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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2012/06/28
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【おことわり】レシピやスタイルは標準的なもので、絶対的なものではありません。文献やバーテンダーによっては違う割合、材料、スタイルでつくっていることもあります/レシピの丸カッコ内の数字(単位)はmlです。


◆カクテル ―― その誕生にまつわる逸話(2012年版:ABC順)(7)

 20. ブラック・ベルベット(Black Velvet)


【レシピ】黒ビール(100)、シャンパン(または白のスパークリング・ワイン)(100)
【スタイル】ビルド  【グラス】シャンパン・グラス

 1861年、ロンドンの「ブルックス・クラブ(The Brook's Club)」のバーテンダーが、亡くなったアルバート王子(ビクトリア女王の王子)を追悼するために考案したと伝えられる(出典:Wikipedia英語版)。その後、19世紀後半からヨーロッパ各地に広まった。

 カクテル名は、王子の葬儀の際、参列者が身にまとった黒いベルベットの喪服をイメージしたとも、黒ビールとシャンパンが生み出すきめ細やかでクリーミーな泡からの連想とも言われている。

 ハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)のカクテルブック「Harry's ABC Of Mixing Cocktails」(1919年初版刊)ならびにサヴォイ・カクテルブック(1930年刊)で紹介されている。黒ビールは当初、ギネスなどスタウト指定だったが、今日では黒ビールであれば何でも構わないとされる。

 【確認できる日本初出資料】カクテール全書(木村与三男著、1962年刊)。

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 21. ブラッド & サンド(Blood and Sand)【2016~19年改訂新版】で記述内容を更新しました。そちらをご覧ください。

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 22.ブラッドハウンド(Bloodhound) 

【レシピ】ジン(35)、ドライ・ベルモット(15)、スイート・ベルモット(15)、イチゴ(2個)=潰したもの、クラッシュド・アイス、飾り=イチゴ(1個)
【スタイル】シェイクまたはブレンダー  【グラス】ラージ・カクテルグラス

 1920年代のロンドンで生まれたと紹介されることが多いが、米国で出版された「173 Pre-Prohibition Cocktails」(トム・ブロック著、1917年刊)ですでに紹介されており、少なくとも1910年代には米国には伝わっていたことは間違いない。

 誕生当初は、イチゴではなく、ラズベリーを使っていたという。カクテル名の「Bloodhound」は、鼻がよく効くために警察犬としてよく使われる犬種の1つ。なぜこの名が付けられたのかは不明。

 1922年、ロンドンでマンチェスター公が考案したという説もある(出典:ハリー・マッケルホーンのカクテルブック=1919年刊=やPBOのHP等)が、裏付ける資料は明示されていない。

 今日では、材料をすべてミキサーで混ぜるのが一般的だが、ミキサーがまだ発明されていなかった誕生当初は、シェイク・スタイルが主流だったという。日本へ伝わったのは意外に遅く、第二次大戦後と思われる。

 【確認できる日本初出資料】オーソドックス・カクテルズ(落合芳明著、1955年刊)。


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Last updated  2021/07/03 10:57:48 AM
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うらんかんろ

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汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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