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2010.02.06
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カテゴリ:展覧会
池田理代子さんの「ベルサイユのばら」だったでしょうか、私がマリー・アントワネットを知ったのは…。
それは、私が高校生の頃にテレビで再放送されたのがきっかけでした。

それから10年あまり経った 2000年1月。
パリ・ベルサイユの旅から帰国した私は、遠藤周作さんの著書「王妃 マリー・アントワネット」を読み耽っておりました。
そこで知った彼女の祖国、オーストリア。
名門ハプスブルク家も、母であるマリア・テレジアという大女帝についても、その時 初めて知ったように思います。

それから4年後、私はカフェの本場・ウィーンで美味しい珈琲が飲みたい、、、という単純な理由でウィーンへと出掛けます。
そこで外せないのが、定番の観光名所「シェーンブルン宮殿」。
訪れるまでは、きっと幼少時代のマリー・アントワネットの面影を感じられる場所なんだろうな~、くらいにしか思っていませんでした。
そして、それを期待していました。

ところが、そこでの主役は皇妃エリザベートだったのです。

誰? この綺麗な人???
彼女の存在を知らなかった私は、シェーンブルンで初めて その美しさに出会ったというわけです。

* * * * * * *


1月から開催中の、京都国立博物館の『THE ハプスブルク展』でも、岡山県立美術館の『華麗なるオーストリア大宮殿展』でも、かなりの人出で賑わっていました。


ハプスブルク家の今日の人気は、シシィ(エリザベート)も一役買っていることに違いありません。

やはり一番人気はシシィの肖像画ですね~。(*^^*)

特に、京都へ来ている星型の髪飾りをつけた見返り美人のシシィ像、その実物を見ることを私も非常に楽しみにしていました。

思ったよりも随分と大きなことに驚き、すでに知っていながらも その美しさに二度驚き、
しばし言葉を失い、見惚れてしまいます。^^

この人にとっては本望でなかったかもしれませんが、
彼女はフランツ・ヨーゼフではなく、天に選ばれてしまった皇后なのだと、私は思います。
(皇后としての役割を果たしたかどうかは別にして、、、。)

*

そして、悲しいかな、、、
それはフランツ・ヨーゼフ自身も言えることでした。

1896年頃に描かれた「オーストリア元帥姿の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世」。
その瞳からは、何とも言えない憂いのようなものを感じました。

2010-02-06 04:37:58
~THE ハプスブルク展~

部屋の片隅に飾られたこの絵。
シシィや11歳のマリア・テレジアの華やかさとは対照的なこの絵。

会場を回っている時はさほど思いもしなかったのですが、時間が経てば経つほど、じわ~っと哀れのようなものが心に広がっていきました。


1896年ということは、まだシシィは生きていた頃ですが、すでにフランツ・ヨーゼフの弟 メキシコ皇帝マクシミリアンも、長男 ルドルフも失った後です。

愛する妻(シシィ)は相変わらず放浪を続け、すでに欧州きっての帝国は傾きを隠せず、彼は必死で大国を守り続けようとがんじがらめになっていた頃。

この先、まだまだ襲ってくる不幸を予感させるかのような フランツ・ヨーゼフの表情は、どの作品よりも私の中で印象的なものとなりました。


弟の処刑、長男の情死、妻の暗殺、皇太子である甥夫婦の暗殺、
                         そして第一次世界大戦の勃発、、、。
(孫娘の貴賎結婚なんて、まだ可愛いものですね~。^^;)

ホント、もう呪われているとしか思えないような人生です。><

それでも、実質的にハプスブルク家最後の皇帝に相応しい人物は、天から見下ろして きっと彼しかいなかったのでしょう。

私が皇妃だったら、決して寂しい思いをさせなかったのに…、共に時代と戦ったのに、、、
な~んて、最後に冗談でも付け加えておきますね。(笑)





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Last updated  2013.03.13 13:07:06
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