カテゴリ:旅行記 オーストラリア '02.2月
どことなく西部劇に出てきそうな雰囲気でしょ!? アリス・スプリングス到着後、私は空港から真っ直ぐホテルへと向かいました。 ホテルがツアーの出発点です。 そこで、同じツアーに参加の、しかもシドニーから同じ飛行機だったというM子と知り合いました。 彼女は、見るからに清潔感のある知的な人で、しかもアクティブな魅力を持ち合わせていました。 聞けば、私より7歳も若いとのこと。 あっという間に打ち解けた私達は、ツアー最終日まで常に行動を共にしました。 陽射しが強く、気だるい真夏の昼下がり、 二人でアリス・スプリングスの街中を歩いていた時のこと。 アリス・スプリングスのあるノーザン・テリトリーは、オーストラリアの先住民アボリジニが多く生活している地域です。 シドニーやブリスベンなどで出会う観光客相手のアボリジニ人と違って、過去に差別を受けてきた貧しい人達が多いのです。 当時、ホームレスのような人が至る処にたむろしていました。 少し悪臭も漂います。 私は、それまで そんな独特の場所に足を踏み入れたことがありませんでした。 東海岸など大都会のイメージしかなかったオーストラリアの、私が知らなかっただけの最もオーストラリアらしい一面だったに違いありません。 マオリとも違う、もっと薄汚れた先住民らしい先住民。 頭の中では人種差別は最低だと分かっていても、敢えて自分からその中に入りたいとは思いませんでした。 何故か、彼らの中心人物らしき大きな体をした初老の男性が近付いてきました。 見た目より随分と若かったのかもしれませんが。 今でも忘れられない印象的な目で、彼は真っ直ぐに私を見ます。 私は身体中が強ばりました。 彼が口を開いたとたん、 「食べちゃう!」 そう日本語で聞こえました。 ひぇ~~~!( ̄○ ̄;) た、食べられちゃう?! 私は、逃げるように早足でその場を立ち去りました。 M子が追いかけて来ます。 「どうしたっていうの?」 「だって、あの人、私のこと食べちゃうぞって言うんだもの。」 「何、言ってんの! 彼はpicchukoに笑顔で"Welcome!"って言ったんだよ。」 へっ? 思えば、アボリジニ人であるあの男性が、いきなり日本語を喋る自体おかしな話です。 (^_^;)(^_^;)(^_^;) 「だって、そう聞こえたんだもん!」 それは、彼の姿から私が思い込みで勝手に想像したに過ぎません。 しかも笑顔だったなんて、、。 ごめんなさい。 この思い込みが すでに差別なのですね。 ごめんなさい。 でも、あれから どうしてもアボリジニ人が苦手な私。 どうしても私には恐く感じた彼の目が脳裏に焼き付いて離れないのです。。 ごめんなさい。 好きだと感じるものが自分にとって大切なものであることはもちろん、 もしかすると、苦手や嫌いと感じるものが自分に与える影響って思う以上に大きいのかもしれませんし、何か深い縁があるのかもしれませんね。 あぁ~、私の運命の人がアボリジニ人だったらどうしよう! (T_T)(>_<)σ(^◇^;)。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.13 22:31:33
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