カテゴリ:映画・DVD
パリという ただそれだけで、場末の酒場までもが絵になるよう。 低い かすれたピアフの歌声が流れてきそうです。 * * * 「あなたの愛と理解と許しがほしかった。ごめんなさい。」 そう呟いて、ジャンヌ・エビュテルヌは6階の窓から身を投げます。 お腹の中に、モディリアーニの子供を宿しながら、 短い生涯を終えたモディリアーニの後を追って、、、。 今年のマイブームであるモディリアーニ。 まだ誰もが寝静まる早朝、2004年製作映画『モディリアーニ ~真実の愛~』を観ました。^^ 実は、この映画の2年後に製作された「クリムト」が私的に大きく期待外れでしたので、なかなか「モディリアーニ」を手に取る気持ちになれなかったのです。 けれど、モディリアーニのこの映画は、私好みに仕上がったものでした。 特にモディリアーニの妻ジャンヌ演じるエルザ・ジルベルスタインは、まるでモディリアーニの作品から抜け出てきたのかと思うほど。 少し傾げた長い首、虚ろな瞳、帽子の被り方までも彼の描くジャンヌにそっくりです。 確かに、実物のジャンヌもそれは美しい女性でしたけど、彼女の内面を知らない私にはエルザの方がモデルに相応しいと感じるくらいですね。 モディリアーニ役のアンディ・ガルシアもセクシーで、見事に役になりきった演技でしたが、少し太り気味? 結核を患ったモディリアーニにしては、あまり病弱そうに見えませんでした。あはは。 私のイメージより"太っ!"と見た瞬間に感じたのは、ピカソ役のイラン人 オミッド・ジャリリもそうですね。 メタボを除けば、クセのある天才画家の風貌を上手く表していたと思います。(笑) この映画、かなり脚色しているらしいけれど、当時 貧しい画家達の集ったモンパルナスの雰囲気や、巨匠ルノワールとの出会いなど大変興味深く見ました。 特にルノワールを演じたおじいちゃんのくるくる変わる表情と、アルコールに溺れるユトリロとの友情が対象的ですが面白かったかな。 あ、ピカソとの駆け引きも最高ですね☆ ただ、誰よりもジャンヌに感情移入してしまった私は、途中 早送りしながら見た部分があります。 この世界にじっくり入り込むには悲しすぎたのです。 麻薬と酒と女に溺れた若き天才画家モディリアーニ。 その彼に献身的な愛を捧げるジャンヌ・エビュテルヌ。 彼なしでは生きていけなかった彼女の最後の涙が印象的でした。 映画を見終えて、予想以上にのめり込んでいた自分に気付きました。 不思議な魅力の映画ですね。 あぁ~、大阪のモディリアーニ展へ行きたいなぁ~☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.23 16:51:47
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