だってあります)ではなく、僕が街場のBarのマスターやバーテンダーとの、ざっくばらんな会話が好きだからです。
 当然ですが、ホテルのBarにはマスター(店主)はいません。チーフ・バーテンダーはいても、従業員であることには変わりありません。次の時に訪れても、持ち場が代わっていることもあります。だから会話を交わしても、どうしても当たり障りのない内容が中心になってしまい、残念ながら「ざっくばらん」とはいきません。それが僕が街場のBarの方が好きな最大の理由かもしれません。


こちらもクリックして見てねー!【人気ブログランキング】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021/10/28 09:57:33 AM
コメント(8) | コメントを書く


PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。

▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。

▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Archives

Freepage List

Favorite Blog

「続^4・オムライス」 はなだんなさん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
きんちゃんの部屋へ… きんちゃん1690さん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.