カテゴリ:旅行記 モンゴル '00.6月
私の親友「きょん」さんは今もペルーへ添乗中。 お気の毒に...、特にあの国で他人のお世話をするなんて、私には到底無理な話です。。 どうも今回は面白い(かな?!)出来事があるそうで。。 21日の日曜日、ペルーで国勢調査があり、その日は『外出禁止令』が出るのだそう。 国民だけでなくツアー客もというのだから、これは添乗員さんとしては大変なことと思います。 ホント、お気の毒に...。 朝8時から夕方6時までだなんて、貴重な旅行の一日が丸々台無しになってしまいますよねぇ。 ツアー客の外出禁止は除外してもらおうと働きかけていたらしいけれど、どうなったことやら、、(^_^;) 海外へ出ると、こういう私達には想像もつかないお国柄に遭遇することってありますよね。 私の体験上、最も面白く興味深かったのがモンゴルでの出来事です。 モンゴルの首都ウランバートルから車で走ること1時間。 目の前に大平原が広がります。 そこに住(ゲル)を構える遊牧民のお宅で2泊3日のホームステイをしたことがあります。 本当に何もない。 ただただ平原が広がるばかり。 トイレはもちろん! 青空トイレです!! 道らしきものは どこにもなく、遊牧民の方達はどうやって方角を知るのか私には全く理解できませんでした。 360度の大平原。 私がモンゴルを訪れた時、ちょうど大統領選挙の直前でした。 子供達や牛馬達と走り回って遊んだ長い一日も終わりに近づいた頃、 どこからとなく馬に乗って 立候補者の応援の方がやって来たのです。 外はまだ明るかったけれど、夜の8時は過ぎていたと思います。 しばらく家長のお父さんと政治について(だと思います)話し込んでいました。 私達はゲルに入れてもらえず、いつまでも外で遊んでいました。 昼間は優しく くだけた笑顔のお父さんが、真面目な難しい表情で男性とゲルから出て来ました。 二人はまだ話が終わらない様子。 真剣そのものです。 話しが終わると、その男性はまた馬に股がって颯爽と走り去っていきました。 映画のワンシーンのようで、カッコいい♪って思いましたよ。 モンゴル語はやっぱり さっぱり分からない私。 でも、その真剣さだけは伝わってきました。 自分達の国の行く末について、責任を持って一生懸命考えている お父さんも格好いいと思いました。 こんな選挙活動風景も面白かったのですが、一番私の興味を引いたのが、その男性が被っていた帽子です。 彼の頭には《チンギスハーン》の顔を描いたバッチが輝いていました。 誰が立候補しようと、モンゴルの父はチンギスハーン!! 彼以外にないのでしょう。 自分達の国の遠い栄光を今も誇りに思い、「チンギスハーンよ、再び!」といった感じでしょうか。。 21世紀を目前にした、過去の偉大なる国父に触れ、モンゴルの血肉を感じた不思議な時間でした。 ただの観光よりも ずっとモンゴルが近くになった特別な思い出です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.24 13:02:43
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