テーマ:カクテル大好き!(496)
カテゴリ:カクテル誕生の逸話
【おことわり】レシピやスタイルは標準的なもので、絶対的なものではありません。文献やバーテンダーによっては違う割合、材料、スタイルでつくっていることもあります/レシピの丸カッコ内の数字(単位)はmlです。
◆カクテル ―― その誕生にまつわる逸話(2012年版:ABC順)(7) 20. ブラック・ベルベット(Black Velvet) 【レシピ】黒ビール(100)、シャンパン(または白のスパークリング・ワイン)(100) 【スタイル】ビルド 【グラス】シャンパン・グラス 1861年、ロンドンの「ブルックス・クラブ(The Brook's Club)」のバーテンダーが、亡くなったアルバート王子(ビクトリア女王の王子)を追悼するために考案したと伝えられる(出典:Wikipedia英語版)。その後、19世紀後半からヨーロッパ各地に広まった。 カクテル名は、王子の葬儀の際、参列者が身にまとった黒いベルベットの喪服をイメージしたとも、黒ビールとシャンパンが生み出すきめ細やかでクリーミーな泡からの連想とも言われている。 ハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)のカクテルブック「Harry's ABC Of Mixing Cocktails」(1919年初版刊)ならびにサヴォイ・カクテルブック(1930年刊)で紹介されている。黒ビールは当初、ギネスなどスタウト指定だったが、今日では黒ビールであれば何でも構わないとされる。 【確認できる日本初出資料】カクテール全書(木村与三男著、1962年刊)。 ************************************** 21. ブラッド & サンド(Blood and Sand)【2016~19年改訂新版】で記述内容を更新しました。そちらをご覧ください。 ************************************** 22.ブラッドハウンド(Bloodhound) 【レシピ】ジン(35)、ドライ・ベルモット(15)、スイート・ベルモット(15)、イチゴ(2個)=潰したもの、クラッシュド・アイス、飾り=イチゴ(1個) 【スタイル】シェイクまたはブレンダー 【グラス】ラージ・カクテルグラス 1920年代のロンドンで生まれたと紹介されることが多いが、米国で出版された「173 Pre-Prohibition Cocktails」(トム・ブロック著、1917年刊)ですでに紹介されており、少なくとも1910年代には米国には伝わっていたことは間違いない。 誕生当初は、イチゴではなく、ラズベリーを使っていたという。カクテル名の「Bloodhound」は、鼻がよく効くために警察犬としてよく使われる犬種の1つ。なぜこの名が付けられたのかは不明。 1922年、ロンドンでマンチェスター公が考案したという説もある(出典:ハリー・マッケルホーンのカクテルブック=1919年刊=やPBOのHP等)が、裏付ける資料は明示されていない。 今日では、材料をすべてミキサーで混ぜるのが一般的だが、ミキサーがまだ発明されていなかった誕生当初は、シェイク・スタイルが主流だったという。日本へ伝わったのは意外に遅く、第二次大戦後と思われる。 【確認できる日本初出資料】オーソドックス・カクテルズ(落合芳明著、1955年刊)。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/07/03 10:57:48 AM
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