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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2009/09/22
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テーマ:中国&台湾(3300)
カテゴリ:
 ◆あきれる交通マナー
 上海に着いて早々、空港からホテルまで送ってくれたHISの担当者=現地の中国人の方=から、「車道は右側通行で、赤信号でも右折できるので、歩行者が横断歩道を渡っていても強引に右折する車がほとんど。道路を横断する時には左側から車が来ないか十分注意すること」と言われた。s-IMG_5862.jpg

 まさにその通りで、上海で横断歩道を渡る時は命がけ。タクシーもマイカーも歩行者がいても強引に突っ込んでくる。ヒヤっとしたことは何度もあった。そのくせクラクションがやたら鳴らしまくる。近代化されて、少しは人間優先の社会になっていると想像した上海だが、交通ルールは車優先である。なんとかならんのかねぇ(写真左=人民広場駅そばの交差点)。

 ◆一般市民のマナーは
 車がそうだから、一般市民のマナーもあまりよくない。地元の方に言わせたら、「これでも北京五輪前に政府が始めたマナー向上運動で少しましになった」と言う。だが、地下鉄に乗る時の割り込みは目立ったし(しかも誰も注意しない!)、エスカレーターも「請左行右立文明乗梯」(歩く人は左側を、立つ人は右側に)という「注意書き」があるにもかかわらず、ほとんど守らない。s-IMG_5878.jpg

 車内での携帯電話のマナーもないも同然。元々、中国語はなぜか大きな声に聞こえるので、実にやかましいこと。不思議なのが、地下鉄が駅間走行中でも喋っていること。日本の地下鉄なら駅間は「圏外」になって通話不能だが、中国の携帯電話は謎だ。ついでに言えば、仕事中も携帯で無駄話をしているデパートや商店の従業員を数多く見かけた(日本なら処分ものだぞ)(写真右=お世話になったホテル前のコンビニ)。

 ◆観光地への案内板が少ない
 観光客が数多く訪れる上海だが、結構メジャーな観光地でも最寄り駅から道順や方向を示す案内板がとても少ない。最大の観光スポット「豫園」への最寄り駅「大世界」でも、地上に出た所にある大きな交差点に、なんで案内表示がないのか。郊外の超人気スポット「周荘」に着いた駐車場にも、案内板がまったくなかった。どうなってんの?!s-IMG_5858.jpg

 地下鉄・上海体育館駅でも同じだったが、周荘など郊外行きのバスが出発する「バスセンター」に行くには何番出口に出たらいいのか、まったく案内板がなかった。外貨獲得のために観光に力を入れている中国だが、まだまだ本当のサービスとは何かを知らない殿様商売をしている。観光局の役人は仕事せーよ(写真左=上海市人民政府庁舎)。

 ◆治安はいいのか
 大都会・上海ではそれなりに犯罪も多いと聞いた。今回は二人旅で、比較的治安のいい場所を安全な時間帯に行動していたので、犯罪に遭うことはなかった。しかし例えば、日本人相手に偽ブランド品を売っている連中に付いていけば、ぼったくりの店へ連れていかれると聞いた。地元の方からは「スリも多いから注意して! 歩いている時もかばんは体の前の方へさげること」と言われた。s-IMG_5918.jpg

 いくら近代化されたと言っても、かっては「魔都」と言われた街。市内には地方から出稼ぎに来ている労働者だけでも500万人いると言われ、上海人との貧富の差もあって、トラブルを起こすケースもあると聞く。昼間はまずどこを歩いてもまず大丈夫だろうが、夜は、大通りですら街灯が日本のようには多くないので、とくに女性の一人歩きはやめた方がいい(写真右=お土産に買った京劇役者の額。結構モダン)。

 ◆ニセ札に注意しろと言われても…
 地元の人から「ニセ札が多いので注意するように」と言われた。誰がつくっているのか知らないが、ニセ札がたくさん流通しているらしい。両替店でニセ札をつかまされることもあるという(だから、両替はほとんど事前に日本でやっていった)。確かに、買い物や食事をしてお金を払うと紙幣を鑑定機にかけている店をよく見かけた。s-IMG_5841.jpg

 しかし、我々日本人にはニセ札かどうかなんて分かるわけがない。つかまされたら運が悪かったと思ってあきらめるしかない。小さな商店や田舎の土産物屋さんに鑑定機がある訳などない。実際、僕だってニセ札と知らずに使ったかもしれない。だが、相手も何も不審がることもなく受け取り、それで世の中は回っていく。中国って、そんな国なんだと思うしかない(写真左=上海のBarはええよ…ほんまに)。

 ◆ぬるくて腹が立つ飲料類
 本編でも少し触れたが、レストランや食堂でもコンビニでも、とにかく飲料があまり冷えておらず、ぬるい。喫茶店で出てくる水までぬるい。中国人はこんなにぬるいのが好きなのか? 食事をする機会は計9回あったが、ビールがちょうどいい感じに冷えていたのは、3日目に食べた「上海姥姥」1軒のみ。s-IMG_5879.jpg

 ついでに言えば、コンビニで売っているペットボトル入りの中国茶や紅茶類に加糖のものが多いのには参った。日本のメーカー製の「お茶」や「烏龍茶」は当然無糖だが、売っていない店も多く、本当に困った。砂糖の入った緑茶なんて飲めたものじゃないと思うが…(写真右=南京飯店前の食堂街。全店を制覇したかったなぁ)。

 ◆カネをかけなくても美味しい店はある
 ツアー旅行をした人からよく聞くのが「食事がまずかった」という話。確かに、ツアーに付いてるお仕着せの店の料理はなぜかまずい。旅行社と契約していて、努力しなくても客が来てくれるからか。上海のような大都会なら、地元の人の舌もこえているし、中国全土から美味しい食材も集まってくるので、まずい店を探す方が難しいと思うが、残念ながらまずい店はある(僕らも今回1軒だけそういう店に出会ってしまった)。s-IMG_5796.jpg

 美味しい店に出会う「打率」を高くするには、(1)特定のガイドブックだけを信用しない(2)ネットでの口コミ情報をできるだけ集める(今は実にたくさん情報がある)(3)地元の人に教えてもらう(4)地元の人でにぎわっている店を選ぶ――に限る。僕らがこのルールにもとづいて今回選んだ店は1軒を除いてすべて及第点の店だった(写真左=周荘秋景)。

 ◆なんとかならんか量の多さ
 食べ物は美味しいのだが、1品の量の多さにはどこの店でも閉口した(唯一、「上海姥姥」は適量だったが…)。2人で旅行する場合、これが一番困る。たくさん種類を食べたいのだが、1品の量が多いので、せいぜい3~4品しか食べられないのがいつも悔やまれてならない。s-IMG_5679.jpg

 2日目に食べた「上海漁亭」という店で食べた酸辛湯(サンラータン)は、お店の人は「これは2人前だ」と言うが、どう見ても5~6人分くらいの量だった。中国のレストラン業界の方、このあたり何かいい改善策を考えていただけませんか?(コースのある店では、コースで頼んだ方が良かったのかな?)(写真右=「豫園」は必見!)。

 ◆言葉はできた方が楽しいに決まってる
 上海では、主に「上海語」という江南地域の言葉(方言)が話されていて、上海の方に言わせると、「北京人が上海語を話す人の輪に放りこまれたら、おそらく何を言っているのかほとんど分からないくらいの差」だと言う。しかし、今は中央政府の「普通話(標準語=北京地方の言葉)政策」のおかげで、上海でもよほどの年配の人でない限り、標準語が十分通じる。s-IMG_5662.jpg

 僕がこれまで学んでいたのは当然、標準語で、そのレベルはまったく自慢できるものではない。旅行中、僕の発音やイントネーション(四声)が悪くて、一度で通じないこともあったが、旅行で訪れた日本人が一生懸命中国語でしゃべっていると、上海の人たちは好意を持って必死で理解しようとしてくれて、最終的にはなんとかコミュニケーションがとれた(写真左=魯迅ゆかりの「内山書店」跡)。

 今回はせっかく上海を訪れるのだからと、僕は少しだけ上海語も覚えていった。「ノンホウ(こんにちは)」(標準語の「ニンハオ」)、「シャヤ(ありがとう)」(同「シエシエ」)、「ツェウェ(さようなら)」(同「ヅァィジェン」)の3つ。旅行中、基本は標準語で通したが、レストランの従業員らに御礼を言う際、上海語で「シャヤ」なんて言ったら、ニヤッと笑って、嬉しそうな表情を返された。s-IMG_5696.jpg

 僕の持論だが、外国を旅する時には現地の言葉を少しでも喋って、現地の人とじかに話した方が旅は絶対楽しくなるに決まっている。だから、どこへ行く際でもその国の言葉を学んでいく(4年前、イタリアへ旅した時は事前に3カ月勉強した)。相手の国の言葉でコミュケーションがとることで、相手の国への理解も深まるし、相手も日本人に好印象を持ってくれると思う。これこそが「草の根の民間外交」だと僕は信じている(写真右=「新天地」内の素敵な路地)。

 ◆改善の余地多い接客マナー
 これも本編でも少し書いたが、商店やデパートをはじめ、タクシーやバスの運転手、空港や航空会社の社員らの接客マナーはとにかく良くない。基本的に、客に対して、笑顔で接客したり、感謝の言葉を発したりすることは極めて稀だった(西洋人観光客の多い「豫園」や「新天地」ではまだましだったかも)。買った商品をバッグや袋にいれてくれたり、包んでくれたりという細やかなサービスも、デパート以外はまずなかった(日本がちょっと過剰ということもあるが…)。

 いまや資本主義経済にどっぷりと組み込まれ、中国でも最も近代化が進んでいると言われる上海がこれでは…。上海万博開幕まであと8カ月。「旅行者には笑顔を、客には『謝謝!』の一言を」という運動を、政府が音頭をとって真剣に取り組む時期に来ているのではないか。そして、せめて、旅行者が買った商品くらいは袋に入れるような心配り(サービス)ができる国になってほしいというのが僕のささやかな願いだ。





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Last updated  2009/09/24 07:48:28 AM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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