カテゴリ:旅行記 ペルー '02.3月
ピザがとっても美味しいお店でした。【'02.03.15】 『インカ・マヤ・アステカ展』にはマチュピチュのジオラマが置かれてあります。 ここで、私のすぐ後ろにいた女性二人の話し声が聞こえてきました。 「私がマチュピチュへ行った時、天候が悪くて遺跡に入れなかったんだよね。」 「え~、そんなことってあるの?」 「また行くにしても、簡単には行けないよねぇ~。」 ご存知、マチュピチュは「空中都市」の異名を持ちます。 遺跡に入れないからといって、「じゃあ、遠くから眺めましょうね」、、って訳にはいかないのです。 マチュピチュは、チケットを買って、ゲートをくぐって、そして"くねくね"した山道を登りつめてはじめて、"あの"姿を現します。 地球の裏側まで行ったのに遺跡に入れないという不運なことは非常に稀だと思いますが、 今後行かれる方には余裕のある日程の組み方をお薦めしますね。 クスコからの日帰りはちょっと勿体ないように思います。 * * * クスコからマチュピチュへ向かう時、 大抵の方は『アウトバゴン』という特急列車を利用することになるでしょう。 『アウトバゴン』には車内販売のサービスもありますし、時にはアンデスの音楽を流してくれます。 列車の中で購入したそのCDは、今でも私のお気に入りです。 ジェシー率いる私達7名はマチュピチュからクスコへの帰り、オリャンタイタンボというインカ帝国時代の要塞跡のある町までその列車に乗りました。 そこで、私とオーストラリア人・パトリシアと向き合う形でアルゼンチン人のご夫婦が座りました。 真ん中にはテーブルがあります。 マチュピチュを出発して数分、お喋りなパトリシアが黙っているはずがありません。 気が付けば私達4人は、パトリシア中心に会話が弾んでいました。 パトリシアはオーストラリアから持ってきた小さなコアラの人形やオーストラリアの名所の写真などを拡げ、私達に説明します。 オーストラリアの"90マイル・ビーチ"の写真を前に私は、 「NZにも90マイルビーチがあるよ!」と"つい"口を挟みました。 するとパトリシア、 「NZはなんでもオーストラリアの真似をするんだからっ!!」 珍しく少し"ムッ"とした表情です。 *オーストラリアとNZの仲があまりよろしくないのは、まんざら嘘ではないようです。。 少しして、アルゼンチン男性がコーヒーを飲みはじめました。 その時、私は"ふっ"と思いついたように、彼に言いました。 「今、アルゼンチンの硬貨を持ってるの?」 持っているなら見せてほしいなぁ、というのが本心。 「荷物の中にあると思うよ。」 人の良さそうなその彼は、親切にも頭上の棚に乗せてあった荷物から硬貨を取り出そうとしました。 その時です。 列車は大きなカーブに差し掛かり、大きく"ぐらっ"と揺れました。 彼の体も大きく傾きます。 あっ! パシャ~!! w(☆o◎)w 彼が手にしていたコーヒーが、彼の前に座っていたパトリシアのズボンにかかってしまったのです。 その日のパトリシアが履いていたのは"真っ白"なズボン!! Oh!!! No!!!!! \(◎o◎)/ 白色に茶色の大きなシミが広がります!!! 誰もが驚きました。 誰もがパトリシアの反応を見ていました。 「きゃはははははは!」 パトリシアは車両いっぱいに響き渡る甲高い声で笑いだしました。 私は一瞬、彼女の気が触れたのではと思ったほど。 その後の彼女がとった行動は、、。 そこら中の乗客に、 「見て、見て!! 私のズボン、こんなになっちゃった!!」と見せびらかし始めたのです。 「ごめんなさい。」、、私とアルゼンチン男性のお詫びの言葉にも、 「気にしなさんな。こんな愉快なことはないわ!!」 まるで、みんなの注目を一身に浴びたことを喜ぶかのように、、。 この日から、私の中にあるオーストラリア人のイメージは、世界一おおらかな国民性。 今日もあの列車は様々な思い出を乗せて、マチュピチュへと向かっていることでしょう。 パトリシアは今もあの列車での出来事を忘れずにいるでしょうか、、、。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.20 21:45:46
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