カテゴリ:お遍路さん
高校3年の春のこと、ある事情で学校を退学することになった友達に会う為に、私は校外模試をさぼって高知市内へ出掛けました。^^ 私学に通った私の周りには、県外から来た友達が何人もいました。 高知出身の彼女もそのひとり。 それは雨降りの日だったように覚えています。 傘の下、二人で第30番札所「安楽寺」へお参りし、大学受験の合格を祈願しました。 高知城から歩いていける距離だったと思います。 ところが、最近手にした本にはどれも第30番札所は「善楽寺」とあります!!! なんで~、なんで~????? 私は何度も首をひねりました。┐(’~`;)┌ * * * 土佐で最も古くから開けた「善楽寺」は、明治元年の廃仏毀釈により廃寺となりました。 それにより、本尊である阿弥陀如来は「安楽寺」へ、大師像は「国分寺」へ移されました。 昭和4年、大師像や寺宝が戻り、善楽寺は第30番札所として復興します。 ところが、安楽寺へ渡った本尊はかえってこない。。。。。 そればかりか、安楽寺までもが第30番の札所を名乗り一歩も譲らないものですから、、、 さぁ~、大変☆☆☆ 当時、2ヶ所もある第30番は遍路迷わせの札所として有名だったようです。 数々の揉め事や裁判までも経て、平成6年1月1日に第30番札所は「善楽寺」、その奥の院が「安楽寺」として今日に至っているそうです。 善楽寺が認められた理由とは、「四国の札所は大師の霊跡が主体で、遍路はその霊跡を一途に慕い歩くのである」とのこと。 これでお大師さまもホッとされたかしらね。^^ 私が安楽寺を訪れたのは平成2年のこと。 そんな背景を知らない私達は、ただ素直に手を合わせて帰りました。 写真は、名誉を挽回した(笑)善楽寺の本堂です。 ここでは大型バスでやって来たお遍路さんでいっぱいでした。 墨書をしてくださるお坊さんは、高く積み上げられた納経帳を前に必死で筆を走らせていました。 ご苦労さまです~。(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.25 21:56:40
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