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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2013/04/30
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【おことわり】レシピやスタイルは標準的なもので、絶対的なものではありません。文献やバーテンダーによっては違う割合、材料、スタイルでつくっていることもあります/レシピの丸カッコ内の数字(単位)はmlです。

 ◆カクテル ―― その誕生にまつわる逸話(2012年版:ABC順)(46)

 136.ウイスキー・マック(Whisky Mac)

【レシピ】スコッチ・ウイスキー(45)、ジンジャー・ワイン(適量) カット・レモン ※ジンジャー・ワインは英国の特産。ショウガの根の粉末を白ワインに浸し、熟成させたリキュール
【スタイル】ビルド   【グラス】トール・グラスまたはロック・グラス

 「マック(Mac)」の名は19世紀、このカクテルを考案したインド駐在の英陸軍大佐マクドナルド氏(Colonel MacDonald)の名に由来すると伝わる(出典:Wikipedia英語版)。

 現在では、スピリッツにジンジャー・ワインを加えて飲むスタイルのことも、「***マック」と言うようになっている。そこそこに知名度はあるカクテルだが、意外なことに、欧米のカクテルブックでの紹介例はほとんどない。

 【確認できる日本初出資料】カクテル入門(福西英三著、1982年刊)。

  ************************************

 137. ウイスキー・ミスト(Whisky Mist)

【レシピ】ウイスキー(60)=ブレンディドが基本、クラッシュド・アイス、レモン・ピール、潰したミント(お好みで)
【スタイル】ビルド   【グラス】ロック・グラスまたはトール・グラス

 誕生の経緯や時期は不明。「ミスト(Mist)」とは「霧」の意。クラッシュド・アイスをいっぱいに詰め、キンキンに冷やされたロック・グラスの表面が白い霧(ミスト)のようになる様から、この名が付いたと言われる(出典:文献やWebの専門サイト多数)。

 1960年代までは、「スコッチ・ミスト(スコットランドの霧)」という呼び名が一般的だったが、その後ベースのスピリッツに、ブレンディド・スコッチ以外のバーボン、アイリッシュ、ライなど他のウイスキーを使うことも多くなったため、「ウイスキー・ミスト」の名で定着するようになった。

 欧米のカクテルブックで紹介されることは意外に少なく、確認できた限りで一番古いのは、ヴォーグ(Vogue)・カクテルブック(1982年刊)。日本に伝わったのは戦後と思われる(おそらく米占領軍によって?)。

 【確認できる日本初出資料】世界コクテール飲物事典(佐藤紅霞著、1954年刊)。  

  ************************************

 138. ウイスキー・サワー(Whisky Sour)

【レシピ】ウイスキー(45)、レモン・ジュース(20)、シュガー・シロップ1tsp、ソーダ(適量)、氷、飾り=レモン・スライス、マラスキーノ・チェリー
【スタイル】ビルド   【グラス】サワー・グラスまたはロック・グラス

 20世紀初めに誕生した、代表的な古典的なカクテルの一つだが、詳しい誕生の由来は不明。「サワー(Sour)」とは元来「酸っぱい、酸味のある」という意味。カクテルでは、スピリッツなどベースの酒にレモン・ジュース(酸味)と糖分(甘味)を加えた飲み物のことを指す。

 ハリー・マッケルホーンのカクテルブック「Harry’s ABC Of Mixing Cocktails」(1919年初版刊)で紹介されているほか、サヴォイ・カクテルブック(1930年刊)、カフェロイヤル・カクテルブック(1937年刊)など初期の文献には必ず登場する。

 ベースを別の酒に替えた「ブランデー・サワー」「ジン・サワー」「ラム・サワー」など、様々なバリエーションが存在する。日本にも比較的早く1920年代後半~30年代前半には伝わったと思われる。

 【確認できる日本初出資料】スタンダード・カクテルブック(村井洋著、NBA編 1936年刊)。


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Last updated  2021/05/14 09:31:50 AM
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うらんかんろ

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汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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