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カテゴリ:日本SF・ファンタジー
まだ見ぬ冬の悲しみも ハヤカワSFシリーズは、こうでなくっちゃ! 山本 弘の6篇を収録した短編集で、これが大傑作!名作!力作!もう褒め言葉がない! タイムトラベル実験によって向かった6カ月前の世界は、すべてが燃えあがり、あらゆる生命が死滅していた―ノリはライトだけど恐ろしい結末の表題作。 謎の異星生命体とのコンタクトを描いた「メデューサの呪文」は、スワニスラフ・レムの切れ味がある傑作。 アキバ系の主人公による「シュレディンガーのチョコパフェ」は、物理学、哲学など宇宙とはなにか、アイデンティティーとは何かなど、宇宙の根幹を追究する力作。 小生のような中年SFファンならノックアウトものの「闇からの衝動」 どの作品も水準を軽く超え、SFの地平線・水平線を見る思いがしました。 ガジェットの羅列だけで未来を描くような最近のSFには無い、すばらしいコアなSF。 文章もさすがにこなれていて読みやすい上に、チャレンジ精神やSF・愛を感じる名品6篇。 あらためて「ハヤカワSFシリーズは、こうでなくっちゃ!」と叫びたい気分です。 火星ノンストップ ◆筒井 康隆 (著)「銀齢の果て」 ◆小松左京 /谷甲州(著)「日本沈没(第2部)」 ◆山田 正紀 (著)「神狩り 2 リッパー」 ◆谷 甲州 (著)「パンドラ (上) (下)」 ◆小川 一水 (著)「老ヴォールの惑星」 ◆谷口 裕貴 (著)「ドッグファイト」 ◆町井 登志夫 (著)「血液魚雷」 ◆藤崎慎吾 (著)「ハイドゥナン〈上〉〈下〉」 ◆林 譲治 (著)「ストリンガーの沈黙」 ◆石黒 耀 (著)「死都日本」 ◆池上 永一 (著)「シャングリ・ラ」 ◆恩田 陸 (著)「ねじの回転」 ◆機本 伸司 (著)「メシアの処方箋」 ◆機本 伸司 (著)「僕たちの終末」 ◆荒俣 宏 (著)「妖怪大戦争」 ◆菅 浩江 (著)「おまかせハウスの人々」 ◆有村 とおる (著)「暗黒の城 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.02 15:43:50
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