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スペイン初日(20日)は首都マドリッド(ちなみに現地の人は「マドリー」と発音する)。ドーハから約7時間のフライトで、午後2時前にバラハス国際空港に着いた。入国審査も無事終えて、HISの現地出迎えの方と合流。天気は快晴、9月にしては暑いくらいに暖かい。
本題に入る前に、スペインという国の基本情報を簡単に紹介しておこう。面積は日本の約1.3倍の約50万平方km、人口は約4700万人。1970年代前半まではフランコ総統による独裁国家だったが、75年にカルロス国王による立憲君主制に移行した後は、議会制民主主義の政治体制に変わった(写真左=マドリッドの観光の中心地「プエルタ・デル・ソル」)。 スペインは単一民族の国と思われがちだが、実は地域ごとにいくつかの民族に分かれる(見た目はあまり区別はつかないが)。当然、言葉も標準スペイン語(カスティージャ語)のほか、バルセロナなどカタルーニャ地方のカタラン語や、バスク語、ガリシア語などさまざまな方言が存在する(共通する部分もあるが、かなり違う言語も)。 現代では、標準スペイン語が公用語になっているので、スペイン国内なら一応どこでも通じる(しかし地域意識が強いため、今でも、例えばバルセロナの人同士はスペイン語でなく、もっぱらカタラン語でしゃべっているとか)(写真右=トレド行きの切符を買ったチャマルティン駅構内)。 さて、バラハス空港からホテルまでは約30分弱と意外と近く、あっという間に到着。マドリッドでのホテルは、市内北部のターミナル「チャマルティン駅」ビルにある「ホテル・ウサ・チャマルティン」。チャマルティン駅は「RENFE(スペイン国鉄)」のターミナルで、フランスやポルトガルなどへの国際長距離列車の出発駅にもなっているが、見た感じはそう近代的な感じはしない(市内南部にはもう一つ「アトーチャ駅」という大きなターミナルがあり、国内各地への長距離列車のメインの始発駅)。 ホテルは一応「4つ星クラス」ということだが、マドリッドの主な観光スポットはどちらかと言えば、市内の南半分に集中している。フリー・プランでは基本的に立地も含めてホテルは選べないが、観光旅行と分かっているのにこんな立地の不便なホテルをあてがうHISの神経にあきれる。どうみてもビジネス客がメインのホテルだろう。いまさら文句を言っても後の祭りだが…HISを信用しすぎた(後で分かったことだが、他の旅行会社では、ホテルは選べないけれど立地のエリア指定はできるフリー・プランもあった)。 それはともかく、チェックインした僕らは、まず翌日のトレド行きの電車の切符を買うためにチャマルティン駅の窓口へ。トレドまでは直通の快速電車(全席指定)で約30分の距離だ。切符を買うにはまず日本の銀行のように、整理券を取って、その番号が窓口に表示されるのを待つ。さぁ、スペインで最初にスペイン語を使う機会だ。通じるかどうか内心少しドキドキ。 僕らの順番が来た。窓口のお姉さんは「オラ!(こんにちはー)」と明るい笑顔で応対してくれる。「オラ! ドス・ビジェテス パラ トレド パラ マニャーニャ、デ イーダ イ ブエールタ、ポル ファボール(明日のトレドまでの切符を2枚ください。往復で)」と覚えたフレーズを伝える僕。「シ、ムイ・ビエン(はい、了解)」とお姉さん。「通じたぞー」と喜ぶ僕(写真右=マドリッドの名所「サン・ミゲル市場」内にはバルも)。 トレド行き電車は1時間に1~2本の割でたくさん出ている。当然、「ア ケ オラ(何時のにします)?」と聞かれます。あすの午後12時20分マドリッド発で行って、16時18分トレド発で再びマドリッドまで戻りたい僕らだが、それをスペイン語で説明するのは大変なので、日本で事前に「RENFE」のホームページで時刻表をプリントアウトし、希望列車のところにマーカーで印しておいた。そして、それをお姉さんに見せて、「エスト トレン ポル ファボール(この列車でお願い)」。切符(写真左上)は無事、発行されました! ムーチャス グラシアス! トレドへの切符を手に入れた僕らは早速、マドリッドの観光スポットへ。チャマルティン駅からアトーチャ駅まではセルカニアスという国鉄の地下新線がつながっていて、アトーチャ駅までは約15分ほど行くことができる。しかし、観光スポットの多いのは地下鉄の「ソル(Sol)」という駅の周辺なので、“慣れる”ことも考えて初の地下鉄体験に向かった。 地下鉄のチャマルティン駅からソル駅までは約25分くらい。駅間はわりと短いが、到着まで駅が12もあるので、結構時間がかかる。ようやくソル駅に着いて地上に出ると、そこは「プエルタ・デル・ソル」(太陽の門)という名の広場となっており、マドリードっ子の待ち合わせの名所といい、東京で言えば、新宿が渋谷のような賑わい。平日なのにやたら人が多い。観光客っぽいのもたくさんいる。 とりあえず、この広場から歩き始め、あたりをふらふらと散策する。しばらく歩くと、もう一箇所、ガイドブックにもよく登場する「マヨール広場」に出た。この広場の周辺は、カフェやバルの密集地帯。10歩歩けばバルに当たるという感じ(マドリッド市内にはいったい何軒バルがあるんだろう?)。途中、近くにある観光名所「サン・ミゲル市場」に立ち寄る。 ヨーロッパの古い、歴史ある街はイタリアもそうだが、旧市街は石造りの建物がほとんどだ。そして四方が建物に囲まれた、大小さまざまな石畳の広場が町中のあちこちにあり、とても素敵な雰囲気を醸し出している。広場は人々の娯楽や集会や宗教行事に使われ、時には裁判や処刑の場にもなったが、そんな歴史が染み込んだ場所、空間にいると、一瞬タイムスリップしたような気分に浸れる。老朽化すればすぐ街を作り変えるどこかの国と大きな違いだ。 さて、時差を忘れて歩いていると、そろそろ腹が減ってきた。今夜の晩御飯は、もちろんバル。まずは前菜代わりに、サンタアナ広場近くにあるエビ料理が名物のバル「ラ・カーサ・デル・アブエロ」(La Casa del Abuelo)へ=写真左。ここで、名物のエビの鉄板焼(写真右)をアテにビールで喉を潤す。塩、胡椒だけでシンプルで焼いた、やや大ぶりのエビだが、頭から丸ごと食べられれる。身も甘くて美味しい。 1906年創業というこのバルの店内は、長い歴史の重みが感じられる落ち着いた内装。向かいにも同名の支店があるが、商売繁盛で店を増やしたのだろう。同じく名物のエビのアヒージョ(ニンニク・オイル煮)も味わいたかったが、もう一軒はしごを予定しているので、断念(まぁ、アヒージョは今では日本でも結構美味しいのが食べられるし…)。 アブエロを出た後、次はおそらくマドリッドで一番有名で、一番にぎわっているバルと言ってもいい「ムセオ・デル・ハモン」(Museo del Jammon)へ=写真左。有名店に旨い店なしとも言うが、大阪のバル・キンタのマスターからも「話のタネに行ってみるのも悪くないよ」と言われてたので、ここに決めた。 「生ハム博物館」という名を持つバルは、元々は肉屋さん。1Fは販売コーナーと立ち飲みのスペース=写真右。2Fがテーブル席になっている。少々歩き疲れた僕らは、2階席を希望する。「ドス コパ デ セルベッサ(ビールをグラスで2杯)、ポル ファボール」と頼み、再びビールで乾杯。 「ムセオ…」の名物は当然、生ハム。選びきれないほどかなりの種類がある。よく分からないのでメニューの写真を見て、盛り合わせっぽいのを頼む。そうそう、頼む際に大事なことは、スペインのタパスは1人前の量がとんでもなく多いので、「ラシオン」(1人前=日本の3~4人分はある!)ではなく、「メディア・ラシオン」(半人前)というサイズで頼むこと。 「メディア…」サイズ(写真左)でようやく日本の2~3人分という感じ。いったいスペイン人の胃袋はどうなっているんだ!(アンダルシア地方のバルでは、「タパ」=1~2人分=というさらに小さいサイズで頼めるが、ここはマドリッドだ)。 予想通り出てきた生ハムも、もう2品頼んだカラマーレス・フリートス(イカのリング揚げ)=写真右下=も、エンサラッド・ルサ(ポテト・サラダ)も、「メディア」サイズのはずなのに、桁外れのボリューム。もう1~2品食べたかったのに、当てが外れた(日本人はたくさん種類を食べたいのに、スペイン人も少分量で出すサービスを考えてほしいなぁ…)。 僕らが店に入ったのは、スペイン人の晩御飯にはまだ早い6時半頃だったが、8時頃になるとさすがに2Fにも客が増えてきた。ドイツ人らしき隣の年配の6人グループは料理が来る前に、ワインでテーブルにあるパン(たいして旨くない味だった)ばかりパクパク食べている。 「そんなに食べたら生ハムがおなかに入らないぞー」と言ってあげたくなるが、いやいや彼らも西洋人だからきっと胃袋の造りが違うのかもしれない。そのうち、25人くらいの日本人団体客も入ってきた。客層は1Fが地元客、2Fが観光客中心という感じか。 さて、そんなこんなで腹いっぱいになった僕らは、翌日のことを考えて早めにホテルへ引き上げることに。考えてみたら、日本を出てから(途中、機内で少し仮眠はとったけど)30時間以上も起きている。でも、不思議とそう眠くはない。旅先の新鮮な出会いが好奇心を刺激してくれるおかげだろう。夢のスペインで第一歩。あすはどんな出会いが待っているだろう。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 [旅]カテゴリの最新記事
この先、楽しみにしています (^_^)。 (2011/10/05 10:27:14 PM)
はなだんなさん、コメント有難うございまーす。全10回ほどの連載になるかと思いますが、最後までどうかお付き合いくださいませ。よろしくお願いいたします。(2011/10/06 11:29:38 PM)
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